「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

身障者用のエレベーターボタン

2006年02月08日 20時39分13秒 | Weblog
 
 エレベーターで身障者用のボタンを押すと、車椅子の方などが利用しやすいようにドアの空き時間が長くなるのは、今は皆さん知っているでしょう。

 バイト先のビルのエレベーターには、何とこんな注意書きが貼られています。

「一般の方は絶対に身障者用ボタンを押さないでください。

 全エレベーターの効率的運行の妨げになり、到着が遅れます。」

 ちょっとひどい書き方です。

 まるで身障者の方が運行の妨げをしているような……。

(何故かちょうど「妨げ」の部分のシールがはがれており、誰かの義憤なのかと?)

 “健常者”の側からだけ見るために、こういう無配慮な言葉になってしまうのでしょう。

 ハンディを持った人が暮らしやすい社会はなかなか実現しないようです。

 まして外見では分からない心の障害を持つ人への理解は、まだまだ時間がかかるのかもしれません。

 ましてや境界性人格障害は、その名前も知らない人のほうがずっと多いのが現状です。

 周囲からは非常に誤解されやすいですが、少しでも早く理解されていくことを願うばかりです。