「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「境界に生きた心子」の裏話

2006年02月01日 08時55分43秒 | 「境界に生きた心子」
 
 「境界に生きた心子」は初め、心理関係のドキュメントとして小さな出版になる予定でした。

 新風舎の人たちも当初は、「境界性人格障害」というものを知らないような時期でした。

 ところが編集の段階で、境界性人格障害のテーマが再評価され、企画が拡大されることになりました。

 特に営業の人が、ボーダーは重要なトピックスだということを、編集会議で強く推してくれたそうです。

 また、最初の担当編集者の人が産休のために交代したとき、新しい担当の人は拙著を 「ラブストーリー」として読んでくれ、若い女性読者もターゲットにという軌道修正もされました。

 発行部数も増やされることになり、文字組みなども漸次グレードアップされていきました。

 テレビでもおなじみの心療内科医・海原純子さんの推薦文をいただくこともできました。

 また表紙は最初、僕は以前絵を描いていたので自分で描こうと思っていたのですが、やはりうまくいかなかったこともあり、プロのデザイナーに依頼することにしました。

 それも企画の拡大に従って、ランクが上のデザイナーに何回か依頼しなおし、最終的には相当格の高いイラストレーターの方に頼むことができました。

 林真理子さんや唯川恵さんの本の表紙を描いている人で、この人にやってもらえたのは「奇蹟だ」と編集者が言ったほどでした。

 そして現在のこの表紙ができたわけで、僕はとても気に入っています。

 発行部数のほうも、結果的に当初の予定とひとけた異なる数字になりました。

 お陰で少しでも多くの読者の目に触れることができ、本当にありがたいことだと思っています。

 これからも皆さん、「境界に生きた心子」をどうぞよろしくお願いいたします。