「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「境界に生きた心子」を読んでくれた女医さんのお話(1)

2005年11月10日 22時58分24秒 | 「境界に生きた心子」

 「境界に生きた心子」が出版されて、知り合いの女医さんに読んでいただきました。
(以前、若きホスピス医としてマスコミにも登場した方です。)
 先生は境界例の患者さんとも深く関わり、文字通り命がけで治療していらっしゃいます。

 ある患者さんは言葉遣いや反応の仕方,生い立ちなど、拙著の心子と酷似していたそうで、びっくりしたということです。
 境界例の人は勿論一人一人みな異なりますが、とても共通する面を持っている場合もあるのでしょう。
 先生は医師としての知識や経験を総動員して、家族全員のカウンセリングもし、非常なご苦労の末、生きる道の入り口まで辿り着かせたそうです。

 そんな体験から拙著を読まれ、僕が心子とパートナーという難しい立場で交わったことに対して、「本当によくなさったなあ…の一言に尽きます」と言ってくださいました。
 彼女との付き合いは確かに大変でしたが、ありがたい言葉ではありました。

(続く)