午前中 富士山が見えた。
この雲の形状からすると、午後の天気は 期待できないから、おとなしくしていた方が良さそうだ。
裾野市は、御殿場市 の隣に位置する。 最近 アキバの事件で TVを賑わした 某自動車メーカーが、R246 沿いにある。ここで T社系列の 年に一回の 展示会があったから 行ってきた。
愛知万博 以前に 作られた、燃料電池バス。
T社の場合は、 FCHV (Fuel Cell Hybrid Vehicle)と呼ぶ。燃料電池と、ニッケル水素二次電池を使うから ハイブリッドとしているらしい。
H社は、FCX と呼んでいる。燃料電池と、ウルトラキャパシタ(電気二重層コンデンサ)を使う。
二次電池やキャパシタは、燃料電池で 作った エネルギーを貯めておくもの。エネルギーを貯めるときの スピードが異なる。キャパシタの場合は バケツに入れるのと似ているが、二次電池の場合は 電池の中の物質に化学反応を起こさせながらいれる。
バンパー部分に ? 印が・・・ これは 爺の下手な撮り方が問題。 地面の白線や黄色の線が 写ってしまったもの。これでは、せっかくきれいに磨いてもムダになってしまう。
せっかく来たから、ハイブリッドカーに 試乗させてもらった。これは ガソリンエンジンと二次電池+直流モーターを使用。
前輪を、エンジンとモーターで駆動し、必要に応じて 後輪をモーターで駆動できる。モーターの駆動電圧は 650V だそうだから、JR御殿場線の1,500Vに近づいてきた。電圧を上げると同じエネルギーをモーターに与えるとき、電線を細くできるし、電線の熱によるロスや制御回路の負担を少なく出来る。ちなみに、新幹線の場合は 確か25,000Vの交流のはず?で、長い架線によるロスが少なくなったり、パンタグラフからの火花(アーク放電)を 出難く したりしている。
CF-6のような 普通の車の部品でも、一部分だけ 22,000Vが使われてる(ディスチャージライト)が、せいぜい100W以下だから、モーターを回すほどの大電力(100kW~)は要らないので、簡単な昇圧回路で 12Vから電圧を上げて作っている。
大電力の場合は、電池の電圧を 上げておかなければならない。1,000Vの電池から 100kWの電力を取る場合 電線には 100Aが流れる。電池の電圧が100Vしかないと、1000A流さなければならないから電線の太さが膨大になる。電線に0.1Ωの抵抗があれば モーターにかかる電圧は0V、車は動かないのである。電流はほとんどが電線の表面を流れる。
これ 雰囲気だけの試乗だったが…、昨日の 代車 よりは 造りが立派で 走行音が静かなので 良かったような気がした。山岳路でテストする車では なさそうだし、昨日の車なら 4台ぐらい買えちゃうから 比較は無意味…。
ハイブリッドカーは、数年前 もう少し小さいやつに 1回試乗させてもらったことがある。この時は 静かなことに驚いたり、自動で縦列駐車してくれるモードにたまげたりした。
このときの縦列駐車は、目の前のハンドルが勝手に回り、カメラの映像を解析してバックしていくのだが、見事に失敗して 並んでいるポールが のきなみ倒れてしまったから ビックリした・・・。 夢中でブレーキを踏んであげた記憶がある。ブレーキ優先にした設計者も偉いし、これを市販することに決めた上層部は もっと偉い?。多分これはポールの配置に問題があったのだろう・・ 無理な駐車を指定したら 車の方も ’いやだ!’って言えば良いのに・・・。( まぁ 本当は、縦列駐車や車庫入れができないやつに 免許証なんかやらない方が まわりの人や車は安全だと思うが・・ )
一時代だけを凌ぐ車のような気もするが、ここまで 普通の自動車のようにした技術は すばらしい。( 昔 木炭バスというのがあったらしいが、普通のバスのようには 走らなかったとか・・、大型船のように 数km先までの進路の状況を先読みして 人手による火力の制御が必要だったらしい。)
日中は雨が降ったり止んだりだったが、16:00過ぎ 富士山が また 姿を見せてくれた。
山中湖の方角は、明るいから 紅葉見物は OK だったと思われる。これなら明日は良い天気だろう。