廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★島田荘司著「溺れる人魚」(原書房刊)

2006年06月26日 | BOOK
 
日本ミステリー界の巨匠、島田荘司氏の新刊が早くも発売された。先月の新刊『帝都衛星軌道』に続く、ちょうど1か月後の新刊発売である。前々から「今年は月1ペースで新刊を発売し続ける」と宣言されていたが、この分だと本当に月1ペースで島田荘司本を買う羽目になりそうな勢いである。嬉しいんですけど、読むペースが追い付かないので、これはかなりの難行苦行を伴う購買行為になりそうな予感もしておりますね(苦笑)。でも、これまでは毎年11月前後に新作が1本出るか出ないかといった寡作ペースの作家であったことは事実ですので、今年はなにかやらかしてくれるのではないだろうかと非常に期待していることも事実です。うーむ、なんとも矛盾した発言ではありますが(苦笑)。

で、気になる新刊ですが、短編4作品を収録したもので、このうち3作品は既発の短編と来たもんだ(爆)。これならば月1ペースでもなんとか行けるか。一応、タイトルにもなった『溺れる人魚』は御手洗シリーズの書き下ろし作品とはなっておりますが、ううーむ、なんとも複雑な心境であるのは確かです。でも、こうやって島田荘司氏の新刊単行本を書店レジで買える喜びというのは、実際問題として何者にも代えがたい喜びだったりするんですよね、僕の場合。

なんだかんだと文句をいいつつも、ニコニコ顔して書店から帰って来るのは僕の日常行為のワンシーンでありますね(笑)。ハードカヴァー単行本、四六判で税込価格1680円でした。さーて、7月発売の島田荘司全集第1回配本予定のものは、無事に発売されるのでしょうか。やっぱり楽しみです(苦笑)。

ちなみに本作に収録された短編4作品は以下のとおりでした。(初出一覧)
・溺れる人魚(書き下ろし)
・人魚兵器(2005年8月『名車交遊録』所収、原書房)
・耳の光る児(2005年8月『名車交遊録』所収、原書房)
・海と毒薬(2004年4月『島田荘司「異邦の扉」に還る時』所収、原書房)