
廃盤日記と題しておきながら、ほとんどすべてがブートやオフィシャル盤の新譜ご紹介となっておりますので、ここらで少し本当の廃盤CDの話題も入れておかないとイケマセンよね(苦笑)。というわけで、今回はジミ・ヘンドリックスの未発表曲を集めた編集盤の走りでもある1974年発表のアルバム 『LOOSE ENDS』 をとり上げてみたいと思います。
僕が所有しているこの廃盤CD 『LOOSE ENDS』 は2種類あり、一枚は国内盤、もう一枚は国内盤とはジャケットの異なるイラストが使用されている1988年にCD化された旧西ドイツ盤です。なんとも冴えないイラストのジャケットで、白い花々に囲まれたジミヘンの表情は完全にラリっている状態にしか見えません(笑)。購入時はほとんど見向きもしなかった記憶がありますが、今改めて聴いてみると意外と味わい深い気がするのも不思議ですね(笑)。

英国では1974年2月にリリースされたものの、全英チャートのトップ40位入りを果たせなかったジミヘンの初のアルバムとなり、セールス的には散々な結果に終わっている不遇の作品でもあります。発売当時はシングル「真夜中のランプ」のB面に収録された「The Stars That Play With Laughing Sam's Dice」を除き、すべて未発表のスタジオ録音が集められているが、音源を管理していた元マネージャーのマイク・ジェフリーが急遽したため、数々の混乱の中、どさぐさに紛れて制作された中途半端な感じは否めません。
しかしながら、当時としてはこの盤でしか聴けない音源が多数収録されていたため、マニアにとっては貴重な未発表音源集として評価も高い。現在聴くことができるリマスター盤の音源とは、収録された音の質感などが微妙に違うため、ジミヘン・フリークなら是非持っていたい旧規格廃盤CDではないでしょうか。できればレア度がより高い国内盤CDの茶色ジャケ盤を探してみてください!!
◎JIMI HENDRIX 『LOOSE ENDS』 (POLYDOR 837 574-2) 廃盤CD
01. Come Down Hard On Me Baby
02. Blues Suede Shoes
03. Jam 292
04. The Stars That Play With Laughing Sam's Dice
05. Drifter's Escape
06. Burning Desire
07. I'm Your Hoochie Coochie Man
08. Have You Ever Been (To Electric Lady Land)