少し前になりますが、1982年にリリースされたソニック・ユースのデビュー・アルバムが遂に待望のリマスター化されCD再発されました。かなり長い期間、廃盤状態が続いていたアイテムでしたので、この日を長いこと待ち望んでいたファンの方も多いのではないでしょうか。かくいう僕はその廃盤となったミニアルバムCDを購入して所有しておりましたので、嬉しい半面、自分のもっているCDの希少価値が下がってしまうので少し悲しいような、なんともいえない複雑な気分で今回のリマスターCDを待っておりました。でも、音質も向上している上、貴重な初期のライヴ音源や未発表スタジオ・テイクなど8曲ものボーナス・トラックが追加収録されていることから、やはり今回のリマスター再発に関しては、拍手パチパチで大いに歓迎したいと思います。 HMV通販価格で税込1126円(※衝撃の破格プライス!)でした。
まだこの時期のソニック・ユースは、はっきりいって現在に通じる彼らの音楽性はまだ完成されておりません。なのでこの時期のソニック・ユースの音源を知らない人が聴いたら「ん?」と少し首をかしげてしまうかもしれませんが、ソニック・ユースの原点は明らかにこの作品にギッシリと詰まっております。敢えて例えるとするならば、磨きをかける前のダイヤモンド原石のようなアルバムだと思って聴いていただければ、チラチラとその音楽性が見え隠れしていることにきっと気がつくはずだと思います。まだバンドメンバーも違っています(⇒スティーブ・シェリー加入前)し、当たり前だといえば当たり前なんですけどね。ソニック・ユース前夜といった段階のアルバムです。
今回の再発リマスター化にあたっては豪華ブックレットのほか、前述したとおり初期のライブ音源7曲とスタジオ未発表バージョン1曲の計8曲が追加収録されております。下手なCD-Rブートレッグを買うぐらいでしたら、まずはこのオフィシャル盤を買って聴いてみることをオススメします。初期のソニック・ユースのブートレッグは当たりはずれが大きいので、基本的にはオフィシャルで発売されているものとファンクラブ会員向けに配布(市販?)されているオフィシャル・ブートレッグ物を集めればそれでOKだと思いますね。
◎SONIC YOUTH『SONIC YOUTH』(GEFFEN)
The Original Record (Released March 1982):
01. The Burning Spear
02. I Dreamed I Dreamed
03. She Is Not Alone
04. I Don't Want to Push It
05. The Good and the Bad
Early Live (September 18, 1981):
06. Hard Work
07. Where The Red Fern Grows
08. The Burning Spear
09. Cosmopolitan Girl
10. Loud and Soft
11. Destroyer
12. She Is Not Alone
Early Studio (October 1981):
13. Where the Red Fern Grows
彼等の身近な先輩の香り漂う一枚です。かつてのコメントの繰り返しになってしまうのですが… T>ではテレビジョンを聴いてみて じ>苦手なんですよ、聴いてみようかな?
T>無理して聴く事はないよね
…ということで(笑)
前から入った人と、ゲフィンあたりから入った人と評価には微妙な温度差が。 でもそれも楽しいですね(笑)
毎度です。SYネタなら、やっぱりTKさんですね(笑)
僕のSY初体験は、ご指摘のとおりメジャーデビューした
SYの金字塔アルバム『Goo』からでありました。
インディーズの作品を聴くようになったのも
このアルバムを聴いて以降のことです。
僕にとっては、それだけカルチャーショックを受けた衝撃的な作品でありました。
デビュー当時の作品は当初はかなり苦手な作品でありましたが、
最近の音響系SYを聴いているとなにやら原点回帰している気がして
ときおりデジャヴ感を覚えるので不思議ですね。
好き嫌いは別としても、SYの活動自体は高く評価されるべきですし、
有名になった今でもインディーズ魂を忘れないで活躍している
本当に希有なミュージシャンだと思います。
たしかにこのアルバムがSYの原点でした、と改めて再確認できる名盤であります。