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今日、CSの日本映画専門チャンネルで放映されていた野村宏伸主演の角川映画 『キャバレー』 を観てしまいました。この映画、ジャズを扱ったハードボイルド映画の傑作(?)で、角川映画10周年を記念して製作された超大作であります。過去に角川映画に出演したことのある俳優陣のほとんどが、ほんのチョイ役も含めてどこかしらに出演している「ウォーリーを探せ!」的な楽しい映画でもありますので、まだ一度も観たことのない方には是非ともオススメしたい娯楽作品であります。ストーリー的にはかなり暗くて内容がイマイチ判らない映画ではありますが(笑)。原作は栗本薫の同名小説です。
で、この映画を観た後に必ず聴きたくなってしまうのが、映画でも随所で演奏されてきた曲のオリジナル盤、マル・ウォルドロンの名盤 『レフト・アローン』 です。高校時代に友人から薦められて、僕がはじめて好きになったジャズ作品が実はこのアルバムであります。なんとも物悲しいタイトル曲ではありますが、この1曲だけでたぶん日本一有名なジャズのアルバムになったのではないでしょうか。ジャッキー・マクリーンの哀愁漂うアルト・サックスを聴けば、日本人が好きそうだというのはなんとなく僕にも理解できます(笑)。本場アメリカではまったく売れなかったアルバムなんですけどね(苦笑)。
この曲の生演奏がどうしても聴きたくなって、今から10年以上前にマル・ウォルドロン&ジャッキー・マクリーンの来日公演を「ティアラ江東」まで聴きに行った記憶があります(笑)。この時はこの「レフト・アローン」一曲だけを目当てで聴きに行きましたので、知らない曲をいつまでも演奏された暁には痺れを切らして早く家路に着きたくなりましたが、アンコールでようやく演奏がはじまり「待ってました~!」と拍手喝采で聴き入ったものの、あまりにオリジナルとの落差がある下手くそな演奏で幻滅‥‥。やはりこのアルバムに収録されていたのは「奇跡の一発録りセッション」だったのだろうと諦めることにしました(涙)。本人たちでさえオリジナルを超える演奏が出来ないのですから、ほかの誰が演奏してもこれ以上の出来を望むのは酷だろうと思います。実際、これまでにもいろいろな人が演奏する「レフト・アローン」を聴いて来ましたが、いまだにオリジナルを超える演奏に出会ったことがありません。それだけ奇跡的な演奏が収録されているジャズ名盤の一枚であると断言できます!!
◎MAL WALDRON 『LEFT ALONE』 (BETHLEHEM)
01. LEFT ALONE
02. CAT WALK
03. YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
04. MINOR PULSATION
05. AIREGIN
06. MAL WALDRON:THE WAY HE REMEMBERS BILLIE HOLIDAY
THE MAL WALDRON TRIO:
Mal Waldron (p), Julian Euell (b), Al Dreares (ds)
with guest artist:
Jackie McLean (alto sax)
俺の場合そんなまどろっこしい事言わないでよければなんでもいいんですけど(笑)。
これなんかはやはりジャッキー・マックリーンの吹くメロディが日本人にうけたんですかね~。
ソニー・クラークのクール・ストラッティン、これも本国では売れず日本で大ヒットした作品ですが、同じくジャッキーがアルト吹いてます。
ジャッキーのトーンって日本人に受けますよね。
マルっていうとこれをあげる人が多いのですが、ドルフィーのバンドで聴けるような火のついたようなマルのピアノが大好きです。
ジャズネタも普通にコメントしていただけますので、
さすが守備範囲が広いといいますか、懐が深いですねー!!
当時のジャッキーマクリーンのアルトサックスは、
たしかに日本人受けするメロディ連発だと僕も思います(笑)。
女性の脚のジャケットで有名な『クール・ストラッティン』も
僕の大好きなブルーノート盤であります。
これも高校時代に渋谷のタワレコに行って、
当時3階にあったジャズコーナーで、売場の店員さんに
「女性の脚がジャケットの奴、探しているんですけど」と尋ねて、
一発で「このアルバムですね」と答えられた懐かしい思い出のある
一枚でもあります。
この時はまだCDじゃなくってアナログ盤で購入しましたね。