
今回はリヴィング・カラー絡みということで、昨年5月にリリースされたリヴィング・カラーの超絶ギタリスト、ヴァーノン・リード約8年振りの新作 『KNOWN UNKNOWN』 をご紹介することにしよう。
1996年発表の前作 『Mistaken Identity』 に引き続き、今回も「VERNON REID & MASQUE」名義(※前作はクレジットなし)での発表となりましたが、そもそもこのMASQUEというバック・バンド自体、正式な固定メンバーが決まっているというものではないので、根幹を成すヴァーノン・リードの音楽指向性がすべてだと云ってもまったく問題ないでしょう。本作でもこれでもか!!というぐらい、鬼のように弾きまくっております(笑)。
但し、今回はSteve Vaiが手掛ける「Favored Nations」レーベルからのリリースでしたので、その点だけがちょっと気掛かりでしたが、アルバムの内容にまでスティーヴ・ヴァイが口を出している訳ではありませんので、良い意味で非常にハードなギター・フュージョン系無国籍アルバムに仕上がっていると思いました。結構イイ感じです!!
全12曲すべてインストナンバーなのですが、曲が進むに従ってだんだんとハードな演奏になっていく辺りは、聴いていてかなり心地良い印象を受けました。ちょっと大人になった感じですかね、ヴァーノンも、寄る年並にね(笑)。国内盤もたしか同じ仕様だったと思いますけど、僕が購入した輸入盤は3面折り観音開きタイプのデジパック盤でした(笑)。
◎VERNON REID & MASQUE 『KNOWN UNKNOWN』 (FAVORED NATIONS,FN2320-2)
01. Known Unknown
02. The Slouch
03. Brilliant Corners
04. Strange Blessing
05. Outskirts
06. Down And Out In Kigali And Freetown
07. Sidewinder
08. Voodoo Pimp Stroll
09. Time
10. Flatbush And Church
11. Ebow Underground (Excerpt)
12. X The Unknown
http://www.vernon-reid.com/