活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【1月13日】

2006-01-13 | 新書
 今朝の朝刊は朝日と産経で山中湖全面結氷の写真が載っていました。20数年ぶりだそうです。先日は諏訪湖で全面結氷しましたね。
 エコノミスト1/10号に正村公宏専修大学名誉教授の一文が載っていましたが、共感すること多々でした。特にイデオロギーとしての市場原理主義(市場原理を貫徹することが全てを解決する)が日本社会の基礎体力を破壊しつつあるという点ですね。米国に盲目的に追従しているかに見える日本社会の行く末が案じられます。
 足軽目付犯科帳を読了しました。江戸末期の地方都市の様子がわかって面白かったでした。ある家が所払いを食らって家具一切が競売に課されることはよくあったのですが、天明の飢饉直後の東北・酒田では誰もが貧しく、割れた茶碗、欠けた鍋、白木綿の切れ端なども古道具屋に買われるのです。もったいないという言葉は世界語になりつつあると聞きますが、当時は割れた茶碗にも価値があったのですね。

「足軽目付犯科帳」高橋義夫 中公新書
コメント
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