活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【1月16日】

2006-01-16 | 新書
 誰も戦後を覚えていないを読了しましたが、著者の鴨下信一氏はTBSのディレクターであったこともあり視点が放送人だなというところがあります。特に玉音放送は昭和天皇がしゃべっているその前後に語られたアナウンサーの言葉に注目したりしています。鴨下氏は終戦時が10歳。このときのことをよく覚えていられるぎりぎりの年齢ではないでしょうか。その時生まれた人でももう還暦。まさに誰も覚えていないのが戦後でしょう。
 クラシック音楽は最近参加型というような形でコンサートなども新機軸のものに人気があるといいます。堅苦しいことはとりあえずおいておいて音楽をまさに楽しむという原点に立ち返ったといえましょう。でも元々形からスタートしたのがクラシック音楽。音楽的基礎を知っていれば楽しみも深くなるのではと、音大生しか読まない楽典を読み始めました。ただし、教科書的なものではなく、青島広志が書いた楽しい楽典です。

「誰も「戦後」を覚えていない」鴨下信一 文春新書
コメント
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