今とっても美味しい句の野菜 の一つに 蕪があります。 生で食べるのも大好き でも短時間で煮た新蕪はとろけるよう それまた大好き。
今日は鴨肉とオレンジの組み合わせでとっても短時間できるお料理を作りました。
鴨と新蕪のオレンジ風味
ところで蕪 フランス語ではNavet (ナベ)と言います。映画、美術、文学などの駄作はこれはナベだと表現します。何故なのかと調べてみたら18世紀にギリシャ神アポロンのテーマの演劇がパリで上演された際 ナポレオンがローマのベルベデール庭園に長く配置されていたていたアポロン像を運び込みました。 完璧の象徴と知られるアポロンの像 筋肉のかけらもないアポロンの真っ白な大理石像、navet épluché(皮を剥いた蕪)のようだとパリの芸術家の間で酷評 それから駄作な演劇はナベ。19世紀に入ってからは芸術批評家の間で演劇をはじめとする芸術部門でこの表現が一般的に使われるようになったようです。
フランス人の中には蕪は味がないと思っている人々もかなりいるのでそこらにも源泉があるのではないかとも。
私は大好きで美味しそうなものを見かけると一年を通して購入してしまいのですが フランスには日本のように蕪の料理のバリエーションがないと思います。料理方法の幅を広くしたらもっと好まれる野菜なのにと残念に思います。
主人も私の蕪の料理法は知らなかったと言いますし。
前置きが長くなりました。レシピに。
今日の鴨は主人と二人のみなのでフィレ一枚買うと食べきれないと思いプランシャように切れれて売っている鴨のフィレを使用しました。フィレ一枚で焼くときは中がローズ加減で焼くのですが今日はもう少し火が通ります。でも片栗粉をまぶして焼くので柔らかく焼きあがります。
材料 (2人分)
*鴨フィレ フランスでいうマグレ 皮付きのものです。5mmくらいの切り身 180g
A オレンジ(オーガニックのもの) 1個分の汁とゼスト ジューシーなもので15clほど汁が取れました と飾り用少し
A 白ワイン 大2
A 蜂蜜 大1-2
A 醤油 大1-2
A 大蒜 1片、生姜2cm程 擦りおろし
A 塩、胡椒
* オリーヴオイル 大1 (皮から美味しい脂がでるので少しで充分です)
* 片栗粉 少々
* 蕪 4個 4つ切り 柔らかくゆでておく
作り方
1 鴨フィレは Aを合わせた汁の中に20分ほど漬けて置く。
2 汁を切った鴨に片栗粉を軽くまぶし(ビニール袋に片栗粉を入れその中に鴨を入れ軽く振ります)
3 オリーヴオイルを熱し 鴨を両面焼いてから取り出し漬け汁をフライパンに注ぎ柔らかくゆでておいた蕪を入れさっと絡める。
鴨を汁の中に戻しさっと温める。
4 オレンジの輪切りとコーリアンダーを載せる。
好みで七味など振りかけても。
なお 鶏の皮つき腿肉で作っても美味しいと思います。
そら豆の炊き込みご飯
そら豆大好きな私また買ってしまいました。おつまみの塩茹でに半量はそら豆ご飯に。皮を剥いたそら豆を昆布だしで炊いたご飯にちりめんじゃこと一緒に混ぜ 足りなければ塩を加え味を調節。グリーンピースとは異なるけれど美味しかったです。
そら豆のゆでたもの
これは日本風に湯がいて熱々に塩を振っただけです。これ私のプログ名の塩の華(花)fleur de sel(とても甘味を感じるお塩です) を振って食べると本当に美味しいです。
フランスのそら豆料理は日本と本当に異なります。そら豆の美味しいうちにご紹介したいと思っています。
そら豆の鞘から外す手間を除けば(前日に用意してありました)とってもスピーディにできて忙しい時の助っ人料理です。
P.S
もう一つの蕪(navet)の言葉が入る表現ご紹介
avoir du sang de navet 蕪の血を引く
活力や勇気にかける。
なんだか蕪さん フランスでは愛されていないような感を持ってしまいますね。
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そしてコメントとても楽しみに待っております。
ハプニングで作ったのですが美味しかったです。
また消化のよい野菜で、食あたりしないことからと
云われる大根役者のようですね。
株はもっぱら浅漬け、蕪蒸し、クリームシチューと
レバートリーが極わずか。
それを私の大好きな鴨ととはまさかな組み合わせです。
アメリカでは蕪は普通のスーパーでは殆ど売られていません。日本食料品店と知野ファームで日本の蕪を買っています。
今晩は
鴨と新蕪のオレンジ風味
そら豆ご飯
素敵なお料理
おいしそうです
丁寧な作り方ありがとうございます。