クラシック 名盤探訪

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「全羅南道の歴史と自然、古寺古窯を巡る旅」

2006年09月05日 | 歴史・旅(海外)
コース順路:コース満足度★★★★★
金海・亀旨峰→康津青磁資料博物館→茶山草堂→頭輪山大興寺→木浦共生園→新安海底遺物展示館→高敞邑城→高敞支石墓群→白岩山白羊寺→雙溪寺→釜山竜頭山公園

一度は行きたいと思っていたすぐ隣の国、韓国「全羅南道」を旅し、日本と韓国の深い歴史的繋がりを身をもって体験した。
この旅を通し、その「繋がりの重み」というものを分かり易く詳しく解説して下さった李進煕先生にいくら感謝しても仕切れない程の気持ちで一杯である。
面白い経験だったのは、想像以上の食べ物の辛さにいつの間にか魅入られてしまったこと。
最初は食事を取る度にキムチをはじめその辛さにひどく閉口したが、何度か食べているうちにその辛さが麻薬のように私の味覚をむしばみ、今は持ち帰ったキムチを真っ先に口にする状態で、何とも驚きの状態なのである。

金首露妃陵_天孫降誕神話のひとである駕洛国王金海の土地を訪ねる。
亀旨峰に登り広大な墓陵を見渡す。
司馬遼太郎の「韓のくに紀行」に「すべての男女がたがいに他人でない。
ことごとく金海の金氏なのである。」という興味を惹く一文がある。
正面にこんもりと盛り上がった金首露妃の墓陵が見える。
 

康津青磁資料博物館_千年の神秘、高麗青磁の発祥地。
展示されていた陶器の青磁の色合いは、ただただ見入るしかない程の魅力的なものであった。      
当時の窯跡が保存されている。
茶山草堂_丁若(チョン・ヤギョン)、字は丁茶山の流配地を訪ねる。
500冊余りにのぼる著書をここで残したという。 
  

すぐ裏山からの眺めは素晴らしい。
頭輪山大興寺山門_全羅南道海南郡の名刹。
 

背景の頭輪山がとても印象的だ。
木浦共生園_韓国人、故伊致浩氏とその日本人妻、故田内千鶴子氏が営んだ木浦の海のすぐそばにある児童養護施設を訪ねる。
園長さん、そして子供たちの純粋な笑顔が忘れられない。      
映画「愛の黙示録」で、子供たちへの無償の愛に生きた夫妻の激動の人生を偲ぶ事が出来る。
 

木浦の海の風景
「新安海底遺物展示館」で海中に沈んでいた日本への交易船、陶磁器などの遺跡を見学する。
宛先が日本の寺となっている興味ある荷札の木片が展示されていた。
高敞邑城_築城のために婦女子が頭に石を載せて運んだという伝説が残っている。その模様を伝える像も右手にあった。
 
  
高敞支石墓群_北方式と南方式が混在、世界遺産になっている。
白岩山白羊寺_全羅南道長城郡の名刹。
楓が紅葉する時期は、楓の紅と白岩山の絶壁の白が相まって、見事な山水画を現出するという。
 

大雄殿_右背後に聳え立つ絶壁が御神体になっている。
雙溪寺_慶尚南道河東郡の名刹。写真は梵鐘閣。
風光明媚な智異山麓の一寺で、近くはシジミとお茶の名産地である。
 

門の中の像。
日本の像と違い、カラフルでユーモラスなところがあって面白い。
李舜臣_釜山竜頭山公園に立つ像。
司馬遼太郎「韓のくに紀行」の一文
「中国風の甲冑を鎧い、大剣を左手にもち、はるか南方をにらんでいる。
南方とは釜山の海であり、大韓海峡であり、いうまでもないがそのむこうは日本である。
李舜臣はまぎれもなく朝鮮半島の守護神にちがいない。」
 

釜山港、釜山の街並みの眺めが素晴らしい。
歴史が好きな私にとって、何とも魅力的な旅であった。
 

参考例:高麗青磁<高麗青磁竹文梅瓶>


「対馬の歴史と朝鮮通信使の足跡を巡る旅」

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1 コメント

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Unknown (けいと)
2006-09-06 23:08:03
いいところに、いってきましたね。

わたしも、いきたいですね。
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