毎日が観光

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妻沼歓喜のいなり寿司

2007年09月16日 23時02分31秒 | 観光
 情報を集めてみると、どうやら荒川上流はまだ走れる状況ではないらしい。
 MTBなら、とか、捨ててもいいママチャリなら、とか、すべてのマイナスをプラスに置き換えられる究極のプラス指向の人なら、とか。ぼくはMTBを持っていないし、ママチャリで荒川まで行くのはイヤだし、確かにどちらかと言えばプラス指向だけれど、すべての事象をすべてプラスに置き換えられるほどの度量があるわけでもない。
 そんなわけでここんとこ何日かは鹿浜橋で愛する荒川と別れ、芝川、見沼代用水を北上し、2日続けて利根川まで走っていった。
 1日目は調子に乗って無補給、無休憩。
 それでも平気。おお、きっと体の中のものを燃やして走るアスリートモードになったことよの、ほほほ、と自転車の上でおじゃる笑い。利根川まで走って、休憩し、引き返したら、ものの10分もたたずにハンガーノック。目は見えているのに、見ているものに現実感が乏しい。走っている内は、きっと脳内麻薬などで脳も騙されていたのが、休憩したときに気づいたらしい。「オレは糖分が足りないのだ」と。
 いやいや、修行が足りませんことでありました。
 2日目は、1日目の反省をふまえ、途中写真を撮るために足を止めたり、1度休憩をして、コンビニでおにぎりを買いました。
 これで好調子。

 まずは見沼田んぼ名物、首チョンパ。

 かかしという意味がこことぼくとでは異なっているのかもしれない。
 これが鈴なりの田んぼは、なかなか見栄えがすると思う、いろんな意味で。


 そして利根川サイクリングロード到着。

 荒川のように、人が多すぎて邪魔なんてことが決してない。何もない、誰もいない土手、そして単調な風景の中を、日陰一つない苛斂誅求を極めた太陽の下を、黙々と進んでいく究極の求道的サイクリングロード。
 でも、嫌いじゃない。
 もっと頻繁に来てもいいのだけれど、なにしろ、ここに辿りつくまでに75km走って来なくてはならない。
 遠いのだ。

 今日はこの利根川を西に進み、妻沼の聖天さんにお参りに行くつもり。そこのいなり寿司が有名らしく、お昼ご飯はそれにしようとペダルを踏む。
 途中、支流の福川に紛れて道に迷ったりしながら、無事妻沼到着。

 妻沼から垂直に立ち上る雲。まるでお寺から龍が天に昇っていくかのように見えた。
 本堂なども素晴らしいとのことなのだが、来年まで修復工事中。見ることあたわず。

 で、ここの名物のいなり寿司がこれ。

 お稲荷さんが細長いんだ。
 味のよくしみた油揚げで大変おいしゅうございました。

 食後、ゴミも片付け、さあ、出発するか、と思っていた矢先に小動物が襲来。
 ああああああ、かわいいのだ、この小動物が。

 ぼくの姿を見ると、とっとっとっと近づいてくる。
 早く逃げなくてはと思いながらも、この「かわいいオーラ」に身動きを封じられてしまう。
 ぼくの足に何度もすりすりしながら、ぼくの回りを回る。

 目が合う。
 たまらん。
 負けてたまるか、と、お台場でリンス相手に磨いたテクニックを用いて、数回撫でてやる。

 ふふ、どうやら、ぼくの勝ちのようだ。
 埼玉県と群馬県の県境で繰り広げられたバトルにぼくは勝利し、熊谷駅まで幸せな気分で戻ることにしたのだった。 
 熊谷駅までの途中に見つけた顔出し観光パネル。
 人選が渋い。

 斎藤別当実盛と荻野吟子という時代を超越した二人組。かたや平家物語の人、かたや日本初の女医さん。

 あ、ちなみにタイトルは「かんぎ」って濁って読んでくださいね。

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