毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

蓄熱量とは・・・北斗市

2006年05月10日 17時34分58秒 | Weblog
写真は昨日、今日と行われた合同会議の部門別ヒアリングで研究開発テーマに協議中で、右から、札幌から参加した柳田課長、研究開発室の村上次長、扇常務と私の隣が、研究開発室の岩山係長、東京事務所の中島広報担当と藤原所長です。

一年に一回、開催される会議ですが各地域に散って活動しているスタッフは、地域工務店の事情を連絡しあいながら、新しい技術開発のテーマや指導手法を話し合います。
今日は技術会議の専門職でも高気密、高断熱の性能と全く異なる「蓄熱」の概念です。
あまり論じられておりませんが「蓄熱」とは、気密性能、断熱性能と同じくらいの重要度になります。

断熱、気密性能では、外気温の影響を受けないようにいたします。その性能と合間って、内部の温熱(冷熱も含む)を安定した状態で維持する性能が蓄熱性能(熱容量とも言う)です。加えて蓄熱された温熱(冷熱)が室内に放熱する時に輻射熱(熱波長・遠赤外線などと同種の熱)となり、クオリティーの高い冷暖房空間をつくる事になります。

断熱、気密層の内側に在る部材の全てが熱を溜める特性を持っております。
物体(液体も含む)全ての部材の、比熱、比重、体積、温度の四つを掛け合わす事で蓄熱量を算出する事が出来ます。例えば、40坪の家において断熱層内側の木材は、体積が約30立方メートあります。更に比熱0.3、比重0.4、の場合の蓄熱量計算は次のようになります。
30×1,000(リッター換算)×0.3×0.4×=3,600kcalとなります。
これは木材の温度が1度の時の蓄熱量ですので、暖房快適温度の23℃時から19℃まで4℃を放出する場合、4×3,600=14,400kcalの熱が暖房貢献致します。これは4,0kw(3440kcal)の大型暖房機が4時間以上も稼動させた熱量に相当致します。

冷房においても、同じ理屈ですので、気密性、断熱性と合わせてこの蓄熱量を多くした方が、真の省エネと快適性を持つ事が出来ます。しかし、蓄熱量をコントロールするための住宅システムが付随していなければ、オーバーヒートやヒートロスの問題を発生させる場合があります。

今日はファースの家の特化した技術あるこの蓄熱量と快適度、省エネ度合いなどの技術検証などを行いました。
午後になって、北海道も雨脚が強まり、札幌と東京に移動するスタッフが心配になります。
扇常務が本社に来る時は必ず大雨と吹雪を一緒に持ち込むようだけど・・・雨男・扇!!
ファースの家

このブログをご覧の方々は、右下のcomment をクリックして是非、ご意見、ご提言、ご感想などをお寄せください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿