宮美庵

幸せはいつだって、わたしの中に。

幸せは どんなときも 私の中に・・・

サイネリア ティアローズ・・・「いつも喜びに満ちて」

2015-01-29 12:05:07 | 日記

東北の季節の花鉢を、一年間購入する、東北応援頒布会に申し込みました。

今月のお花は「サイネリア ティアローズ」

福島県東白川のふじ花園さんの鉢です。

ちょうど1週間前に我が家に来てくれて、今日は満開です。

しばらく「冬季うつ」かなぁ・・・という日々だったので、

今日の青空と満開のお花は、心の奥に染みいるようです・・・

悲しいことがたくさんある世の中だけれど・・・

それらから目をそらさずに・・・

でも、自分の日々をしっかり愛おしみながら暮らしていきたい・・・

そんなことを、あらためて思わせてくれた、

「サイネリア ティアローズ」

今日は31回目の結婚記念日・・・

でも今夜は、独りワインの酔っ払いになるのはやめようと思っています。

週一度のボランティアと小さな旅以外は、

白紙に近い今年の予定。

この贅沢な日々をどんなふうに過ごすのが、大切に生きることなのか・・・

静かに考える夜にしようと思います。

 

「サイネリア ティアローズ」和名「蕗桜」

花言葉は・・・「いつも喜びに満ちて」

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亡き夫の還暦の誕生日に・・・

2015-01-19 23:19:47 | 

生きていれば、夫は今日で60歳。還暦です。

今年3月には定年退職し、

愛艇エルミタージュで南へ旅する予定でしたが、

もっと遠い天の海へ逝ってしまいました。

 

今日は、祭壇のある部屋に、

夫の好きだったものを作って運び、

そこで一緒に食べました・・・

 

30年前の結婚式のしおりのインタビューに、

「手作りの生寿司を毎日食べたい」なんて答えてたなぁと思い出して、

奮発したマツカワガレイの握り寿司を2個ずつ作りました。

「好きなのにあまり作ってくれない」とよく言っていたマヨネーズたっぷりのポテトサラダも、

急に思い出して 作りました。味付け関係なくソースをたくさんかけるので、

わたしはいつもふくれていましたが、

今日はかけました。

一口だけど好きだったカツも、毎年楽しんでいたホッケのいずしやニシン漬けも並べて・・・

ipadで、主人が好きだった裕次郎さんの曲をかけながら乾杯・・・

『我が人生に悔いなし』という曲です。

カラオケをしない人でしたが、唯一 歌ったと言っていた曲です。

 

 「鏡に映る わが影に、 グラスを上げて 乾杯を

たった一つの星を頼りに はるばる遠くへ来たもんだ

長かろうと短かろうと わが人生に悔いはない」

 

歌詞通り、悔いがないといいな・・・と思いながら、

何回もリピート・・・

 

その後、他にも何かipadで裕次郎さんの曲をかけようと、

右側に出てくるリストを移動させていたら

スクロールしそびれて、勝手になにか曲が始まってしまいました。

そして・・・

び~っくり。

それは・・・裕次郎さんの曲ではなく、加山雄三さんの、

『海・その愛』でした。

その曲は、葬儀会場で流した2曲のうちの1曲だったのです

主人が船でよく聞いていた、おおらかな、海の男の歌です。

 

ちょっぴり酔っぱらいながら、

遺影に向かって「ここに いるの~?」とか言っていた後だったので、

ほんとにびっくり。

間違いなく主人のしわざ・・・

「俺は来てるぞ」って言ってる・・・

 

葬儀で流したもう1曲は、

ロッド・スチュアートの『Sailing』でした。

葬儀前日にCDに落としながら初めて訳詞を見て、

その時も衝撃的でドキドキしました。

I am sailing・・・

ただの「航海を楽しんでいる人の歌」だと思っていたのに、

その歌詞は、なんと、

「今まさに死んでゆこうとする」男性の歌だったのです。

嵐の海を越えて、自由になるために神のもとへ旅立つ というような歌詞でした。

あの時も、私が選んだ曲だけれど実は、夫が選ばせた、と感じました。

 

今日は、還暦の夕食を一緒にした私に

「おまえは反省してるんだな?ん?」「俺に感謝してるんだな?」

と にんまりしている気がしました。

私は反省が苦手で、

どんな時も、「これ以上はどうしようもなかった」と、

そんなに努力していないのに、ちゃっかり思ってしまう性格です。

というより、くよくよ考えるタイプだった私が、

夫のおかげで 割り切れるようになった、と言えるかもしれません。

 

夫に申し訳なかったなぁと思うことは、た~くさんあるのですけれど、

反省や航海・・・いや後悔は、やっぱりせず・・・

ひたすら「感謝」だけしておきます

 

三回忌も、還暦も済んだので、

葬儀用の遺影は、

明日、大切に仕舞うことに・・・やっと決意しました・・・

 

「忘れるわけじゃあ、ないからね・・・

「ありがとう・・・」

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久しぶりの円山動物園

2015-01-16 19:27:39 | 日記

運動不足解消に歩こうと思ったけれど、ナマケモノの私。

楽しいことがないと気力が湧きません。

そこで、久しぶりに円山動物園へ行ってみることにしました。・・・と言っても歩くのは園内だけですけど

 

平日にもかかわらず、

カップルや家族連れ・・・幼稚園の団体さんも・・・でけっこう賑わっていました。

小さな兄弟がじゃれあっている姿を見て、

(息子たちが小さい時はよく来ていたなぁ・・・あのメンコイ息子たちはいずこ・・・)と、

過ぎ去りし日を思い出しながらぼんやり歩いていたら、

固まった雪でツルっと滑って危うく転倒しそうに~

 

ムフフ・・・アブナイヨ~(エランドのプッチョくん)

いい顔してます。

 

 

ウゥ~ サムイヨ~ 

 

大きなアムールトラに向かって、

小さな女の子が、たどたどしい言葉で一生懸命

「ニャンニャ~ン~オキテ~!」と呼びかけてました

 

ココハ オクナイ  ダカラ アッタカクテ ネムイ・・・

 

ライオンさんはお食事の時間でした。

生のお肉をぺろり。

 

ア~、ウマカッタ~

 

ボクは、残り物をあさると思われてるけど

ほんとは狩りが得意なんだよ・・・(ブチハイエナくん)

なんだか淋しい目・・・

ハイエナクン・・・

つがいのはずが、2匹ともオスだと判明したとか・・・

 

あたしは 雪、食べてます~(マサイキリンのナナコさん)

 

僕はコモンリスザルっていう種類だよ。

かわいい?

 

 

おメェ~でとうございます。あたし、干支の羊のマツコよ。

ユメピリカじゃなくて干し草が好き。

 

シロフクロウです。どこが目かわかるかなン?

 

あ~よく寝た~

犬じゃないよ。

 

あら、もうお帰りで?

 

また来てね~!

ぶちゅっ~

 

さむ・・・あったかくなってから来た方が、いいんでない?

 

 

寒いというより、道がツルツルで歩きづらく、

たくさん歩いて運動になった・・・というより、

足腰がダルダルで、ぐったりして帰ってきました~

 

次は、新緑の季節がいいなぁ・・・!

 

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遅ればせながら、初詣に行ってきました。

2015-01-15 19:26:01 | 日記

参拝に行くときは、朝の水垢離にも気合が入ります。

昨日今日は、いつもよりずっと冷たいお水をかぶり・・・

いつもよりもっとあやしい声が・・・(悲鳴?

でも、かぶった後はポカポカしてくるんです。

・・・まぁ、私のブラックな部分が消えたかどうかは、定かではありませんが・・・

 

昨日は、どんど焼き(古神札焼納祭)に しめ飾りを納めるのも兼ねて、

近くの神社へ初詣。

快晴で、ありがたさが いや増す初詣でした。

 

そして今日は、

北海道神宮へ。

昨日は駐車場に入るのを待つ車が100台くらい連なっていたので、

(どんど焼きのためですね)

即あきらめて素通りしたのですが、

今日も何十台も待っていました。

それで裏の東駐車場へ。こちらはすんなり入れました~

 

第三鳥居から入ります。

杉木立の中を歩いて・・・

手水で清めます。

あら?手水舎・・・もしかして新しい木に変わっている?

清らかさがパワーアップしてます。

手水舎の前には・・・主祭神の一柱であられる明治天皇の御歌が。

毎月変わります。

 

「田に畑に 雪ぞつもれる民のため ゆたかにと思ふ 年の始めに」

明治43年の始めに詠まれたものです。

雪国の民を思うお心が温かいですね。

 

「くもりなき朝日のはたに あまてらす 神のみいつを あふげ國民(くにたみ)」

(朝日のはた=日の丸の旗、  あまてらす神のみいつ=天照御大神の御威光、  あふげ=仰げ)

初詣にふさわしい御歌ですね。

 

北海道神宮の主祭神は四柱。

  大国魂神(おおくにたまのかみ)

  大那牟遅神(おおなむちのかみ)

  少彦名神(すくなひこなのかみ)

 そして、昭和39年になって増祀された明治天皇。

・・・ぜんぜん覚えられませんが。

 

境内には人と光が溢れていました。

いつものように、参拝で 「お願い」はしません。

「感謝」だけをお伝えします。

 

初詣なので、おみくじも引いてみました。

すると・・・

え~!?

「渦を巻く・・・ 谷の小川の丸木橋・・・を渡る心地」って~

まさかの「凶」か・・・

と思ったら、

あれ?「大吉」でした。

・・・ほっ・・・

でも危ない谷の小川の橋を渡るような心配事・・・って?

まぁ、とにかく何もかも平和に収まるということなので、

何があっても、

やっぱりのんびりゆったり 

私らしくゆきましょう

(いや、こらこら・・・「用心」は必要なのよ!

は~い、。

のんきな自分への戒めのため、

おみくじは結んでこないで、持ち帰り、時々見ることにいたしましょう。

ありがたや・・・

 

それにしても、北海道神宮はいつも人で賑わっています。

目に見えないものを、畏れ敬う心を、

日本人はまだ失っていないのだなぁと、

嬉しくなります。

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昔は人に本を薦めるのが好きだった・・・「エイラ」を知らない人生なんて・・・

2015-01-14 20:39:50 | 映画・本

よほど気の合う人からじゃないと、

人に薦められた本は読もうとしない・・・にもかかわらず、

人には「これ面白いよ~」と、薦めたくなる・・・という困った癖があった。

仕事を辞めた今はその被害に遭う人はほとんどいない・・・

 

いまもし、誰かに、面白い本ない~?と聞かれたら、

私はこれを薦めるだろうなぁ~

『猟師の肉は腐らない』

小泉武夫著

新潮社 1、512円

 

私のヘタな説明より、こちらを読むほうが、

うまく伝わると思うので、引用~

 

[ エッセイスト平松洋子さんの書評より引用]

自然と一体に生きる

 凄腕(すごうで)の猪(いのしし)撃ち、義(よ)っしゃんが住んでいるのは福島、茨城、栃木三県にまたがる八溝(やみぞ)山系の山奥。ひとり暮らしの小屋には電気も水道もない。得意料理は猪の燻製(くんせい)、兎(うさぎ)の灰燻(いぶ)し、蝉(せみ)の串焼き、地蜂の炊き込みご飯、どじょうの蒲(かば)焼き、薬草茶……自給自足という言葉がナマぬるく思われる、スケールのでかい暮らしぶりだ。

 飄々(ひょうひょう)と野生に生きる義っしゃん。夏と冬、二度にわたって八溝を訪ねた「俺」。そして、義っしゃんの飼い犬クマ。三者が山奥で繰り広げる数日間の物語はあまりにも密度高く、血湧き肉躍る面白さ。わたしは、読むにつれ、ページが減ってゆくのが惜しくて困るほどだった。

 「俺」の目を通して語られる山の出来事すべてに、激しく惹(ひ)きつけられる。義っしゃんは野兎の臓物を枝一本で巧みに抜き出し、頭脳プレーでどじょうをおびき寄せ、雑木林に入れば一本の木に目星をつけて自在に「虫を涌(わ)かす」。かと思えば、赤蛙(がえる)の肉片を白い絹糸につけて宙に放ち、地蜂に運ばせて巣を発見する秘技を披露する。手負いの猪に瀕死(ひんし)の重傷を負わされたクマには、現場でたちどころに手術――生きるための知恵と技術が無限に繰り出される。また、撃ち取った猪に戒名をつけて供養し、食料から経済手段まで利用し尽くす様子には、命の重さにたいする尊敬と感謝が宿る。

 「俺はない、この八溝の空気、山、川、谷、木、花、土、水、生き物、ぜんぶ好きなんだあ。だがらよ、そいつらと毎日いられっからよ、一人で居るなんて気はまったぐしね」

 自然と一体になって生きる義っしゃんの軽やかさ、情の篤(あつ)さ。人間は、これほどまでに生命の連鎖を輝かしく体現できるものなのか。わたしの内部に潜む、なけなしの野生にも火がつき、奮い立つ。現代社会に向けた辛辣(しんらつ)な批評の矢でありながら、ランプの灯の下、囲炉裏を囲んで呵々(かか)大笑、底抜けの明るさにとっぷりと酔わされる冒険譚(たん)。小泉武夫、入魂の物語である。

著者 小泉武夫=1943年、福島県生まれ。東京農大名誉教授。食文化論、発酵学、醸造学に関する著書多数。

 

フィクションなのか、ノンフィクションなのか・・・おそらく半々? そんなことはどうでもよい。

生きる知恵と技、そして男の友情・・・猟犬クマの逞しさと健気さ愛らしさ・・・

とにかく文句なしに面白かった!面白くて泣けた・・・

 

そしてもう一冊・・・じゃなくもう16冊!シリーズものの物語。

3万年以上前の、クロマニョン人の少女が主人公のこの物語は、

一人の女性の壮大な人生の物語であり、

考古学的な研究に基づいた人類の祖先の記録であり、

人間の社会への鋭い考察に満ちた社会小説であり、

宗教、芸術、医学、植物・動物、食品・料理、社会、旅行、精神世界、そして愛・・・

とにかく「すべて」がある、といっても過言ではない。

いや、とにかく面白くて面白くて面白くてたまらない。

 

20年近く前、職場(病弱養護学校)の図書室で見つけたのが、

この物語との最初の出会い。

この評論社版は、青少年向けとして出版されたらしく、

書店でも「児童図書コーナー」に置かれていた。

読み始めた私は、そのことに驚愕した。

「子どもの読むもんじゃな~い!!!!!!!!」

かなり原文から削除されていたとは言っても、

ネアンデルタール人に拾われた主人公エイラがたどるのは、

今でいえばDV。女性が男性に隷属する社会での苦難の日々。

それでも人類の進化上、上位にあるクロマニョン人の少女エイラは、

愛情ある義理の家族の中で、多くのことを学び、そして越えていく。

ついに一族から追放されたエイラは、たった一人で、

過酷な大自然の中で、智恵と生命力を駆使し、

ペットの原点と思われる、オオカミや馬やライオンたちと心通わせながら 生き抜き、

ついに、同じクロマニョン人の男性と衝撃的で感動的な出会いを果たし、

ネアンデルタール人の暴夫から受けたトラウマを解消し・・・

物語は豊かに続いてゆく・・・。

 

評論社版を読み終えた後、何年か後の今から10年ほど前、

集英社から大人向けの完訳版が出版された。

私は狂喜乱舞して、分厚い、高いそのシリーズを買って夢中になって読み、

ついに昨年・・・全16巻のエイラの物語完訳の、完結版が出版され、

私はエイラの人生と、ようやくお別れした。

 

エイラシリーズは、当然何人かに薦め、無理やり貸したりもし・・・

でも16巻 最後まで読み切った人は・・・・??

そういえば母のコーラス仲間の方も、母を通して借りて下さり楽しんでくださった。

まぁ、最後の数巻は最初ほどの魅力がないので、16巻すべて読むことにそんなに価値は感じないけれど、

最初の10巻くらいまでは、いや、7巻目まででも、損はさせません!

今まで読んだ物語の中で、ダントツ一番の面白さで、

あれ以来このレベルの物語にお目にかかったことはない。

集英社版『エイラー地上の旅人』全16巻

著者 ジーン・アウル (アメリカの小説家)

 

今も私は、

エイラが作っていた鶏のお肉に詰め物をしたお料理とか、

体調の悪い時に入れるハーブのお茶とか、

ベリーの実を口を赤くして頬張る幸せとか、

ことあるごとに思い出す

 

あんな面白い物語・・・やっぱりお薦めせずには、いられま・・・せん

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貝澤幸司さんを偲び、グラスを傾ける・・・

2015-01-13 23:33:33 | 日記

今朝アップした記事に書いた、

貝澤幸司さんの死・・・それは実はかなりショックだった。

私より5歳も下だった。

才能ある木彫家さん、そしてデザイナーでもあった。

お弔いにと、独り道産のワインを飲むと・・・

あっという間に酔いが回り、

ますます悲しくなってきた。

4、5回お店におじゃまして、ほんの少しお話しただけだったけれど、

その時の人懐こい笑顔が忘れられない。

素晴らしい作品の数々をアップしたいところだけれど、

人さま所有の作品の写真を勝手にアップしてよいものかわからないので止めておく。

家にあるのは、今朝記事のおしゃもじと、何年も使いこんだ木ヘラだけ

 

魚釣りがお好きで、こんなものを作っていますと、

見せていただいたアイヌの伝統彫刻が施してある、

美しい、タモ網の持ち手(?)部分とか、

擬人化されたユーモラスな魚とか、

今朝掲載したイクパスイのように、どうやって彫ったのか不思議な、

一本の木から複雑で立体的な形を掘り出した作品とか・・・いろいろ思い出しながら、

また一杯・・・

 

またいつか

作品を通してお目にかかろう・・・

貝澤幸司さん・・・この世でのおつとめ・・・お疲れさまでした。

カムイの国で、お安らかに・・・

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「ウレシパモシリ北海道 イランカラプテ」像  札幌駅西コンコース

2015-01-13 11:32:59 | 日記

札幌駅西コンコースには、素晴らしいアイヌアートモニュメントがあります。

「ウレシパモシリ北海道 イランカラプテ」像。

(「ウレシパ」・・・「たがいに育て合う」という意味。

「イランカラプテ」・・・遠来の人に対して「あなたの心にそっと触れさせていただきます」という挨拶。でも諸説あるらしい・・・)

 

そこを通るたびに、立ち止まって見上げたくなるその エカシ(アイヌの長老)像・・・

作者は、阿寒アイヌコタンにある民芸屋さん「熊の家」の店主でもある、

木彫家の 藤戸竹喜(ふじとたけき)さん。

プレートの説明がボケて読みづらくてすみません。

「イランカラプテ」を、北海道のおもてなしの合言葉にしようというキャンペーンの一環として、

この制作を依頼したそうで、1年前にここに設置されました。

弓の舞を踊るエカシの表情や、

文様が刺繍された衣装の、柔らかな質感が、ほんとうに素晴らしく、

ほれぼれと見てしまいます。

藤戸さんは、設計図などなしに、

マサカリやノミを使って、ご自分の中にあるイメージに従って彫りあげたそうです。

材料はクスノキ。

 

 

この像の周りには、アイヌの方々が儀式に使う「イクパスイ」の巨大なのが飾られています。

「イク(酒を飲む)パスイ(箸)」は、

酒杯にその先をつけ、お酒を祭壇に垂らして、

神や先祖へ 祈りと共に捧げる道具なので、実際にはお箸くらいの長さのものです。

たしか、家系特有の刻みを入れると聞いたことがありますが、

文様は多彩です。

 

 

これは、瀧口政満さん作品。材料は埋もれ木でしょうか。

瀧口さんは実はアイヌの方ではありませんが、

阿寒に旅に来た若いころに、木彫に惹かれ、アイヌの奥さまと運命の出会いもされ、

木彫家となって、藤戸さんと同じ阿寒のアイヌコタンで「イチンゲの店」をなさっています。

阿寒のホテル「遊久の里 鶴雅」にあるギャラリーにも、瀧口さんの素敵な作品の数々が展示されています。

 

 

こちらは貝澤 徹さん作品。

地模様の「ラムラムノカ(うろこの形)」と大きな「モレウ(ゆるやかな流れ、渦巻の形)」が大変美しいですね。

貝澤徹さんは、日高の平取町二風谷で、「北の工房つとむ」を経営なさっています。

常に新しい作品を追求し、今は、海外に赴いての活躍もされています。

 

 

こちらは貝澤幸司さん作品。

徹さんの弟さんで、徹さんのお店より少し奥の場所で「つとむ民芸」を経営されています。

 と打って・・・今・・・・・

幸司さんの近況が載っていないかなぁと、何気なくネット検索し、

昨年秋にお亡くなりになっていたことがわかりました・・・・・・・・・・・・・・・。

私よりいくつもお若かかったはず・・・。

何年も前に 数回お店へおじゃましただけですが、

とっても人懐こい笑顔の、ちゃめっけもある素敵な方でした。

釣りが大好きで、ユーモアのある斬新な作品も含めて、素晴らしい芸術家でした。

 謹んで ご冥福を お祈りしたいと思います・・・

 

 

観光客だけでなく、北海道に住んでいる私たちは、

もっともっとアイヌ文化を知るべきです。

自然と共生して生きる智恵と謙虚さのある、素晴らしい文化だから。

 

   

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世の中は成人の日 私たちはアラ還の会

2015-01-12 23:44:21 | 日記

午後1時過ぎに外を歩きながら、

なんだか違和感を感じた。

厳寒期のはずの1月なのに、道路の雪がじっとり ザクザク・・・

場所によってはすっかり溶けている。

まるで春先のようなだらしのなさ。

きりりと引き締まった真冬の空気と雪は、どうしてしまったのだろう・・・。

 

それはともかく!

本日はお友達と三人で、明るいうちから乾杯~

札幌駅の隣にあるセンチュリーロイヤルホテルの23階には、

3時間で一周するスカイレストラン「ロンド」がある。

札幌の街を見下ろしながら、優雅な気分でお食事とお酒がいただける、

私の大好きな場所

 

お料理はとっても美しくて美味しかった。

今日は写真は撮らないつもりだったけれど、

お友達が撮れば?と言ってくれたので、2枚だけ 美しさに負けて・・・。

「蕪のスープ・ウイーン風」 器のおしゃれさが衝撃だった。

「蕪の器入り ポロネーゼ風グラタン」・・・グラタンという言葉のイメージは嬉しく裏切られた。

あ~どうしてももう一品載せたいので、公式HPから写真をお借りして・・・

だって、本当に美しかったので。

「彩り野菜とテリーヌ 海の幸のマリネ 雲丹 イクラ サラダ添え」

芸術品ですね

窓の外は、風景がゆっくりと変わり・・・お天気はめまぐるしく変わっていった

2次会も含めて5時間余り、

楽しくおしゃべりし、

私は計6杯くらいワインを飲んで、それでもまだ午後7時半。

もう少し飲んでおしゃべりしたい気持ちもありつつも、

帰途に就いたのだった。

私はこのお友達との、こんな関係がとても気に入っている。

心地よく程よい距離感・・・だからこれまでの何十年も、

そしてこれからも・・・

ずっと気持ちよく付き合っていけると思っている。

 

じとっと湿った雪の上を歩きながらも、

心はさらりと軽やかでいられたのだった

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天草でお散歩

2015-01-11 16:57:33 | 道内の旅

天草での3日目、好天に誘われてお散歩に出た。 

前述の「五足の靴」一行が100年以上前に実際に歩いた道が、

今は文学遊歩道になっている。

 

 

彼らが歩いたのは、明治40年の真夏。

汗だくになり、暗い山道に迷いながらの、けっこう大変な道中だったことが紀行文で読み取れる。

今はある程度整備され、看板もところどころに立っていて、歩きやすい。

が・・・北海道の真冬仕様のダウンを着て歩く我々・・・

起伏の多い道を歩くうちに、やはり汗だくに

 

柿の実。

巨大! 天狗の団扇(やつで)

 

北海道ではほとんど見ることのない椿の花。 

 

五人の名が読み込まれた新しい記念碑があった。

明治40年の五足の靴の旅から10数年後、

与謝野寛(鉄幹)は、妻の晶子を伴ってまたこの地を訪れている。

また、吉井勇は約45年後に訪れ、こんな歌を詠んだ。

 

「ともにゆきし 友みなあらず  我一人 老いてまた踏む 天草の島」

時の流れと人の世の無常をしみじみ感じる・・・。

 

途中に見晴らしの良い展望所も何か所か設けられていた。

遠くに長崎の影。

見えるのはずいぶん久しぶりだと宿の方のお話。

 

 

山道を下りて海岸沿いの道を歩く。

 

マンホールの蓋にはハイヤ踊りのイラスト。

札幌のヨサコイソーラン的な、でももっと歴史のあるもの、なのかな?

「ハイヤ」のハイは春先に吹く南風(ハエ)が語源らしい。

 

道路から見た宿方向。赤い屋根が宿の食事処「邪宗門」

 

さて、眼下に見ゆるは・・・東シナ海!

 

青碧の海!

 

この辺りは海食崖、奇岩が続き、景観が美しい。

これは前日に見た妙見浦。象の形の海食洞。

 

 

 

しばし歩くと・・・

ん???

 

海の景観が男性用、女性用に分かれている!?

 

崖の下に作られた「お手洗い」だった。

しかも中に入ると・・・

 

洗面台の前の壁が、ガラス~!海が見える!

男性用はおそらく・・・海に向かって用を足すに違いない・・・

覗いてみたかった

札幌のJRタワーにもこんなお手洗いがあった記憶が。

 

さて、すっきりして

さらに歩くとそこは・・・

 

雲仙天草国立公園、鬼海ヶ浦(きかいがうら)。

天草夕陽八景の1つらしい。

 

これは宿から見たこの日の夕陽~

さて、昼間の海をもう少し・・・

 

たっぷり東シナ海に続く天草灘を堪能したので、

宿に戻ることに。

あまりの急傾斜に、車のタイヤが空滑りしていた。

 

こうして五足の靴の旅の一端を味わうお散歩は、楽しく終了した。

この頃北海道では、暴風雪が吹き荒れていたということを、

後に知ったのだった・・・

 

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天草の宿「五足のくつ」写真 その1、その2、その3 のお知らせ

2015-01-10 22:11:33 | 道外の旅

フォトチャンネルに、天草の宿「五足のくつ」 その1とその2を載せました。

簡単に説明も加えたので、よろしければご覧くださいね

続編も作成予定・・・たぶん・・・そのうち・・・

 

と言っているうちに、その3 も大急ぎで完了。

残りのあと一回分の写真も、フォトチャンネルか記事か・・・

どちらかに近々upしたいと思っております。

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天草 の宿 「 五足のくつ」 にて(写真追加版)

2015-01-09 20:52:38 | 道外の旅

明治40年、与謝野鉄幹が、

北原白秋、吉井勇、平野万里、木下杢太郎ら若き文学青年たちを連れて

天草のキリシタン文化に触れる旅をし、

翌年『五足の靴』という紀行記が世に出た。

 

今回の宿 「石山離宮 五足のくつ」の名はそこに由来する。

 

今私のいる、東シナ海を望む、部屋のオープンデッキには、

絶え間なく自家源泉の溢れる露天風呂が設えてある。

 

ここに身を浸していると、心は茫漠としてくる・・・。

空を見上げると、明るく青い空を白い雲がゆったりと流れていく。

 

聞こえてくるのは、遠い波音と、高く響き渡る鳥たちのさえずり、温泉の溢れる音、

そして、室内に流れている澄んだ「アベ・マリア」のBGM・・・

 

 

陶酔感の中でふと、思い出す。

昨日我々が辿った、

隠れキリシタン達の苦難の歴史・・・

それをも乗り越え生き残った天草の人々の子孫たちの、

変わりゆく現代の生活文化・・・

また、十年ほど前まで対岸にくっきり見えていた長崎は、

PM2.5の影響で、ここ数年灰色の靄に隠れて見えない、

と嘆く 隠れキリシタンの子孫だという方のお話・・・

 

 

そして、ニュースで知った北海道の暴風雪・・・

 

 

どんな時代にも、どこの空間にも、

過酷な状況は現れ・・・そして必ず変化し、

消えてゆく・・・。

極上の空間にいる今の私にできることは、

「今 ここ」を味い尽くし、

ひたすらに、

 感謝すること・のみ・・・

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旅の終わり

2015-01-08 16:51:15 | 道外の旅

ただいま快速エアポートの中。

飛行機は出発が30分遅れたけれど、

揺れることもほとんどなく、

無事北海道に戻ってきました。

 

コメントやメールを下さった方たち、

読んでくださっている方たち、

ありがとうございました

幸せに過ごした分、今後精進いたします・・・

(何に?)

 

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行きは良い良い、帰りは???

2015-01-08 13:31:14 | 道外の旅

羽田空港now・・・

天草空港から熊本空港を経て、

ここ羽田まではきわめて良いお天気。

富士山も快晴の空に映えていた

 

 

さて、ここからは?

運航するかどうかの決定はあと30分後・・・

飛んだとしても、無事新千歳に降りられるのか・・・

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さらに南西へ・・・辿り着いたのは・・・

2015-01-05 23:56:08 | 道外の旅

  

 この子イルカは「かいくん」。

離着陸時には、なんと、このかいくんのお腹から、

くまもんが逆さまになって、数秒間だけ現れた!

この飛行機は、一機だけで活躍する、

天草エアラインの飛行機です。

 

というわけで、

ただいま滞在しているのは、

九州は天草にある、「五足のくつ」という宿です。

 

昨夜の食事処

 食事は、グレゴリオ聖歌が響くエントランスを通り、個室で。

天草の海の幸をいただきました。

 

 

   

 

続く・・・?

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南西へ・・・

2015-01-05 11:08:12 | 道外の旅

新千歳空港  now!

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