年末の慌ただしいときに私などのブログを覗いてくださったあなた・・・
お暇なら・・だらだら続くつまらない話ですが、おつきあいくださいませ。
お忙しいなら即刻ご退散をね。
私にはなぜか若いときから、この人生に関して2つ、根拠のない確信のようなものがあった。
1つは「嫁姑問題で苦労することはない」ということで、
これは本当にその通りだった。二世帯同居していた義母は、本当に優しくて善い人で、
生まれ変わってもお姑さんになってほしいと心から思える人だった。
もう1つは「お金持ちにはならないけれど、一生お金で苦労することもない」ということで、
これはこの先まだ分からないけれど、
今のところ、金銭的に無頓着でも、なんとか暮らせている。
でも時々大失敗する。
先日も・・・親戚へのお歳暮と我が家への荷物の代金を、「2度払い」してしまった。
お店へ行って注文し、その場で代金を払ったのに、
数週間後に我が家分を配達に来た方に「代金は現金でも振込用紙ででもいいですよ~」
と言われて、
何にも考えず、思い出しもせずに、「現金で~」とまた払ってしまったのだった。
でも次の日になって、なんだか違和感があって・・・
あら?払っていたのにまた払ってしまったのでは?
なんだかお財布が淋しい・・・という気がした。
でも家計簿もつけず、領収書もちゃんと保管していないずぼらな私・・・。
で、そのお店へお買い物に行ったついでに事情を説明して調べていただいた。
伝票がなかなか見つからない・・・とのことでずいぶん時間がかかったけれど、
結局は、やはり2度払いだったことが無事(?)分かったのだった。
お詫びの言葉とともに返金してもらって、
おまけにお詫びとのことで、商品の美味しい焼きたてのパンをたくさんいただいた
お店の配達の方が「領収済み」の記載を確認しなかったこともあるけれど、
私もそう安くもない金額を払っていたのに、忘れて素直に払ってしまうなんて、
自分でも呆れてしまう。私もお詫びして帰ってきた。
無頓着、なんて暢気に言っていられない。
やっぱり認知症か・・・?!
いや、過去に、スーパーの台やカートに、
大事なお財布やバックを置いて帰ってきたことも・・・4回ほど・・・!
まだ若いときからだから、認知症じゃなく、「元々の間抜け」なのだった・・・
でもありがたいことに、お財布やバックは毎回無事戻ってきて・・・
届けてくれた方にお礼に行ったこともあったなぁ・・・
しっかり者のお友だちには、きっと呆れられてしまうような私・・・
さて、そんな私でも、今回、実家の危機?!は救うことができた。
先日父が「あさっては配管の工事の人が来るから・・・」と言っていたのを、
何気なく聞いていて、
我が家に帰ってからなんとなく違和感を感じて、父に電話で聞いてみた。
「本当に必要のある工事なの?だまされたりなんかしてない?」と言う私に、
「何言ってるんだ。いい人だったから、正月に飲もうと思っていた酒もあげたくらいだ。
だまされるなんてことはない。この近所みんな回って点検してる業者だ。」
という。
ますます怪しい。
翌日実家へ行き、父が渋るのを無視して、契約書を見た。
「排水管高圧洗浄作業請負契約書・住宅工事請負契約書」が2枚。
排水管の「高圧洗浄作業」はすでになされて9,800円の領収書があった。
そして翌日予定の排水管の入れ替え工事の見積書・・・これは15万以上の高額だった。
プライドのある父は、調べ始めた私に
「もうやめてくれ。もう頼んだんだから。排水管が曲がって地面に埋まっているから取り替えてもらうんだ。ちゃんと調べてくれて俺が立ち会っていたんだから。金ももう下ろして用意してあるんだし。」と言った。
排水管が曲がって埋まってるですって~?!笑える口実。
なおさら、もう私は止まらない。
携帯でその会社名を検索してみた。
すると・・・あら?!
立派なHP!!なんと人体や自然に配慮した素晴らしいお仕事をしている会社だった。
・・・違和感。
こんな素敵な会社が、遠い地区まで排水管の洗浄の訪問営業なんてするだろうか・・・
でも住所も間違いないしなぁ・・・やはり私の勘違い?疑う私の心が汚れている?
と・・・よく見ると・・・
住所が条丁目までは同じだけれど、枝番号が違っていて、ビル名も違うではないか!
電話番号も・・・見積書の方にはお客様サービスの0120で始まる番号と、
置いていった名刺に携帯番号があるだけだ。
HPの電話番号は、契約書にも名刺にも書かれていない。
やっぱり怪しい!!
それで私は、作戦として、HPのある方の会社に問い合わせてみた。
状況を説明し、住所の枝番も電話番号もちがうしHPの雰囲気とも違和感があることも。
するとその方は次のようなことを言った。
「数年前からうちと同じ会社名で、排水管の高圧洗浄をしたあとに、交換した方がいいと言って、
高い契約で工事をする会社があるようで、25万もとられたという人もいた。そんな交換は必要ないはず。」
「うちとは全く関係がないのに何件も問い合わせがあるので、
一度その会社の住所へ行ってみた。が、そこには何もなかった」
私は事情が分かってすっきりし、お礼を言って電話を切った。
父にも説明すると、さすがに状況を理解し、しゅんとしながら、
もう私を止めようとしなくなったので、
次に、問題の会社に電話する。
すると妙にテンションの高い女性の声。
工事の契約解除についての電話だということと、
クーリングオフの書類が必要なのかどうか、などを、
私にしてはかなり怒った声で、ちょっと威圧的に、確認すると、
「あら~私はその担当じゃないので、折り返しお電話しますね~。
でも契約解除なら内容証明の書類をはがきでもいいので、
送ってもらうことになると思いますよぉ~」と。
少し待っても折り返しの電話が来ないので、
今度は名刺にあった担当者の携帯番号にかけた。
できるだけ優しく、でもきっぱりした声で、契約解除について話す。
すると「今作業中なので、あとでかけますね~すみませ~ん」と人のよさげな声色。
思わず「排水管の洗浄作業ですか?」とわたし。「そうなんです~」
今日もやっているのだ。
その後かかってきた電話では、「明日の工事をやめることは、お父さんもご存じなんですかぁ?」と
ちょっととげのある声で言うので、
それからは優しい話し方はやめて、でも丁寧に、
もちろん相談して決めたこと。工事は必要ないとこちらで判断したこと、
後々もめるのは嫌なのできちんと契約解除の手続きをしたいことなどなどを話す。
そして・・・
「必要な書類を用意して、そちらの会社に出向きますので!」
と・・・私は言った。
予想通り担当者は「い、いや!それには及びません
そ、そんなめんどうなことをしていただかなくても大丈夫ですから!!」
と慌てた様子。
さらに、父の方にも今後連絡を取らないように、この後面倒なことにならないようにと、
念を押して、契約解除の話が決着したのだった。
父は「いやぁ、お前のお陰で助かった・・」と何度も言った。少し悲しそうだった・・・。
「高圧洗浄代とやらの9,800円は、いい勉強をさせてもらったと思おうね」と話すと、
「そうだな」と、父は穏やかに言った。
同じ会社名を使われている素敵な会社は、このままでよいのか、
私は、悪徳な会社を野放しにしていいのか、他にもたくさんの被害者が出るのでは、
ということについて、いろいろ考えてみた。
でも結局私は、自分の親を守ることができただけで、よしとすることにした。
きっと、まともな方の会社も、法的措置をとるなどの行動には出ないのだと思う。様々な理由で。
利己的な結論かも知れないけれど、
私は自分のできる範囲をわきまえたほうがいい気がする。
もし、悪徳な会社がそれでもうけたとしても、きっと天はそれを知っている。
そしていつか、報いは来る。そう思っているから。
だから、恨んだり憎んだりもしない。
無難に勉強させてくれてありがとうございま~す!くらいのものだ。
世の中をよくするために、なにかしようと思えば、たくさんできることはある。
TVで〇〇セフのCMを見るたびに、
世界中に困っている人がいて、自分はぬくぬくと恵まれて暮らしていると思う。
でも、だからといって、自分の生活費を削って寄付したりは、今の私はしない。
遠くを見るのじゃなく、今目の前の、身近な縁の中で、
私はできることをしようと思う。
とってもちっぽけな自分であることを認めながら、
小さな世界で・・・それでも心を込めて・・・。
ちょっと話がそれたけれど、
年末のできごとでした。
うう・・・
今年は年末大掃除も年越しの準備も、あまりにのんびりです。
もう今日は寝てしまおう。
明日はのんびりしよう。
あさってから、実家でお節の準備。
こんな内容に長々おつきあいくださった方・・・
ありがとうございます。
皆様に、平和な年末でありますように・・・
メリークリスマス!
札幌は午前中は温かくて春のようでしたが、先ほどから雪が風に舞い始めました。
吹雪になりそう・・・
昨日から、
クリスマスケーキを買ってきて独りで食べようかなぁと、
ず~っと迷っているみやびですが、吹雪で断念するかな・・・
この時期に毎年いただくご馳走を、
今年も残しておきたくてパソコンを開きました。
いつものお店・・・でも今回は珍しくテーブル席でした。
棚にはたくさんのワインの瓶や、常連さんの贈った、シェフの好きな豚さんが並んでいます。
まずは大好きなカルパッチョ!今回は真鯛。
コンソメのジュレがかかり、下にはたくさんのお野菜。
美味しいのはもちろん、鯛が透明でとっても綺麗でした。
そして恒例の・・・
オニオングラタンとブータン・ノワール
リード・ボーのカツレツ。
そして、柔らかな柔らかなタンシチューと付け合わせのたっぷりのお野菜。
白の泡のあと、赤のボトルを一本・・・
最近は飲めなくなったから、飲みきれるかなと心配したのが嘘のように、進みました。
シャトー・ロックフォール・ルージュ2014。
とってもコスパの高い、飲むほどに美味しさが増すボルドーでした。
デザートは、私は、よくいただく大好きなアップルパイ。
友人はみかんのコンポート。
食べたことのないものも嬉しいけれど、
毎年その時期に必ず、というのは、
あぁ、今年もまたいただくことができた・・・
という感慨がヒシヒシと湧いてきて、
感謝でいっぱいになります。
それがとびきり美味しいものだからなおさらに。
いろんなことやひとや食べ物に、
ありがとう・・・
さて・・・突風が家を揺らす荒れ模様になってきました。
皆様穏やかなクリスマスを、過ごされますように・・・!
母方の叔母から一冊の本が届いた。
数ヶ月前に、その存在を知って、
見せてほしいとお願いしていたものだ。
色あせた表紙、ほつれた綴じ紐、はがれた背表紙・・・
でも、
表紙には、細やかに施された刺繍がしっかり残っている。
本を開くと同時に、
思いが、グッとこみあげてくる・・・
それは、祖母が手作りした『徒然草』の写本。
用紙には、商店名が印字されていた。
「三吉勝次郎商店」・・・祖母の実家、私の曽祖父の名前が冠されたお店だ。
祖母がこれを書き写したのは、結婚前だから、10代?20代?
前頁美しい連綿で、どこにも書き誤って直したところがないのにも驚かされる。
所々に頭注も、それはそれは細かな文字で書かれている。
途中には朱墨での訳注も。
もしかしたら女学校時代の勉強だったのかな?
祖母の時代には、こんなふうに書き写すことも学校の勉強の一つだったのか、
それとも長期のお休みの自由研究?!
それともそれとも、純粋に祖母自身の興味から???
どんな経緯だったのか、知る由もない・・・
今『徒然草』は、序段+243段となっているけれど、
祖母のは244段になっている。今とは違う原本があったのかな?
調べてみたら、違っているのはここ。
今は232段目になっているところが、232と233段の二つに分かれている。
もはや研究心の足りない私なので、これ以上の追求はしないのだけれど。
それにしても表紙の刺繍も本当に細やか。
そして裏表紙には・・・
祖母自身の名前が・・・
100年近くの時間を経て祖母の書き写した本を手にする不思議さ、
そして嬉しさ・・・
おばあちゃん、
大切に見せてもらいますね~
99歳まで生き、最後まで少女みたいだったおばあちゃんの、
あら、恥ずかしいわ~
って、頬を染める笑顔が思い浮かんだ。
季節の進むのが早すぎるなあ・・・
まだピンとこない雪かきを、一人黙々としながら思う。
たくさん咲いた藍の花は、結局 実を結ばぬうちに、
雪に埋もれてしまった。
出かける用やしたいこと、しなければならないこと、
たくさんたくさんあるけれど、
心も雪に埋もれてしまいそう~