宮美庵

幸せはいつだって、わたしの中に。

天草でお散歩

2015-01-11 16:57:33 | 道内の旅

天草での3日目、好天に誘われてお散歩に出た。 

前述の「五足の靴」一行が100年以上前に実際に歩いた道が、

今は文学遊歩道になっている。

 

 

彼らが歩いたのは、明治40年の真夏。

汗だくになり、暗い山道に迷いながらの、けっこう大変な道中だったことが紀行文で読み取れる。

今はある程度整備され、看板もところどころに立っていて、歩きやすい。

が・・・北海道の真冬仕様のダウンを着て歩く我々・・・

起伏の多い道を歩くうちに、やはり汗だくに

 

柿の実。

巨大! 天狗の団扇(やつで)

 

北海道ではほとんど見ることのない椿の花。 

 

五人の名が読み込まれた新しい記念碑があった。

明治40年の五足の靴の旅から10数年後、

与謝野寛(鉄幹)は、妻の晶子を伴ってまたこの地を訪れている。

また、吉井勇は約45年後に訪れ、こんな歌を詠んだ。

 

「ともにゆきし 友みなあらず  我一人 老いてまた踏む 天草の島」

時の流れと人の世の無常をしみじみ感じる・・・。

 

途中に見晴らしの良い展望所も何か所か設けられていた。

遠くに長崎の影。

見えるのはずいぶん久しぶりだと宿の方のお話。

 

 

山道を下りて海岸沿いの道を歩く。

 

マンホールの蓋にはハイヤ踊りのイラスト。

札幌のヨサコイソーラン的な、でももっと歴史のあるもの、なのかな?

「ハイヤ」のハイは春先に吹く南風(ハエ)が語源らしい。

 

道路から見た宿方向。赤い屋根が宿の食事処「邪宗門」

 

さて、眼下に見ゆるは・・・東シナ海!

 

青碧の海!

 

この辺りは海食崖、奇岩が続き、景観が美しい。

これは前日に見た妙見浦。象の形の海食洞。

 

 

 

しばし歩くと・・・

ん???

 

海の景観が男性用、女性用に分かれている!?

 

崖の下に作られた「お手洗い」だった。

しかも中に入ると・・・

 

洗面台の前の壁が、ガラス~!海が見える!

男性用はおそらく・・・海に向かって用を足すに違いない・・・

覗いてみたかった

札幌のJRタワーにもこんなお手洗いがあった記憶が。

 

さて、すっきりして

さらに歩くとそこは・・・

 

雲仙天草国立公園、鬼海ヶ浦(きかいがうら)。

天草夕陽八景の1つらしい。

 

これは宿から見たこの日の夕陽~

さて、昼間の海をもう少し・・・

 

たっぷり東シナ海に続く天草灘を堪能したので、

宿に戻ることに。

あまりの急傾斜に、車のタイヤが空滑りしていた。

 

こうして五足の靴の旅の一端を味わうお散歩は、楽しく終了した。

この頃北海道では、暴風雪が吹き荒れていたということを、

後に知ったのだった・・・

 

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2 コメント

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Unknown (non)
2015-01-12 09:31:53
とっても遅くなってしまいましたが
おめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

天草と言うと天草四郎を思い浮かべ
悲劇の島の様な思いがあったのですが
今は観光地としての天草になっているのですね
教会も素敵だし、青い海もいいですねぇ
モデルさんはみやびさんかな?

それと、観光地ではトイレが気になる私なんですが
綺麗でいう事なしですね
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Unknown (みやび)
2015-01-12 11:37:32
nonさん、明けましておめでとうございます!

そうですね。悲劇の歴史のある島ですよね。
理不尽な圧政や、生活に浸透していたキリスト教信仰への弾圧・・・たくさんの苦難の歴史を抱えた島の・・・その時代に生きていたら、自分はどんなふうだっただろうか・・・と、考えると、心は屈することなく殉じた方々への尊敬の気持ちが湧きました。

写真は・・・わたくしです

トイレ・・・最近の日本はどこへ行ってもきれいで、
ありがたいですよね~。

nonさん、コメント嬉しかったです~!
今年もどうぞよろしくお願いします
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