幸せは どんなときも 私の中に・・・
北海道には「オカリナ系YouTuber のよっけ」さん というすごい方がいる。
オカリナの演奏のみならず、オカリナへの探求姿勢、知識、行動力、その上他の何種もの楽器も巧みに演奏、
撮影・編集の技術や根気・・・私なんかには上手に説明できないくらい、
多才で、すごい！としか言葉が出ない。
（よっけオカリナで検索すると、動画がたくさん！）
そのよっけさんと、オカリナの椎名春奈さんがコラボした動画が、
Youtubeにupされた
私も聴きに行く、今週末にあるコンサートの宣伝も。
楽しい動画なので、お時間ある方はぜひ見て下さいね～
踊る椎名先生のお姿も目線も可愛いのです
【北海道コラボ】 ソーラン節 椎名春奈（オカリナ奏者） & よっけ （最後にお知らせあります！）
そして今夜は・・
椎名先生が、地域の神社で「奉納演奏」をされた。
何年も前からされているようだけれど、私が行けたのは初めて。
温帯低気圧による激しい雨で、中止かもしれないと思ったけれど、
息子に（地下鉄まで送って）と頼まれた時間が、
ちょうど演奏に間に合う時間とタイミングぴったり！
これはもう神様の思し召し！と、長靴で車を運転。
神社の裏の特設？駐車場は、ひど～いぬかるみだったので、長靴大正解！
雨の中でもお客様は結構いて、
手拍子や拍手もたくさん。
椎名先生にぴったりの素敵な伴奏をされるピアノの松岡さん
や
カホンや他の打楽器をとってもよい表情でかっこよく演奏される神田さん
ピンクレディーメドレーに、朝ドラの主題歌、米津玄師の「レモン」「パプリカ」、
北海道に因んだ10分以上のメドレーや、「情熱大陸」・・・
どれも素敵であっという間の30分間。
皆さん楽しんでいて、
ノリノリで踊り出す子どもまで～
薄いドレスで、手もかじかみそうな気温だったけれど、
いつもの生き生きとして巧みな演奏！！さすがだった。
椎名先生のオカリナは、心を元気にしてくれる明るいエネルギーに満ちている。
雨の中でも生き生きした音色が、境内の空間に伸びやかに響いて、と～っても気持ちよかった。
だから神様も、毎年のこの奉納演奏を、とっても楽しんでいらっしゃるに違いないと
自然にニッコリしちゃいながら聴いていた私だった
最初と最後に参拝してきて、
雨の中だったけれど、なんだかすがすがしい気分になれたなぁ・・・
行ってよかった・・・
JR小樽築港の改札を出ると、
そこには裕次郎さんが いた。
とたんに頭の中で裕次郎さんの歌が流れ始める。
滅多に歌わなかった夫が、歌っていた曲。
鏡に映る わが顔に
グラスをあげて 乾杯を
たった一つの 星をたよりに
はるばる遠くへ 来たもんだ
長かろうと 短かかろうと
わが人生に 悔いはない
思い出を手繰りながら歩く
駅通路から、ショッピングモールの海側を通るデッキ通路へ。
久しぶりの 懐かしい風景が近づいてくる。
ぐっとこみ上げてくる何かを、無理矢理大きく息を吐いて 静める。
７年前の今日の今頃は、まだあのひとは仕事中。まだ生きていた。
いや、そんなこと思ったって何の意味もないのにと、
思いながらマリーナに向かう。
隣にあった、石原裕次郎記念館の建物は、もう跡形もなく、
片隅に、裕次郎さんの愛艇のコンテッサ三世だけが・・・。
船の下には愛艇で海を楽しむお姿も。
意を決して？マリーナに係留された船の方へ。
確か船は、三つ奥の桟橋のあの辺り・・・
と目をこらしたけれど・・・見つからない。
私の記憶が薄れてしまったんだろうか。
数年前までは、マストの長さやレーダーのアンテナの位置で、
私は遠くからだって いつもあのひとの船を見つけられたのに。
時が７年も流れてしまったことを、痛いほど感じた。
取り戻せない悔いや 哀しさや
それでも
あのひとや自分自身の人生を、愛おしく肯定する気持ちや
いろんな思いの湧くにまかせ、
今日はマストをたたくロープの音が大人しいなぁと聞きながら一時間・・・
何度も通った扉の前まで行ってみた。
今はもう、私にはこの先に行くことができない扉。
行けたって 探す人もいない扉の向こう・・・
なんて、
あぁちょっと感傷に浸りすぎてるなぁ・・・
と苦笑しながら、桟橋から戻る。
いつもは 忙しく楽しく とても幸せに 暮らしている私。
今日と明日くらい、
あのひとのことだけを しんみりと想いながら過ごそうと決めていたのだから、
これでいい
もう一度、船が見えるはずの場所へ戻って 思い至ったのは・・・
あのひとのだった船は、今日はクルージングに出ているのかも？ということ。
写真を拡大してみて確信。
試しに調べたあるブログにも、その船が春には道南へ行ったことが載っていた。
出航している船があまりない中、
買い取って下さった方は、今もちゃんと乗って、楽しんで下さってるんだなぁと、
うれしくなった。
船が見つからなかったのは、私の記憶の薄れたせいじゃなかったことも、
なんだか とてもうれしかった。
不在の証。
あぁ、あの場所に、
あのひとの夢や喜びや苦労や楽しみや
そして自分でも思いがけなかったはずの最期の時間が
あったのだ。
７年前のこのときから 数時間後に。
駅への道を歩きながら 声が聞こえてきたような気がした。
（俺はもう船にはいないし、墓にもいないし、どこにもいない。でも・・・どこにでもいるぞ）
明日は夫の命日。
７年・・・夢の如し。
