ナマステの意味

中国でヨガを習っていたとき、練習が終わると、先生が「谢谢大家(みなさんありがとう)」と言い、わたしたちは「谢谢老师(先生ありがとう)」と言って、そのあと先生が「ナマステ～」と言って、じゃあ終わり、バイバーイという感じで、いつもわたしは、さようなら～と言ってすぐ教室を出ることが多かったのですが、あるとき、ふと「先生、ナマステってどういう意味ですか？」と聞いてみました。先生は、説明してくれたのですが、だんだん中国語がむずかしくなってきて、？？？という顔をしていたら、簡単に、「神的意思(かみさまという意味)」だよーと教えてくれました。わたしは、ただのあいさつだと思っていたので、かみさまなのかーとわかったような、わからないような感じで、その印象だけが残っていました。

 あとになって調べてみると、ナマステは、サンスクリット語に由来し、言葉上では" I bow to you " (あなたにおじぎ、ごあいさつします) という意味なのですが、さらに" The divine light in me honors the divine light in you " または " The God within me greets the God within you " 、自分のなかのかみさまが、あなたのなかにいるかみさまに敬意を現し、ごあいさつします、という意味が込められているのだそうです。ナマステには、お互いの中心にあるかみさまような純粋なものを認め、すべての生き物に宿る神性をシェアしあっているひとりなのだという深いところでの平等な関係を尊重しあうという気持ちがこめられているのだと知り、先生が一言で説明したとき、「かみさま」と言ったのが、ストンと心におさまったような気がしました。

また、手を合わせるしぐさは、右手がハイヤーセルフ、純粋な自己で、左手が物資的、世俗的な世界の自己を表し、それを合わせることによってそれらをつなげ、おじぎをすることで愛と敬意を表すといわれています。

ヨガでは、手を合わせるしぐさを、Anjali Mudra (アンジャリ ムドラ) または Pranamasana (プラナマーサナ)といいます。

 

「わたしはあなたの、宇宙が宿る場所、愛、真実、知の光と平和が宿る場所に敬意をあらわします。わたしたちがお互いにその場所を認め合うとき、わたしたちはひとつになります。」

ナマステ