わたしたちは、そのままで大きな自然の一部であり、完璧なバランスの中にいるといわれています。まわりの物や自然も人も同じで、花はそれぞれの形や色で咲き、蜜蜂は花粉を運び、風は種を運び、土は種を育みます。
それぞれが存在することが、必要とされ合っていて、同じように自分が自分でいることだけですごいことなのに、外から入ってくる情報や、社会の常識、いろいろなものが影響して、そのことにベールをかけ、見えづらくしてしまいます。
自分はダメだ、と思い込んだり、足りないと思うものを外から得ようとし続けたり、いつまでも満たされず、苦しみが生まれます。
わたしたちの見る世界は、映画のようにストーリーや背景があり、登場人物があり、関わりながら流れていきます。ストーリーに感動もするし、腹を立てたり、憎んだり、喜びがあったりもします。同じ出来事を経験しても観る人によって捉え方が違うし、感情の動きも受け取り方も変わってきます。
ただ、そこに事実があるだけで、それをわたしたちは自分の世界で解釈して受け取ります。それが記憶や感情として残っていきます。
移り変わる世界はイリュージョンのよう、といわれます。また生まれる感情や思考もイリュージョンであり、自分の色眼鏡や認識を通して見る世界は(Maya)と呼ばれます。
そこにあることを自分の心の動きのままにジャッジしたり、こうだからこう、と決めつけたり、差別したり、思い込みに左右されたりすることが、自分や世界をありのままに見ることから遠ざけてしまいます。
般若心経でも同じことが言われています。
無受想行識
無眼耳鼻舌身意
無色声香味触法
無眼界 乃至無意識界
(心に抱く感覚や、意志、思考、認識もまぼろしのようなもの)
(目、耳、鼻、舌、も)
(色や形、音、香り、味、皮膚に触れる感覚、音、思いも実体のないもの)
(目から入ってくるもの、感覚、そして心の動きや認識を通して見る世界もまぼろしのようなもの)
すべてであるかのように見える世界の形あるものは、わたしたちが作り出している認識であり、実体は空である、と説いています。
そのように見ている自分に気づき、巻き込まれずに、ただ自分はそのままで自然であり、満たされ、くつろぎであること、それに気づく力も自分の中にあります^^
ヨガの技法は、それをちょっと手助けするものです。
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To be beautiful means to be yourself.
You don't need to be accepted by others.
You need to accept yourself. '
Thich Nhat Hahn
美しくあるということは、あなた自身になるということ。
他の人に認められようとしなくていい、自分自身を認め、受け入れること。
ティク ナット ハン