今日は、ビナレッジで開催された、アルピニストの野口健さんの講演会に行ってきました。
野口健さんは、1999年にエベレストに登頂した後、エベレストの清掃活動、2000年から富士山のゴミ拾いをずっと続けているそうです。
エベレストのベースキャンプで、他の国の人から、前の人たちが残したごみで、日本人のごみが多い、マウントフジみたいに汚くするのか、と言われて、ショックだったそうです。
標高の高い山では、食べ物が何十年経っても腐らずにずっと残り続ける、と聞いてビックリ!
富士山では、樹海に、山になるほどの注射器、タイヤなどの産業廃棄物の不法投棄や、大量のごみが捨てられていたそうです。それを何年もかけて、呼びかけながらごみ拾いの参加者を募り、何百トン単位で処理してきたそうです。そしてやっと地上のごみがなくなってきたと思ったら、土の中からたくさん出てきているとか…!
他にも、全国あちこちから清掃活動に呼ばれて出かけるそうですが、地域の人たちがきれいにしている町と、ごみがたくさん落ちている町は、肌で感じる「気(オーラ)」が違う、とおっしゃっていました。
樹海のごみの山からも、捨てた人の悪い気を感じて気分が悪くなるそうです。
環境問題は、自然が相手ではなく、人が相手なのだそうです。
確かに、ごみをその辺に捨てたり、自然を汚したり、そういう行動も人の意識だし、なんとかしよう、気にかけよう、とするのも人の意識次第だなぁと考えさせられました。
野口健さんの清掃活動や、熊本地震でのテントの提供、ネパールに学校を建てる活動にも感銘を受けたし、温暖化でも、凍っていた氷河の湖が溶けて洪水が起きたり、ツバルで海水が地面から湧き出してきている映像も見ました。自分の暮らし方が、他のどこかの国の暮らしに影響を与えていることを、意識したいと思いました。