ヨガに全然関係ないんだけど、この本、すごく面白かったです。
「ガケ書房の頃」 山下 賢二 著 夏葉社 2016年
京都にあった、ガケ書房という本屋さんができるまでと、活動と仕事について書かれています。(今は書店というカテゴリじゃなく、「ホホホ座」としての活動やお店があるそうです)
わたしは、吉本ばななさんのエッセイか日記で、京都のガケ書房の記述を読んで、名前のインパクトと、なんか素敵そう、と行ったことはないけど印象に残っていました。本も気になっていて、やっと読むことができました。
規模ややってることは全然違うけど、何かを運営することのあれこれ、楽しさ、心配、バランス感覚とか共感できるところがたくさんあって、響くものがあります。そうそう、自分のしたいことをして、表現して、分かってくれる人だけ来てくれればいい、ということじゃなくて、来てくれている人のニーズに合うもの、こと、に寄り添って提供したい、という考えはすごく一致するものがあったし、最近少し読んだケンハラクマ先生の本にも似たようなことが書いてあって、自分という小さな頼りないものの考えに、それもそれでいいんだよ、と言ってもらえた気がして少し救われた気分です。
何より、それに著者の人間らしさやクリエイティビティ、絶妙なセンスが加わって、かっこよくて、憧れてしまいます。
小さいからこそできること、きちんとひとりひとりとお話して、求めているもの、今その人に必要なものを感じとっていく、ということをこれからもやっていけたら、そしてそのアンテナを磨かなきゃ、と思いました。
何か面白いこともできたらいいなぁ。