エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

桜咲くとき

2013年03月15日 | ポエム
ソメイヨシノはまだ咲かない。
けれど河津桜の赤味を帯びた花が咲いているし、一重の寒桜があわあわと開き始めた。



桜の季節が始っているのである。



風が強かったせいかメジロは姿を見せず、花だけが咲いている。







「風靭く吹く午後の桜かな」







この桜は木が違う。
けれど、緩やかに咲いている。

気分を刺激してくれる咲き方である。



今、ソメイヨシノと違った桜が、目を楽しませてくれる。
絶好の散歩日和である。



桜には、はるの碧さが似合う。



よしんば一輪二輪だけの枝でもそうだ。
桜は生きて咲く。



隙間があっても桜は桜。
日本人の大好きな花である。


      荒 野人