エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

クリスマスロ―ズを覗く

2013年03月13日 | ポエム
いつもの散歩道でクリスマスローズとデ―トしたのだ。
前にも一度紹介したけれど、投機の対象となっている。

バイオ技術の向上によって、あっと云う間に花の種類が多くなった。
なるほど、さもありなんと一人合点する。
ハイブリッドな花なのである。

ところで、今年は行きそびれたけれどカタクリの花と同様で、この花も観賞には鏡が必要なのである。
花が下向きだからである。



この花、鏡で拝見。



ところで、クリスマスローズは仲冬の季語となっている。
季寄せに掲載されていないケースもあるが・・・。
ぼくは、初春の季語としたいと思っている。

咲くのが、2月からなのだから仲冬は可笑しいでしょう。







「地面から這い上がり咲く寒芍薬」







鏡ではこうなるのである。



クリスマスローズの花言葉は・・・。

「追憶」「私を忘れないで」
「スキャンダル」
「私の不安を取り除いてください」
「慰め」

である。

なんとなく寂しく暗い言葉が並ぶ。
ヨーロッパ中世では悪魔払いにクリスマスローズが使われていたというのである。

和名は「初雪おこし」「寒芍薬」である。



花に見える部分は植物学上では「花」ではなく「額」である。



属名のヘレボラスはヒポクラテスなどが用いた名前で由来は諸説ありはっきりしない。
一説には、ギリシア語のヘレイン(殺す)とボーラ(食べ物)の2語からなり、これは茎葉、根などにに有毒成分のサポニンを有するところにちなむとされているのである。
「食べたら死ぬ」とか、「狩猟に用いられた」などがその理由とされている。




とまれ、手鏡で拝見する花。
カタクリと同じなのである。



     荒 野人