エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

黄水仙の先

2013年03月14日 | ポエム
水仙自体は冬の季語である。
けれど「黄水仙」は仲春の季語。



昨日は、温かかったけれど風は強く埃を巻き上げた。
目が痛いくらいに埃の微粒子が舞い上がっていた。
ぼくは、それほど目が大きい訳でもなく、こうした現象でも割合メガネだけで事足りていた。



それが一転、帰宅後に目薬を注す事態となった。
夕方まで風は強く、だがしかしこの風は南風であって暖かかったのである。
風景の下、埃の色で染め上がられた。
池袋方面である。

水仙を求めて、風の中を彷徨った。







「黄水仙視線の先の水平線」







ニホンスイセンは、まだまだ楽しませてくれそうだ。
長く長く楽しませてくれる。

ところで、水仙の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」である。
種類別にも花言葉がある。

日本水仙「自己愛」
白「神秘」「尊重」
黄「私のもとへ帰って」「愛に応えて」
ラッパズイセン「尊敬」「心づかい」

となっている。
こうした花言葉を選択した人のセンスが光る。



葉影から覗かせた水仙の恥ずかしげな姿態。
「ちょっとだけよ”!」と言っている。
「ちょっとさけで良いよ!」
と答えてあげたい気分である。

黄水仙に尚霜除のありにけり
      長谷川零余子
咲き疲れひれ伏しにけり黄水仙
      松本たかし

先人は、上手く詠む。



黄水仙も見事だが、水仙の艶やかさは色白美人にある。



それにバック・シャンでもある。
あらゆる角度で楽しめる水仙である。



    荒 野人


☆今日は、朝から千葉県は千倉までイチゴ狩りである。
 ポレポレ農園。
 句友、池田さんの御子息が経営するファームである。