エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春爛漫である

2013年03月27日 | ポエム
春爛漫である。



お花見の好きな人々が暮らす列島である。
ソメイヨシノは全ての樹がクローンである。
接木接木で増殖して、いまや日本列島を代表する桜となった。



ソメイヨシノは東京都北区の染井(ソメイ)という地名の地区で産まれた。
八重桜で有名な飛鳥山や王子稲荷に近接する地区である。
江戸時代は「物見遊山」の名所であった。



この染井地区には、怪談話となっている「お岩さん」の墓所のある「染井墓地」がある。
この墓地には文豪の墓地も多い。
岡倉天心、幣原喜重郎、高村光雲、高村光太郎、高村智恵子、二葉亭四迷、水原秋桜子などなどである。

街を歩けば・・・。



おいらも桜だぜ!
と、山桜も満開である。

若葉とともに咲くのである。
そのコントラストが鮮やかな桜である。







「駘蕩たる桜花を散らす風の声」







空を見上げる。



天気予報と違って、多少の青空と暖かさが横溢した昨日であった。



いま・・・である。
もう直ぐ、花チラシの雨が降る。



そろそろ花筏が川面を彩るだろう。
今日は、花筏を見たい!

そんな気分である。



       荒 野人