平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

戦争法案~憲法を無視する習慣がついてしまうと、民主国家ではなくて、独裁国家になってしまう

2015年06月06日 | 事件・出来事
 衆議院・憲法審査会で、安倍内閣がすすめる戦争法案について「憲法違反」との見解を示した小林節・慶大名誉教授。
 昨夜、学生らが主催する国会前の抗議集会に参加して次のような発言をされた。

「憲法を無視する習慣がついてしまうと、民主国家ではなくて、独裁国家になってしまう。次の世代のために戦ってほしい」

 至言である。
 もともと小林節氏は保守派で改憲論者。
 そんな小林氏がこのような発言をするなんて、余程のこと。
 歴史を紐解けば、ヒトラーが〝独裁者〟になったのは、全権委任法という法律でワイマール憲法を骨抜きにしたのが始まり。
 安倍首相は「自分はそんなことない」と考えているかもしれないが、時代の空気が変わり、おかしな政治家が権力を持つようになったら、どうなるか? おそらく「平和」や「自衛」といった、きれいな言葉で戦争が始まる。
 戦時下ということで、人権も制限される。
 太平洋戦争だって「自衛のため」という名目で始められた。
 こんな頭のおかしな政治家が出てきた時のために憲法があるのである。
 
 そして現在、審議されている戦争法案はまさに小林教授が言う〝憲法を無視する習慣〟によってつくられたもの。
 現に昨日の国会で中谷防衛大臣はこんな発言をしている。

「憲法をいかにこの法案に適用させていけばいいかという議論を踏まえ、閣議決定をおこなった」

〝憲法をいかにこの法案に適用させていけばいいか〟
 これって逆ですよね。
 そもそも憲法は最高法規で、あらゆる法律の上位にあるのだから、
〝この法案をいかに憲法に適用させればいいか〟
 と議論するのが当たり前。
 今回の戦争法案をつくった自民党・公明党のみなさんは<立憲主義>を理解されていないようだ。

 憲法は権力者を縛るもの。
 だから権力者は、自分を縛る憲法を骨抜きにしたくてしょうがない。
 安倍さんは自覚しているかどうかはわからないが、今回の戦争法案でそれをしようとしている。
 まず〝アメリカとともに戦争をすること〟ありきで、憲法は二の次になっている。

 この法案が通ったら、歴史にとんでもない汚点を残す。
 憲法を軽んじているこの法案は廃案にすべきだ。
 もし、どうしても集団的自衛権を行使できる国にしたいのなら、憲法改正を目指せ。

コメント (2)
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