平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

花燃ゆ 第23回「夫の告白」~内容が薄すぎ!

2015年06月08日 | 大河ドラマ・時代劇
 久坂(東出昌大)と辰路(鈴木杏)、挫折した者どうしの共感。

 辰路は言う。
「出会うた時からわかってました。同じ匂いしましたさかい、寂しいお人やと。
 幸せなあんたさんの奥方は、あんたの心の本当の真ん中には触れられん。
 うちには、そのお顔、見せてくれはってもいいんどすえ」

 一方、文(井上真央)は何とか久坂の心の真ん中に触れようとする。
 しかし……。
「京の女と情を通じた」

 今回は、ただこれだけの話である。
 あとは、弟・敏三郎(森永悠希)の奇兵隊入り。
 八月十八日の政変~七卿の都落ち。
 内容が薄過ぎ!
 不倫話も、敏三郎と滝(檀ふみ)の親子話も使い古されたパターンだから面白くない。

 仮に話がパターンで単調でも、いい作品には引っ掛かるシーンやせりふがあるんですけどね。
 今回、敢えてそれを挙げるとすると、<凶>のおみくじのエピソードかな?
「ついとらんの。そげな人間はそげなふうに生まれついとるんじゃ」
 かつて、ついていない男・久坂が希望を見出したのは文だった。
 やはり今回も文によって、何らかの希望を見出す所まで描いてほしかった。
 別に希望ですべての雲が晴れなくてもいい。ほんのひと筋の光明でも。
 だが、ラストで描かれたのは、畳の上に置かれた、文がつくった食事の御膳。
 <凶>のおみくじが、まったく活きていない。

コメント (2)
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