平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

戦争法案~菅官房長官は「数の問題ではない」と言うが、数にものを言わせて強行採決するんだろうな

2015年06月13日 | 事件・出来事
 集団的自衛権が合憲であるか否か。
 国会で、辻元清美議員に「合憲であると考える憲法学者の名前をあげて下さい」と問われて、菅官房長官は3人の憲法学者の名前をあげた。
「さらにあげて下さい」と辻元氏に求められると、菅氏はこう発言。
「数の問題ではない」

 何だ、菅さん、やっぱりウソだったんじゃないか。
 記者会見では、
「合憲とする憲法学者はたくさんいる
 と言ってたのになぁ。

 ちなみに菅氏があげた三人の憲法学者。
・長尾一紘・中央大名誉教授
・百地章・日本大教授
・西修・駒沢大名誉教授
 彼らは、安倍首相、菅氏らもメンバーに名を連ねている日本最大の保守団体〝日本会議〟のメンバーだそうである。
 つまり安倍首相らと価値観を同じにする仲間。
 おそらくは学問的客観性より、イデオロギーを優先する学者さんたち。
 こんな人たちに「合憲だ」と言われてもねえ。
 現在の日本は〝日本会議〟に牛耳られている?
 何しろ現在の安倍内閣の19人の閣僚のうち15人が日本会議のメンバーだし。

 関連記事/「集団的自衛権を合憲とする憲法学者は全員、日本会議関係者」
 関連記事/「19閣僚中15人がメンバー 最大右翼組織「日本会議」の危険度 」(日刊ゲンダイ)


 菅氏の「数の問題ではない」についても考えてみよう。

 今回の<戦争法案>に関する通信社・新聞各紙の世論調査の結果は次のようなものである。

・共同通信=賛成31.6% 反対55.1%
・毎日新聞=賛成32% 反対54%
・産経新聞・FNN=賛成31.7% 反対57.7%
・日経新聞=賛成25% 反対55%
・朝日新聞=賛成23% 反対60%

 このように反対が圧倒的に多い。(読売新聞に関しては後述)
 でも、菅官房長官にとっては「数の問題ではない」から、この世論調査の結果は無視なんだろうな~。
 本当に国民の意思を尊重しない政権だ。

 だが、一方で、菅氏。
 この戦争法案の採決にあたっては、与党の国会議員の<圧倒的な数の力>によって強行採決するのだろう。
 憲法学者や世論調査については「数の問題ではない」と言っておきながら、自分たちのことになると「数にものを言わせる」菅義偉!
 本当に筋が通っていない。

 ちなみに、自民党・稲田朋美政調会長は今回の「違憲」と憲法学者が判断したことに件に関して次のように語ったらしい。
「いざという時に国の安全を守るのは、憲法ではなく、私たち政治家だ」
 ウソばっかり!
 いざ、戦争になったら自分たちは安全な所にいるくせに!


※補足
 読売新聞の世論調査結果は次のようなものである。

 賛成40% 反対48%

 賛成が40%と多いが、そもそも設問の仕方が恣意的で、おかしい。
 その設問は、
『現在、国会で審議されている、集団的自衛権の限定的行使を含む、安全保障関連法案についてお聞きします。安全保障関連法案は、日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するものです。こうした法律の整備に、賛成ですか、反対ですか』

〝日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために〟
 なんて一文がついてたら、賛成する人も多くなるよね?
 本当に現政府にべったりの読売新聞!
 それでも反対が48%と上まわっているけど。

コメント (2)
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