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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「バットマン」三部作を〝象徴〟という視点で読み解いてみた!

2025年08月20日 | 洋画
 クリストファー・ノーラン監督の『バットマン』3部作を観た。
『バットマン ビギンズ』
『ダークナイト』
『ダークナイト ライジング』

 この3部作に共通してあるのは〝象徴〟だ。

『バットマン ビギンズ』で描かれた象徴は〝恐怖〟だ。
 子供の頃のトラウマでコウモリを怖れているブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)。
 ブルースは〝恐怖〟の象徴として、コウモリの姿になる。
 コウモリがゴッサムシティの悪党たちに恐怖を与えると考えたからだ。
 すなわち『バットマン』の誕生だ。

 実際、コウモリの姿は悪党たちに恐怖を与えた。
 悪事を働けばバットマンが現われてコテンパンにされる。
 夜空に〝バットマン・マーク〟が灯る時、悪党たちは悪事を控える。

 原作の設定もそうなっているのだろうが、
 クリストファー・ノーラン監督は〝恐怖の象徴〟としてのバットマンを全面に押し出している。
 …………………………

『ダークナイト』で描かれた象徴は〝善と正義〟だ。
 コウモリの姿と恐怖で人を支配しようとするバットマンには〝闇〟のイメージがつきまとう。
 法律を無視して悪を裁くので警察からは敵視されている。
 バットマンは〝ダークヒーロー〟〝ダークナイト〟なのだ。

 そんな中、登場したのがゴッサムシティの検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)。
 法で人を裁く正義の人だ。
〝闇〟のバットマンと対照的な〝光〟の存在と言ってもいい。

 ネタバレになるので詳細は書かないが、今作のラストでヒーローは交代する。
 闇のヒーロー・バットマンは退場し、光の存在のハービー・デントがゴッサムシティの希望になる。
 ハービー・デントを思い出す時、人々は〝善〟と〝正義〟を信じてみようと思う。
 自分もデントのような〝善〟〝正義〟の存在になろうと考える。

 バットマン/ブルース・ウェインはそれでいいと考えた。
〝闇〟と〝恐怖〟の象徴より、〝光〟と〝法と正義〟の象徴の方がずっといいからだ。
 こうしてバットマンは退場した。
 ……………………………

『ダークナイト ライジング』ではバットマンの復権が描かれて、
 バットマンがふたたび〝ゴッサムシティの悪と戦うヒーロー〟の象徴となる。

 これまたネタバレになるので詳細は書かないが、ラストは、バットマンの銅像の開幕式で終わる。
 銅像=象徴だ。
 人々は銅像を見るたびにバットマンを思い出す。
 人々にバットマンが刻まれ、その思いを継ぐもの=ロビンも出て来る。

 以上、〝象徴〟という切り口で『バットマン』3部作をまとめてみましたが、
 他にも
「影の同盟」といった心躍る設定、
 ジョーカー、キャットウーマンといった魅力的な人物、
 バットマンカーなどのメカニック、
 レイチェル(ケイテイ・ホームズ)とのロマンス
 掘り下げたいテーマ
 などが詰め込まれている。
 クリストファー・ノーラン監督、恐るべし。

 この他にも『バットマン』はさまざまな形で製作されているが、
 どうしてこんなに人を魅了するのだろう。
 おそらく人の数だけ『バットマン論』がある。


※関連動画
『バットマン ビギンズ』海外版予告編 
 冒頭ブルースが影の同盟で修行する所から始まる。


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