平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

プロポーズ大作戦 SP

2008年03月26日 | 恋愛ドラマ
★過去、恋愛シーンで婚約指輪は様々な形で描かれてきた。

 「101回目のプロポーズ」はボルト。
 「ALWAYS 三丁目の夕日」では、存在しない指輪。
 いずれもお見事!

 今回の「プロポーズ大作戦」ではサイズの違う指輪。
 アイデアとしては前のふたつには劣るが、健(山下智久)の無器用な愛は的確に伝えた。
 また、そんな指輪を「しょうがないなぁ」と微笑みながら見つめる礼(長澤まさみ)。
 これで彼女の気持ちも伝わる。
 婚約指輪は恋愛シーンに必須の小道具だ。

★この作品のキイマンは何と言っても鶴見尚(濱田岳)。
 今回もヘタレ健を動かす重要な役割。

 エリ(榮倉奈々)を喜ばすために、一生忘れられない結婚式にするために彼がしたことは、エリの人生に関わった人すべてにお祝いのコメントをもらうこと。

 作者がこのアイデアを思いついた時、このSPの物語のほとんどができたと言っていい。
 先程の指輪もそうだが、ドラマはいかに新鮮なアイデアを生み出せるか。
 おまけに鶴に「今のエリがいるのは彼女に関わった人たちがいるから。だから関わった人すべてに感謝したい」と言わせた。
 おそらく作者は鶴の気持ちをとことん突きつめた結果、このせりふに至ったのだろう。

 斬新なアイデアと人物の気持ちを突きつめて考えること。
 これでドラマはどんどん面白くなる。薄っぺらでなくなる。

 その他の鶴のヒット、ホームランとしては
 「エリは俺の憧れなんだ。都合のいい女なんかになるな!」

 三振・凡プライは
 「エリが女子」
 完全に三振だが、エリには絶対忘れられないエピソード。
 たとえ三振でも気持ちが伝われば人を動かせる。
 「ハチクロ」の竹本くんがイマイチだったのは、相手のために何ができるか鶴ほど一生懸命考えなかったし行動しなかったこと。
 青春ドラマの主人公はもっとあがいてほしい。

 面白いドラマでした。
 健は結婚式での略奪までしたのに相変わらずヘタレだし。
 相手のダメぶりを含めて愛せるようになること、これが絆なんでしょうね。
 

コメント (2)
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