平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

24 シーズンⅥ ③

2008年03月08日 | テレビドラマ(海外)
 10:00~12:00

★今回のモチーフはジャックの業。

 カーチスを殺したジャック。
 テロを阻止するためなら手段を問わない。
 そうしなければテロを防げないからだ。
 同時にそれは罪を背負う生き方。
 カーチスを始め、自分のやり方でたくさんの人が死んでいった。
 
 そんなジャックの業は今回肉親にも向けられた。
 スーツケース核爆弾をソ連から買い求めるのに関与した疑いのある自分の父親と弟。
 父親の居所を聞き出すために実の弟を拷問にかけなくてはならないジャック。
 すさまじい業だ。
 それは肉親のふれあいもない孤独な闘い。
 ジャックはよく「俺を信用してくれ」という言葉を言うが、それは心からの叫びなのだろう。
 出来れば信頼できる仲間と連帯して闘いたい。
 肉親には自分を支えてほしい。
 しかしそれが出来ない現実。
 肉親まで疑わなくてはならない現実というのはつらいものだろう。

★そのモチーフはカレン・ヘイズとトムのエピソードでも。
 イスラム教徒の隔離を進めるトムにはカレンは邪魔な存在。
 夫のブキャナンの過去のミスを指摘してカレンを辞職に追い込む。
 本来なら対テロに向かって協力し合わなければならない仲間が内輪の権力闘争を行う。
 見る側としてはヤキモキさせられる所だが、それが人間くさいドラマにもなっている。

★その他のエピソードとしては収容所でスパイとなったワリード。
 情報を得るため盗み出した携帯を戻すことが出来ずスパイであることが発覚。
 裏切り者として暴行を受ける。
 しかもワリードが内偵していた男たちはテロに関してはまったくのシロ。テロの情報はネットのサイトで知ったことがわかる。
 根拠のない情報に踊らされて同じ民族同士が疑い、憎しみ合わなければならない現実。

 今回のエピソードはいずれも『不信』がテーマ。
 暗い話だった。


コメント
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