信州新町:旧中村邸
今の時期、来廊された方にお茶を出す。
オープイニングでは冷蔵庫の製氷が追いつかず、市販のぶっかき氷を利用する。
面積が大きい程、溶けるにも時間がかかり、その輝きの美しさに見とれてしまう。
お茶も水っぽくならないし、グラスを動かすたびに、カラコロといい音がする。
カウンターバーでロックのバーボンをオーダーした折、グラスより少し小さめの
球体の氷を入れてくれたことを、思い出す。
バーテンダーがピックで削り出した氷は、時間と共に見事な球体の輝きを作り出す。
私には球体氷を作り出すことは出来ないが、大きめなぶっかき氷をバーボンに入れ、
今夜はゆっくりと味わいたい。