荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

2014年が暮れて行く

2014年12月31日 | 日記
2014年(平成26年)が平穏に暮れて行く。

今年は忙しかったのか、いろいろな呼びかけから精一杯の思考と作品制作にチャレンジした。

フィンランド・ロバニエミのグループ展から始まり、帯広、札幌、旭川、留辺蘂、光州等での

展覧会に参加した。

作品制作の有意義な時を持ち、各地での出会いは大きく翔き、次に繋がって行く。

何より、10数年来の願いだったJang Sa-Ikのライブに行くことが出来たことは、原点を見詰

める意味からも大きな喜びとして印象深い。

2015年はどんな年になるのか、と人並みに想いを寄せる。

東京を歩く

2014年12月30日 | 日記

神社の壁面を飾る縁起もの

木場にある東京現代美術館まで、地下鉄を利用して清澄白河駅から15分程歩く。

商店街は江戸情緒が何処かしこに残っていて、佃煮屋さん、江戸小物店などがあっ

て他の町とは雰囲気が違う。

神社の壁面を木材で覆い、そこに縁起もののを描いた正月飾りが門前町を演出する。

各商店の入り口には仮設の床置き提灯に松と紅白のねじれ紐を配し、年始を迎える

準備で忙しい。

タイムスリップする時を楽しむ間もなく、コンテンポラリーな創造空間を見せる場、

東京現代美術館に着いた。

フィギアースケート・全日本選手権

2014年12月29日 | 日記
自宅から歩いて7分、長野冬期オリンピックのアイスホッケー会場だったビックハットがある。

タクシーのドライバーから、今夜のフィギアースケート・全日本選手権が開催される

という話題。

夜はテレビで男子のSPを見て、翌日は女子のSPと男子のフリーに釘付けになり、

ソチオリンピック金メダリスト、羽生結弦選手の演技に魅せられた。

新聞で女子フリーのチケットを発売するというニュースを見て、急ぎ並んだ。

朝から快晴で太陽が出たものの風が冷たい中、チケット売り場に着くと5番目。

待つこと約2時間、アリーナ席の一番前のチケット獲得。

アイスダンス、ジュニアペア、女子のフリーとプログラムが進行する。

テレビで見る3回転がすぐ横のコーナーで直視し、スケーティングの蹴る音と共に、選手が

向かって来ては去って行く。

カメラはセンターに3基、コーナーの氷上に近いカメラと上下するカメラ各1基、

対面のカメラ1基、天井からのカメラ7台が、同時に選手のスケーティングを追う。

観客は選手の一挙一動に拍手と歓声を上げ、6分間の演技が終わると花や縫いぐるみをリンクに

投げ入れる。

そろいのユニフォームのフラワーガールたちは、急ぎそれらを集めて回る。

かわいい仕種に、この中からも選手として活躍するだろう逸材が出て来ると思うと

わくわくし笑顔になる。

テレビで見た同じ光景が目の前で繰り広げられ、ライブならではの空気感を通して彼らの

鍛えられた演技に感動する。

長野に来ても、ジッとしてはいられない。

「リーミンウェイとその関係」展

2014年12月28日 | 日記




「リーミンウェイとその関係」展

2014年9月20日(土)~2015年14日(日) a.m.10:00~p.m.10:00 火曜のみ~p.m.5:00
森美術館
東京都港区六本木6-10-1 Tel.03-5777-8600

参加することもアート、過去の類例も見ながら、台湾生まれのリーミンウェイ(李明維)の思考を

展望する。

拾った石と同形のブロンズの対比、持ち寄った布をスタッフと対話しながら壁面の糸につなぐ、

砂絵のゲルニカの上を歩行する、食事をしながら対話する、会場のお花を持ち帰すがら他の人に

プレゼントする、などのプロジェクトが楽しい。

色々な関係性は参加するも良し、見る参加の関係性もあって良し。

「手紙を書く」関係のプロジェクトに参加し、光州でのJang Sa-Ikライブの印象を彼に宛て

手紙に書いた。

偶然の関係性は、必然への関係性へとつながり、出会いに感謝し、その関係への想いは創造の

原点であることを綴った。

手紙は三面の展示コーナーに置き、誰かが見ることにより私との関係を想像する。

二ヶ月振りの長野

2014年12月27日 | 日記



ショルダーバック一つでの移動、カメラ、ひげ剃り、本、文房具ケース、

新旧スケジュールノートなどが詰り重い。

浜松町で家人と別行動、ジジイは美術館・ギャラリー巡りで駆け巡る。

東京駅から新幹線に乗車するまで約5時間、肩はバンバンにはり、手はしびれる。

車窓から夕映えの富士山にホッと一息、ゆで卵の皮むきを止めてカメラに手を

延ばす。

江戸の浮世絵師、北斎も描いた富士山に郷愁を感じ、母が亡くなる前年の年末に

新幹線から見た富士を思い出す。

旭川から移動したにもかかわらず、長野の風は冷たい。

11月の長野の地震の影響は、我が家ではチューブの絵の具3本と小さな

木製オブジェが倒れ、古くなった二階の天井から煤が落ちていた程度。

E.N.ギャラリーに展示してあった作品の額も、かなりの数が歪んでいた。

壁面が揺れた証左、敏感な地震感知計がここにあった。

白馬地方の家々や善光寺界隈の灯籠の倒壊に比べるべくもなく、彼の地の被害の

方々に思いを馳せる。

心配のメールや電話をいただいた皆様にも、改めて感謝。

今朝の雪は数センチ、先日の降雪が日陰に固まって残り、長野も寒かった日が

続いていたことを想像する。