テレビドラマとコマーシャル

週末、二夜連続の二時間ドラマ、小説十数巻分の圧縮版。

三億円事件を追ったミステリーは、過去から現在、現在から過去へ、

軍艦島から東京へ、東京から沖縄へと目まぐるしく移動する。

登場人物は経年経過と共に顔が変わり、常に互いの関係を思い出しながら

ストーリーを追う。

二夜目の後半、5分間のストーリーに3分間のコマーシャルを繰り返す。

ドラマを楽しみながら、コマーシャル配分に腹を立て、ぶつ切りの進展に

消化不足が苛立たしい。

何のための連続ドラマか、一日3時間の延長枠で十分だったのでは、

と思いながらスポンサーとテレビ局の不誠実さにあきれかえった。

観客のことを忘れ、自己中のテレビがここにもあった。

笑いだけの芸人救済番組よりまし、と思いながら最後まで見てしまった

己が情けない。

吉増剛造展

全身詩人、吉増剛造展
声ノマ

2016年6月7日(火)〜8月7日(日) a.m.10:00~p.m.5:00 月曜休館

東京国立近代美術館
102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1 地下鉄竹橋駅下車

日本を代表する詩人、吉増剛造の足跡を原稿、カセットテープ、

映像、写真から全体像を解析する展覧会。

静謐な会場構成と、大野一雄と吉増剛造とのパフォーマンス映像は圧巻。

そして、そこに至る通路の展示構成も又、乱雑さのように見えながら、

計算し尽くされていて楽しい。

六本木クロッシング2016展

六本木クロッシング2016展

僕の身体、あなたの声

2016年3月26日(土)~7月10日(日) a.m.10:00~p.m.10:00 火曜日〜p.m.5:00

六本木ヒルズ・森美術館
106-6150 東京都港区六本木6-10-1 森タワー52階

2004年から３年に一度、日本の若手のアートシーンを紹介する六本木クロッシング展。

今回のテーマは「僕の身体、あなたの声」、日本、韓国、台湾の４人のキューレーター

によって選ばれた20組のアーティストの表現。

このキューレーションの概要から、アジア、戦争、人種などのキーワードが表出する。

それら展示の中で、山城大督（やましろだいすけ）のトーキング・ライツは、

震災後の地域性から日本本来のアイデンティティーを探り出すような、プリミティブな

要素を内在させながら、視覚と聴覚、霊覚を呼び覚まさせるような感動を覚えた。

ポンペイの壁画展

ポンペイの壁画展
日伊国交樹立150周年記念

2016年4月29日(金)~7月3日(日) a.m.10:00~p.m.8:00 火曜日〜p.m.5:00

六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー
106-6150 東京都港区六本木6-10-1 森タワー52階

イタリア・ベスビオス山の噴火で埋没したポンペイの街。

18世紀に再発見された遺跡、そこに残っていた街の壁画は

ギリシャの想いがローマに伝わり、当時の面影を再現した。

ポンペイの壁画は、現地に行かなくては見ることが出来ないが、

この展示によって往時の空間を見せてくれる。

噴火がなかったら、この壁画は存在したのだろうか。

災いは、時として不変なものを再現する不思議な出来事となる。

ホタテ貝

旭川地場産センターでは、道北地域の物産展開催。

新鮮海産物や乾物、野菜、ハムやチーズの乳製品、コロッケ、

ワインなど色々な食べ物が会場一杯に並ぶ。

昼時のラーメン、海産物の焼き物の臭いが食欲を呼ぶ。

新鮮殻付きホタテ貝、７枚で千円。

残り少ないよ、の呼び込みと実践販売の魅力から購入。

夕食はホタテ三昧、二枚を空付きで焼き、５枚は刺身。

北海道に来て良かった、と至福の時を味わった。