荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

これでお別れ

2014年03月31日 | 日記








東海大学旭川キャンパスは、3月31日、学生がいなくなり、スタッフがいなくなり、誰もいなくなった学び舎に別れを告げる。

そんな最期に集う、卒業生と元教職員約10人。

晴れやかだった42年間の想い出が、走馬灯のように蘇る。

バスから学生やスタッフが降り、賑やかに友人たちとしゃべりながらこの坂をのぼる。

静寂の中に、人々が、車が、想い出が流れるように通り過ぎて行く。

建物が残り、太くなった木々が残り、鳥たちがさえずる。

今朝の雪化粧が、この地を象徴するかのようであった。

雪の降る町よ、想い出だけが通り過ぎて行く。

集った人々と、ジュースで乾杯し別れを告げた。

あまりにも寂しい、旭川市忠和の丘の3月31日午後5時。

来客

2014年03月30日 | 日記
天気が良くなって来たせいもあり、千客万来。

太陽の当るテーブルで、雪見酒ならぬコーヒーを飲みながら、甘いものとおしゃべりの日が続く。

ノートのスケジュールを見ながら、明日と明後日と明々後日、来客の時間を確認する。

良く見ると、四月はすぐそこ。

3日と4日は、札幌500m美術館「北の脈」の搬入・展示が待っている。

5日が展覧会オープン、ギャラリートークでは、来客ならぬ観客を待つことになりそうだ。

トークは別として、初試みのスクリーンプリントによるインスタレーション、時間があれば、ぜひ。

ラファエロ前派展

2014年03月29日 | 日記




ラファエロ前派展
それは懐古か反故か?

2014年1月25日(土)~4月6日(日) 会期中無休
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ)

20年程前、半年間のロンドン滞在中、テート美術館にミレイやロセッティーなどラファエロ前派の作品を何度も見に行った。

今回のラファエロ前派の展覧会には、それら印象に残った多くの作品が展示されている。

ビクトリア時代の半ば、画壇が停滞する中にあって画期的な改革を遂げたルネサンスを見直すため、ラファエロ以前の精神に

新たな表現を模索する若い芸術家の情熱から、大きな花が開いた。

英国は、産業革命のパワーと共に芸術やデザインの世界を変える「ラファエロ前派」を生み出した。

芸術家と見出されたモデルたちとの愛憎劇の中、「英アート界のスキャンダル」のコピーに注視する。

モデルたちは、皆美人で知的で官能的で魅力的。

画家たちが惑わされる気持ち、解るだけに羨ましい。

アンディーウォーホール展

2014年03月28日 | 日記


アンディーウォーホール展
永遠の15分

2014年2月1日(土)~5月6日(火) 会期中無休
森美術館(東京六本木ヒルズ)

マリリン・モンロー、毛沢東、キャンベル・スープ缶等々をスクリーンプリントで表現した、ポップアートを代表する

アンディーウォーホール。

1980年代、宇都宮の大谷石採掘場で見た「アンディーウォーホール展」以来、久々の展覧会であった。

TDKビデオテープのコマーシャル、「あか、あお、ぐんじょう色」、とウォーホールが登場し、「イマ人を刺激する」

のコピーが鮮烈だった。

芸術家本人がテレビコマーシャルに登場することは皆無だったこともあり、ポップアーティストらしい出来事であった。

私だったら、さしずめ「あか、みどり、きいろで、ヒマ人を刺激する」。

江口日曜堂

2014年03月27日 | 日記
旭川には、江口さんが経営する日曜堂がある。

画材から文房具に至るまで、いろいろなものを扱う創業88年のお店である。

店主の江口健三さんは、チベットや北海道の山々を愛する山男である。

壁一面に、創業当時から使っていたメーカーの看板やポスターが所狭し、と並んでいる。

父の代から敬虔なクリスチャンで、毎日の労働に勤め日曜日には協会に行く。

お客様を大切にされ、例え物乞いの人でも来る人を鄭重にされていたという。

絵の具1本でも常に補充し、せっかく来てくれる人に無いということを努めている。

日曜日だけ協会に行くことでなく、毎日が日曜のように神に仕え、労働もかくありたい、と命名されたそうだ。

A1のハレパネを6枚お願いしたが、在庫や問屋にも数がなくメーカーから直接届けてもらうよう、手配した。

来週、札幌での展示に間に合うよう手配していただき一安心。

何でも安心の物がすぐに揃う江口日曜堂、旭川にあることを誇りに思う。

江口日曜堂、念のため日曜日は定休日。