JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

季節の変わり目はいつも・・・・"Stormy Weather"!?

2006年09月11日 | 季節
たとえば梅雨の終わりには「起きて!目覚めて!今日からは夏!
といっているみたいな雷鳴がとどろいて、それまでの憂鬱を一気に
洗い流すかのような豪雨があったりします。
 未明の大嵐はもしかして、以外にハデな「秋の始まり」
いつもは秋は“いつの間にかしずしずと忍び寄る”ものと思っていましたが・・・。

どうしてなの 空には太陽もない 外は荒れ狂う嵐
あの人と私が別れてから 雨は降り止まない

人生は 耐え難く惨めで陰鬱になって
ボロボロになった自分をつなぎ合わせることもできない

あなたが行ってしまってから 憂鬱が私の心に忍び込んだの
傍にいてくれたら 
大きな古い肘掛け椅子に抱かれているように
安心して幸せな気分でいられたのに・・・
今の私にできるのは もう一度太陽の光を浴びたいと
祈ることだけ

もうダメ やっていけない なにもかも すべてをなくしてしまった
外は荒れ狂う嵐 雨の降り止むことはない・・・



 夜明け前に雷鳴で目を覚まして傍にいるはずの人がいない、
こんな気分になるでしょうね・・・・
 うう、いかん、ロマンチック路線を外れてしまった・・・


I've Grown Accustomed To Her Face

2006年09月11日 | 生ジャズ

彼女の顔にも慣れてしまった
一日の始まりからハイテンションな彼女
一日中さえずりながら 家の中を駆け回ってる

笑ったり怒ったりご機嫌だったりしょんぼりしたり
そんな彼女がいる暮らしに慣れてしまったみたいだ

今じゃもう まるでずっとそこにいたみたいに
呼吸することのように自然に思えて 
たぶんなくてはならないものになってしまったのかも


彼女と出会う前の僕は とても孤高で 誰もよせつけなかった
もちろん今でも いつでもそんな自分に戻れる!とは思うけど・・・

彼女のいる生活 その姿 その声 そして彼女の顔にも
なじんでしまったみたいだな

「My Fair Lady」の最後に教授が歌う曲:下町娘で育ちの悪いイライザ
(オードリー・ヘプバーンが演じましたね)を、特訓して上流社会に
デビューさせるのに成功するかどうかの賭けをして、最初のうちは
家庭教師がつきっきりでも、とんでもない訛りが抜けなくて
しかも教養も慎みもない彼女の引き起こすドタバタを「あ~っもう
なんてウザイんだろう」くらいに思っていた彼が、
彼女の素朴な人間性に触れてかたくなな心を溶かし、優しい気持ちを
持つようになり、彼女を女性としても愛するようになる・・・でも、
賭けのことがバレてアタマに来た彼女は憤然と出て行ってしまい、
取り残されて「今の自分には彼女のいない生活(人生)なんて
考えられなくなってしまった」としみじみ歌う歌。
 意外とだらしのない教授が、いつもどこに置いたか忘れるスリッパを持って
後ろでイライザがその彼の歌を優しく聴いている、ラスト・シーンです。

 「美人は三日で飽きる」とか言いますけど、この場合、どんな美女か
最初は気がつかないほどの別のインパクトがある女性だったわけですね。
うふふ・・・