JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

Deep Purple

2010年10月28日 | 生ジャズ

日の暮方の庭に 深い紫色のとばりが降り
空に星が瞬き始めるとき
記憶の靄の彼方から 君がまた訪れて
吐息とともに僕の名をささやく

夜の静けさの中で 
もう一度 僕は君を抱きしめる
君が去ってしまったあとも
月の光が差してくると あの愛がよみがえる

僕の心臓が鼓動を続けるかぎり
この夕暮れの深い紫色の夢の中で
いつでも僕は 君に会うことができるよ


 古風な夜想曲・・・河辺さんも良く演奏なさいますが、
50代以下のミュージシャンでは知らない人もたくさん。
スタンダード曲にも流行り廃りがありますね。
私にとっては、レイモンド・コンデさんの想い出の歌でもあります。

 先日の「パクリン1001合奏団[D]」で歌いました。
1001の曲を掘り起こすことは、ただ古い曲を演奏する、という以上に
私たちの愛する日本のジャズ界の現場で何が演奏されてきたか、
それぞれの記憶の靄の彼方の歴史をたどりなおすことでもあるなあ、と
思う今日この頃です。


そして坂出

2010年10月18日 | お出かけ

 海を渡って10月10日(日)恒例の、坂出DCホール・ふれあいコンサートに
江草トリオと出演。もう10年以上のお付き合いになりました。
地元のクラシック、ポピュラーのアマチュア演奏者とその仲間を中心に、
近隣の方々をオーディエンスとして始まったコンサートでしたが、ここ数年は
私たち以外に、落語のプロの出演も増え、地道な活動で根強いファンの輪が
広がっています。

 今回とてもオドロキ、そしてうれしかったのは、何年も通ってくださっている
おばあちゃま・おじいちゃまたちのノリの良さ!
門前の小僧なんとやら(先輩に対して失礼な!)で、ジャズなどまったくご存じなくても、
ライブの楽しみ方を覚えてしまわれたらしく、演奏者としてもしゃべる人としても、
なんともうれしい手ごたえのあるオーディエンスに成長?していらっしゃるのを感じた
ひとときでした。

 そういえば、前日の福山でのコンサートも、両親の代からのお知り合いも
たくさん来てくださったのですが、打ち上げの時、同級生たちが驚くことしきり、
「前に座っているおばあちゃん、バリバリにスウィングしてたよ!

・・・ライブの命は客席との一体感。ステージ側の未熟な人間は、ともすれば
「どうだ!この技術を見ろ!聴け!」というような、発信しっぱなしのパフォーマンスに
おぼれがちなものですが、実際のライブをたくさん経験すると、「自分の持っているもの
(技術も音色も知識も含めて)で、いかにしてこの場に居る人々と楽しさを共有するか」
ということが一番大事なのだ、とひしひしと感じるようになります。
受ける側にもそれはあって、「知識がないから。わからないから。」と思わなくても、
その時その場のパフォーマンスと雰囲気に身をゆだねていれば、ちゃんとしたプロであれば
きっちり楽しませてくれるし、意外と気楽に味わえるものなんですよ。


 オーディオ・ルームに籠ってばかりいないで、たまには
「現場」を楽しみにお出かけくださいね。


オマケ情報(ローカル版)

 『FM香川』毎週土曜18時30分~55分の25分番組、
「こけ枝、はやしの課外授業」(DCホール主催者:Dr.林と桂こけ枝さんのトーク番組)に、
電話インタビューで出演いたします。
 放送は、11月6日・13日です。
『FM香川』が入るところにいらっしゃる方、お時間が合いましたら
どうぞチラッと聴いてみてくださいませ。




影山ミキ&江草トリオ@スガナミホール

2010年10月13日 | お出かけ

 10月9日(土)やっと上がりかけた秋雨の中、福山駅に降り立つと、むせるような
キンモクセイの香り・・・駅北側のお城の周りの並木が満開なのです
まさに「秋の中に帰ってきた」気分

 地元の老舗:「スガナミ楽器」4階の、使い込まれたホールに集まってくださった
お客様は、優に100名を超えました。古くからの知り合い、同級生、同じく福山
(上下町)ご出身の江草さんのお知り合いもたくさんで、大半はふだん、ジャズ・ライブに
お出かけにならない方々だったのですが、ポピュラー、日本の曲も含めて約2時間の演奏を
ノリノリで楽しんでいただけました。

 事前の打ち合わせ不十分もあり、現場でもステージでもハプニングが続出、
人手不足で音響席に座ってくれた知り合いが、ふたつしかないボタンを押し間違えて
私の第一声はマイクが入っていないしバンドは「おっ!アカペラに
したんだな、カッコいいじゃん」と思って涼しい顏
曲順はちゃんと決めたのに、解説に入ったところで「譜面がない!」と大騒ぎ。
楽屋に走って行ってしまったり・・ まあ、ライブではありがちなことですが、
思わぬところでたくさん笑いを取ってしまいました
 そんなことも含めて、本当に「手作り感満載」のコンサートになり、あらためて
親睦も深まった一夜、打ち上げのビールも最高!でした

 地方への出前ライブ=ツアーの仕事は激減した昨今ですが、地元のファンの方々とも
ご一緒に楽しめる場を、これからも時々は企画できたらいいな、と心から思いました。

キャンペーン

2010年10月06日 | バーカウンター
秋ですね。
街中キンモクセイの香り

 ところで、お酒のキャンペーンのお知らせです。
I.W.ハーパー ゴールド・メダル
これをソーダ割り(つまりハイボール)でご注文いただきますと、もれなく
チョコクランチ一個を差し上げます。で、袋の裏面に「あたり!」と書いてあったら
ゴールドメダルにちなんだ金色のブックカバーが当たります
ちなみに、ハーパーのボトルの後ろ側に、帽子を取って会釈している男性が
描かれていて、「It's always a pleasure.(毎度!)」と書かれています。
ご存じでしたか?私も初めて発見しました。

ジョニー・ウォーカー ブラックラベル(ジョニ黒)
こちらもハイボールがオススメらしいのですが、個人的には水割りのほうがやや合うような気も
 飲み方はご自由に。こちらのご注文には、ブラックペッパー風味の
小さなクラッカーを差し上げます。おつまみにピッタリ!で、「あたり!」が出ますと
こちらはラベルの「闊歩する紳士」にちなんで"Keep Walkingキャンペーン”と銘打っており、
かわいい靴磨きキットが当たることになっております
「あたり!」はそれぞれ6個ずつ入っています。これまでのところ、
ハーパーの一個しか出ておりません。

 どちらも長く一般に愛飲されているお酒です。
そろそろ秋の夜長に、スタンダード・ジャズを聴きつつ、スタンダードなお酒を
落ち着いて傾ける・・・という風情もまた、大人らしくてよろしいかと


10月のエムズ・スペシャル

2010年10月04日 | Information

  10月16日(土)『パクリン1001合奏団[D]』
今回は、16:30開場 17:00開演の一回のみ
25名様定員 \4,000(1drink)
 追加ドリンクは500にて

出演: 小林洋(P,Arr) 酒井一郎(B)
宮野裕司(As) 小塚泰(Vin) 橋本歩(cello)
w/影山ミキ(Vo)


洋さんの掲示板(予約用)
またはエムズのサイト内[Contact]より、アクセスしてくださいませ。

 1001ナンバーのパクリン・アレンジも4回目、楽団のサウンドにも
ある“個性”が強くなってきたような・・・アドリブの「キメ」のところを
ぜひ聴き逃されませんよう

 ご予約お待ちしております。

女将の実験作

2010年10月03日 | バーカウンター


 カクテルにも流行り廃りがあって、いわゆる「○○フィズ」というご注文があると
「おやっ!昔じからバーにいらしている方かしら?」と思います。
基本的には、お酒とレモンジュースに甘味を加えてシェイクし、氷を入れたタンブラーに注いで
残ったスペースをソーダでアップする、というものです。

 写真の左側が古典的なカカオ・フィズ:後ろのお酒はコロンビア産のコーヒー・リキュール。
アルコール度数:まあ、ビールよりはほんの少し強いかしら?

 右側のやや色の薄いのは?一説に『大人のカカオ・フィズ』
ベースをジンにして、甘味の部分をコーヒー・リキュールにしたもの。
つまり、ジンフィズのカカオ風味、という感じの女将のお疲れドリンクです。
当然アルコール度数は、ワインよりも強いくらいになりますね

 注:修行をしたバーテンダーではないので、今のところ営業時間内に
女将のシェイクをごらんになることはできません。
P.M.11:30を回って、みんながいなくなった頃に、どうしても飲みたい!という
見境のないオーダーのあった場合にのみ、謹んでお作りいたします。
ただし、酔いっぷりには責任は持てませんので悪しからずご了承のほど。