JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

夏に向けて:女将のカクテル

2011年06月27日 | バーカウンター


 これは何でしょう?
知る人ぞ知る(かなり昔から)ミルク入りジンフィズ。
「モーニング・ジンフィズ」などとも呼ばれています。しかし、朝から腰に手を当てて
これを一気飲みする人は知りません。 配合は、普通のジンフィズと同じ、
ジンがたっぷり入っています。どこぞの番組でやっていた、凍らせてすりおろしたレモンも
加えてみました。 おいしいよ~~。
 並木通りには、これのオーソリティーがいらっしゃるそうです。

 先日、サイトを見て初めて来られた紳士が
「ここには『女将のキラー・カクテル』があるそうですね」とおっしゃいましたが、
「え~と、何月の、でしょう?」
それに『キラー・カクテル』とは言ってない!
ただ、皆さんが良く聞く名前のカクテルをうっかり注文すると、実は45mlは
しっかり強いお酒が入っているかもよ、という警告?とともに、オリジナルに近いものを
お作りして見ているだけですよ。

侮れません!『Yoshimi's Cafe』

2011年06月21日 | エピソード
 『エムズ日曜カフェ』のバンマス(バンド・マスター):深澤芳美さんは、
実は大変な料理人。食いしん坊飲みしん坊?が高じて非常に優れたおつまみを手作りして
しまう方です。 彼女のブログをご覧になった方はご存知と思いますが、
粕漬けから干物から、洋風煮込み料理まで、一般の主婦の方(失礼!)とは一味違います。


 写真は19日(日)に焼き立てを持ってきて下さった、グリュイエール・チーズを練り込んだ小さなパン。
「ワインがすすむ、と書いてあったのに魅かれて初めて作ってみました
とのことで、ちょっともっちりしたバターロールみたい。チーズの風味がしっかり口の中に広がって、
ナルホド これはワインでしょう
 だいたい芳美さんの仲間は、ミュージシャンもファンも含めて飲める方が多い。
飲むこと飲むこと・・・いつもあおられてしまいます。
 影山も料理はキライではないし、おおいに楽しい午後のひととき
(注:料理教室とか飲み会ではありません。演奏もやっています。
演奏の模様は、芳美さんの『ときどき日記』でご覧下さい。) 

 キャンドル・ライブは原則「おつまみお持込み自由」なのですが、
深澤楽団のときには、もれなく「バンマス特製おつまみ」が味わえる、という特典もつきます。

 次回は7月16日(土)18:30開場 19:00開演
連休であることと、暑い季節になるので、曜日と時間を変えました。
 ぜひ、あなたも仲間入りしてみてください。
ご予約お待ちしております。



ポイントは笑顔!でも危険・・?

2011年06月20日 | ステージから
 18日(土)『Girl talk』
 土井一郎さん門下のChiho(P)とChika(Vo)のおふたり、
ここ数週間、緊張のあまり「暗くなった」「職場で感じの悪い人になっていた」と訴えて
いましたが、たくさんのオーディエンスを迎えて本番ではちょうど良く?ハジケて
素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
 師匠でピアノの土井さん始め、サポートを請け負ったベース山田晃路さんと、ドラムス
力武誠さん、細心の注意でリズムを支え、アレンジを盛り上げる技術と心意気は痛いほど
伝わってきて、カウンターでは
「なんてあったかい演奏だろうね」という声も聞かれたくらい。
ここというポイントで、二人がそれぞれ弾きながら、歌いながらベースとドラムスのほうを見ると
「そうだよ!」と言っているみたいなアイコンタクト、終始パワーを送り続けたと思います。
 プロアマ問わず、優れたミュージシャンと共演するということは、共演者の「行け!」という
気迫に勇気とパワーを感じて、それに反応してテンションが上がり、自分でも思いもかけなかった、
いわばひとつ壁を破ったような演奏ができたりする、ということで、それがライブ・セッションの
一番の魅力なのです。

 2ndステージ、だいぶ緊張のほどけたChikaさんのMC
「力武さんのほうを見ると、必ずニコッとステキな笑顔が返って来るのでドキッとしちゃって
間違えそうになってしまって」と笑いを取ると
師匠の土井さん「なんだ?思いがけない告白だなあ
それでまた一同大笑い。
 とにかくこの力強いサポートに後押しされて、お二人は、若々しいまっすぐな演奏で、
十分に楽しみ楽しませるステージをやりとげたのでした。


余談:別の某ピアニストのレポート:
「生徒さんの発表会の伴奏は緊張するんだよね。相手が緊張してるのがわかるじゃない?
で、いつもはできることもパッと真っ白になってできなかったりする。
演奏中にうっかり目があったりすると
『あっ!ここで出るんだ!』と誤解して、逆に間違えたりするんだよね。
だから、『ハイ!』って感じでうながすポイント以外では、目を合わせないように注意しないとね。

 なるほどなあ、プロがアマチュアのサポートをする、ということは
プロ同士のセッションよりも、何倍も気を遣うし熟練を要するものです。



ちなみに
本日20日(月)17:00~19:00 『プレ・セッション・クリニック』として
ボーカル・クリニックをいたします。 
あなたの歌いたいように歌うためには、まずどうすればいいか?・・・
懇切なアドバイスとサポートを受けられますよ。
 ピアニスト;小谷教夫さんと影山ミキがお相手いたします。
参加費\3,000(譜面作成費別途)
どうぞアクセスしてみてくださいませ。 見学も歓迎です


耳より情報

2011年06月16日 | Information
 そんな?土井さんのお弟子さんであり、「土井さんのエムズ・クリニック」
の常連でもあるお二人の若い女性が、今週土曜日、エムズで自主ライブを企画しました


6月18日(土)18:30開場 19:00 スタート
『Girl talk』
1st: 横山ち帆(P)山田晃路(B)力武誠(Ds)
2nd: 坂本千佳(Vo) 土井一郎(P)山田晃路(B)力武誠(Ds)
\2,500(2drink)


「一般の方々の入場も歓迎いたします。
プロの方々との共演はドキドキ・プレッシャーですが、私たちの日ごろの成果を
ぜひ聴いてください。


 こんなコメントをいただきましたので、土曜日、銀座にお出かけの
タイミングがある方は、どうぞ覗いて見てくださいませ。





男歌・女歌

2011年06月16日 | ステージから
"All The Way"
貴方を愛してくれる人がいたら それは気まぐれに、ではダメで
いつもいつでも、慰めを必要とするときには必ず
傍にいてくれるのでなければ意味がない・・・・
もし僕に君を愛させてくれるなら 僕はきっとそうする・・・
 
昨夜の一ちゃんズの感想:
土井「あ~~、これはあまり伴奏したことないなあ」
酒井「これをよく歌う年配の男性を知っていて、そのイメージが強いね

 確かにこういう口説き方は、女性の側からはあまり馴染みませんよね?
 ずっと以前にも考察したことがありますが、歌詞の内容からして
「she」を「he」に替えただけでは、あまりピンとこない曲もあるわけです。
そういう場合、その曲が歌いたければ、第三者的に、情景として、または
一般的な出来事やら通念として歌う、というやり方をすることもあります。
 これなんかそのクチ。
でも、「モナ・リサ」とか「スウィート・ロレイン」なんかになると、
ある女性を賛美する、という内容になるので、強いて歌おうとは思いません。

"I Can't Give You Anything But Love"
BGMで流れているのを聴いて
土「ミキちゃんこれって歌わないよね?」
私「年に一回くらいかなあ、あ、そう言えばこの間『パクリンズ』の
[I―①]で歌いましたよ。」
で、次のステージでお届けしました。 もう来年の分もやっちゃったワケ。

 だけど後で考えてみると、この曲は女性シンガーがたくさん歌っていますが、
「愛よりほかに上げるものがないよ、ベイビー、
 君をゴージャズに着飾らせたいと思うけど、
お金がないからいいモノ買ってあげられない。
\100ショップじゃムリだし・・・」
これって立派な男歌じゃありませんか? どーゆーこと?
内容もさることながら、「ベイビー」がミソ。
これは男性から女性に対してしか、普通言いません。
女性から言うとしたらかなり年下か、上から目線の場合。
"Fly Me To The Moon"で
「Darling,kiss me」のところをシナトラが「Baby,kiss me」と歌っていて
そっちのほうがカワイイ、ったって、それは男性だからよ。

 ちなみに「ハニー」はどちらも使うと思います。たぶん。


ハニー!その④

2011年06月09日 | エピソード
 戦後若き日本のジャズマンたちが活動した場所・・
「将校クラブ」
 今で言うプロダクションに登録し、要請に応じてバンドを組んで
出動するわけです。 御歳84歳の河辺さんが20代のホープだった頃
ある夜7,8人の編成で着いたところは、なんと女性将校ばかりのクラブ!
 グレン・ミラー楽団そのものの格好に身を包んだ大人の女性たちが、
思い思いの飲み物を手に、ゆったりと演奏を聴いているのです。

 約束の2ステージが終わって夜も更けた頃、リーダーらしい女性がマネージャーに交渉、
「あと1ステージやってくれない?私たち、ここでキャッシュで払うわ
マネージャーもドルが欲しかったので
「やりましょう!」ということになり、例のスタイリッシュな帽子を
回してドル紙幣をたくさん集め、バンドも喜んで再び演奏を始めると・・
それまでのステージでは大人しく座って聴いていた彼女たち、何だか
様子が違っているのです。
 一人がグループの端っこに座って吹いていた河辺さんの隣にピッタリくっついて
座って「Honey!」とキスの嵐! 吹きにくいなあ、と思いつつ周りを
見まわすと、それぞれお目当てのプレイヤーに張り付いてみんなで
濃厚な状況
 唯一、張り切って立ちあがってソロを吹いていたトランペッターだけが
その光栄に浴さなかったとか・・・カワイソ、誰?

河辺「ハニーって言葉はこういう風に使うのかあ、って初めて実感したんだね。
「その時もらったキャッシュでさ、今の服部時計店が(今は和光と呼んでます)
PX(免税店?)だったんでね、11ドルで靴を買ったんだよ。丈夫だったなあ。」

 それからそれへと想い出話は広がります。
リアルタイムで戦後を経験した先輩のお話は、今は文献でしか
知ることができない情景を、体温を伴って蘇らせてくれます
ライブのだいご味のひとつ。


ハニー!

2011年06月08日 | 季節

 つかの間の晴れ間の浮き浮きお散歩
今年も咲いていました。HoneysuckleRose(日本名:スイカズラ)
 愛宕山のNHK博物館下の壁一面を覆っていて、去年のブログに大きな写真を
アップして解説したのですが、今年はなんだか何割か刈り取られている感じも・・
 怪しげな(?)歌の内容とはちょっと違ったイメージの典雅な香り
ビルの谷間に季節を感じるひとときです
 

報告!

2011年06月05日 | Information

 梅雨の晴れ間・・・といってもスッキリはしない週末・・・
お天気がいいというだけで、無条件に「生きてるってステキ」と
感じられる幸せをしみじみ思います。

 5月の『エムズ・キャンドル・プロジェクト』
『パクリン楽団』を含め、3回のチャリティー・ライブの売り上げの10%、
リクエスト料金(設定はしていません。あくまで個人のお志です)としていただいたもの、
それから、ミュージシャンが飲み代として入れてくださったもの、
それらの合計が\24,170となり、「日本赤十字社」の口座に寄付いたしました。
皆様のご協力に心から感謝申し上げます。