レシピ

　「叶わぬ恋」のいわれは、バイオレット・リキュール「パルフェ・ダムール」
＝完全なる愛＝そんなもんあるか
という連想から来ているらしく・・・

　ただね、これをオリジナルで作るとキレイな紫色になってしまうので、なんだか
名前と食い違ってしまう気がして・・・
そこで青いリキュールを足しました。
　ベースはジンです。
オリジナルよりかなり強いかも。
ほとんど「ホワイト・レディー」違う風味版、と思って下さい。

月を浮かべて

　日曜日は『仲秋』
エムズ・スタイルのブルー・ムーンです。
　先に「めったにないこと、ありえないこと」という解説を書きました。
有名な歌の'Blue Moon'は、起こりそうにないことが起こった恋のラッキーを
テーマにしていますが、実際には否定的な意味も強く、言い寄った女性が
このカクテルを注文したら
「お気持ちに添えません」と言う意味なのだそうで・・・・

　でも、エムズ・スタイルはオリジナルの配合ではありません。
ラッキーのほうを表現してみたつもり。

夕陽に赤い帆

　「暑さ寒さも・・・」というけれど、お彼岸を迎えて、本当に
やっと涼しくなりました

夏の名残り、というわけではありませんが、海辺カンケイの歌をひとつ・・・


遠い海の彼方に浮かぶ　夕陽に映える赤い帆
無事に恋人を連れて帰って
夜明けに彼は沖へ出て行った
一日中私はブルー
信じているわ　夕陽に映える赤い帆を

速い翼を借りて　まっすぐに岸辺へ
彼を連れて帰って来て
明日は二人の結婚式
もう二度と彼は航海には出ないの

　この間のポップス・デュオの時、高浜さんが歌の解説に
「海に出ている恋人の無事を祈ってくよくよしてるんだけど
エライ女々しい歌ですな」とおっしゃっていましたが、
しかし、この内容は普通女歌ですよねえ
1930年代に大きなダンスバンドでヒットしていて、歌ではBing Crosby,
50年代～60年代になってNat King ColeやらPlattersやらが有名なものですから
海に出ているのが「she」なのです。　だけど、調べたらConnie Francisとか
Patti Page,大御所Vera Lynnも録音しています。
ま、海辺で風に吹かれながらヨットの帆を赤く染める夕日を眺めているシテュエイション、
どちらかというと私も男性の爽やかなボーカルで聴きたいかな
内容は深く気にせずに

今週は

　待ち焦がれた雨がいきなりたくさん降っていますが、なかなか
スッキリ涼しくはなりませんね。　なんだかまた梅雨から夏になる時期みたい

23日（日）『パクリン楽団[P]』
16:00開演　\4,000(1drink)
お席はまだございます。エムズでもご予約を受け付けております
　小林洋さんアレンジの「歌本1001(500曲超）」への壮大な腸炎も
すでに道の半ばを超えました。
ジャズバーエムズの空間で、弦楽器（バイオリン、チェロ、ウッドベース）の織りなす
心地よい調べを、ぜひ一度体験してみてください

インフォメーション2件

１０月のスケジュールをアップしました

週末情報：

明日（１４金）五十嵐トリオのお出ましです。
五十嵐明要(As)森田潔(P)谷口雅彦(B)

１５日（土）『Twilight営業』17:00-21:00（３ステージ）
高浜和英(P,Vo)&影山ミキ(Vo) \3,000(1drink)～、お持込み自由
・・・門外不出のポップス・デュオもお楽しみください

まだまだ真夏のようですが・・・
ミントの葉っぱはそろそろなくなるかも
モヒート飲むなら今のうち
もっとも専門店にはあるでしょうがエムズでは、ね。by女将

MCとは？

「・・・英語でMC（エムシー、master of ceremony の略）という言葉・・・
番組の進行役として話すこと、あるいはその人を指す。転じてコンサートなどで、
演奏者が曲の繋ぎに話をすること、あるいはその時間を、現在は特にMCと呼んでいる。
・・・この使用法は英語本来とは違う日本語である。」

だからね、「ＭＣ」はその場（ステージと客席を含め）仕切らなきゃいけないワケです。
どうもジャズ・ライブ系の方々は、演奏に集中するあまりなのか、本質的にシャイな
人が多いのか、せっかくマイクを持ってもうにゃむにゃ言って周りの共演者と
楽屋受けで笑い合って終わり、結局聴いている側には、何を演奏するのか、
何を言いたかったのか、あまり伝わってない、と言うことも多いみたいです

　私は歌手ですから、自分がこれから歌いたい曲についてかいつまんで語ることで、
イントロの前からその世界に、聴いている人と一緒に入りたいので、これはとても
重要なことと考えています
　かといって、河辺さんのように、曲とは必ずしも関係のない小噺やエピソードで
噺家もビックリの楽しいパフォーマンスができるほどの芸のある歌手はそんなに
めったにいませんし、あまりにたくらんだり練習するのもいかがなものか、とも思う

　五十嵐さんみたいに、
「話してもいいんだけどさ、うっかりすると『アイツ演奏より話のほうがおもしれーや』
なあんて言われちゃ困るからね」とわざわざ封印する名人もアリ

猫の首に鈴？

　ある日のカウンターで、ミュージシャン同士の会話
「科学技術を駆使して、素晴らしいピアノが造られたらしい。
ブーニンが自宅のピアノをそれに替えたんだって」
「へええ、見たい、ていうか、弾きたいですねえ～～」
「ナントカ言うところで展示してるらしいんだけど、試し弾きなんてさせて
くれないだろーなー」
「アヤシイもんじゃございません、って言ったって、普通の人にピアニストだって
証明できないもんね～～」

　そう言えば、別の日にも、
「上手って言われても、それは共演者とその場で聴いている人にしか
わからないから、いざって時に（いつ？）不自由だよね。○○士ってつく国家資格じゃないしな～」
「進駐軍時代にはＡとかＢとか特Ａとか等級が付けられて、それに応じて仕事が
回ってきたらしいよ。なんかあると便利なのに。名刺に書けるようにさ、
『ジャズピアノ三段』とか」
「そーだねー（思案顔）。でもさ、誰がその等級付けるの？」
・・・・一同沈黙

週末情報

　今にもひと雨来そうで、空気が飽和状態になってる・・・でも降らない。
一番降ってほしくない瞬間にザアッとかな？？
でも、その後はまるで空気をぬぐったように涼しくなっていくのですね。
（たぶん）

９月８日（土）18:00-21:00(3ステージ）
『Yoshimi's Cafe』深澤芳美(P)菊池一成(B)影山ミキ(Vo)
＆surprise guests（一人じゃなさそう）
\3,000(1drink)おつまみお弁当お持込み自由
　ひな祭り軍団集合かな？飲み会と化す恐れもちょっとアリ

　初めての方も、どうぞお気軽にアクセスしてくださいませ

ブルームーン？

本当に久しぶりの「お湿り」ですね
少し涼しくなってくれるといいんだけれど
　今日は珍しい満月です。
ブルームーンというカクテルを飲みながら、'Blue Moon'を
お聴きになりませんか？
解説は現場にて

　本日（９月１日・土）
19:00-21:00 ２ステージのみですが、ジャズバーエムズは営業しております。
袴塚淳(P)