鈴木直樹(Cl,Ss)袴塚淳(P)根市タカオ(B)のトリオに
スーパー・アマチュア・クラリネット:松平恒和さんが遊びに来て
くださいました。
とても速い曲のときは、どんなふうにアドリブを回すかの
打ち合わせ:
直樹「あっ!じゃ、先攻後攻決めましょう
」(野球か?)
ビッグバンドの場合は、たくさん管楽器がいても、それぞれが
きっちりと決められたパートを吹いて、曲全体を盛り上げるのが
スタイルですが、コンボ(小編成のバンド)の場合は、フロント
(前に立つ人:管楽器や歌手など)がいかにリードするか、
リズムセクション(ピアノ、ベース、いればもちろんドラムスも)が
いかにフロントを支えながら、次々に乗っていけるように促すか、
のコンビネーションが鍵となって、とても盛り上がる場合もあり、
うまくかみ合わないとチグハグにもなったりもします。
これがまさに、ライブ演奏の醍醐味なのですが・・・。
『鈴懸の径』を演奏している直樹くんについて、初めてのお客さまに
こっそり耳打ち
「鈴木章治さんの甥っ子さんで、いわば『嫡流』の『スズカケ』です。」
その方も、趣味で永年クラリネットを吹いていらしたので、
「ええっ!それは凄い!ボク、昔シングル・レコード買いました。
じゃ、B面に入っていた『君去りし後』(After You've Gone)もやってほしいなあ」
そこで、曲の合間にカウンターからリクエストの声をかけると、
直「えと、若者としましては、CDしか聴いたことがないもので、
B面ってわかりませ~ん
」
一同「裏切り者!ウソつき!
」
直「スミマセン。うそをついておりました。
ハイ、After You've Goneやらせていただきます。
」
快活で真直ぐな直樹くんのプレイを受けて、松平さんのアドリブも
一段と熱がこもり・・・御馴染みのナンバーの数々、まさに
『火を噴くような』クラリネット・バトル
も聴けた、
ステキな一夜でした。