JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

Manhattan

2007年06月30日 | 生ジャズ

夏休みの旅行に
ナイアガラなんかに遠出してお金使うよりもね

慣れ親しんだマンハッタンの
居心地のいいアパートで のんびり過ごそうよ

マンハッタン、それにブロンクスとステートン島もある
動物園を抜けて行くのもいいね


古いディランシー通りはホントにキレイだよね
地下鉄の匂いのする風に吹かれるのも好きだし


7月のモット通りに比べられる場所なんてないよ
手押し車がゆるゆると行き交う

この街は
子供たちのために作られた大きなおもちゃさ
マンハッタンはボクたちの遊び場なんだ!




 7月を読み込んだ歌、として取り上げてみました。
でもね~、昨今のN.Y.は、煎り殺されそうな暑さで、
こんなのどかな風景じゃないみたいですね。

 夏休みといえば、家族で旅行、というのが一般的だった時代は
やはり思い出になりつつあるのかな。
都会に取り残された大人たちの遊び場・・・人の少なくなった街中で
のんびり休日を過ごす・・・古い銀座の遊び人たちにもしっくりくる歌かも
しれません。


 

何が雑音か・・・・いちばん気に障ること

2007年06月26日 | たまには言わせて

「恐れ入りますが、歌っている間は私よりも大きな声で
お話になりませんよう」
 このセリフが出たときには、ミュージシャンか、集中して音楽を聴きたいと
思うオーディエンスにとってジャマになる話し声がしているということと
思ってください。 もしもこういうお話のし方をしている人々が
目の前にいたら、もちろん、直接そうお願いします。でも、マイクを持っている
私がツカツカと客席に歩み寄って、その日初めていらした方に注意する、
というのは、その方もバツが悪いし、まわりも居心地が悪くなるでしょう。
 ちょっと距離がある場合、私たちは、いかにその雑音を耳からシャットアウト
して曲に入り込むか、に神経を集中させますが、何分にも狭い空間です。


 一番神経に障るのは、間断なく話す、というタイプですね。
静かなイントロが始まれば、普通は話すのをやめてステージのほうを
向きますよね。歌がクレッシェンドしてきたら、それに負けないように
話そうなんて思いませんよね。普通はね。
 自然に反応しながら、合いの手にお連れの方と感想を言い合う、なんて
感じがいちばんしっくりくるオーディエンスの風景です。
 でも、たまにいらっしゃいますね。
曲の間中ずうっと居酒屋とか職場のお昼休みと同じようにしゃべり続けていて、
曲の終わった瞬間、拍手だけちゃんとする方が。
 たいへん気に障ります。だったら、他の場所にいらしたほうが
いいのでは?拍手に気を使うのは大変でしょ?

 演奏中にオーダーをしたいとき、「すみませ~ん!」と大声で
五味さんを呼ぶというのも、ちょっと信じられません。
みんながステージに集中している間は、シェイカーやブレンダーの
音を立てるタイミングはもちろん、どこかに実はオーダーしたい人がいるかも、
ということも、五味さんは神経を尖らせて見ているんですよ。
カウンターのほうを振り向いただけで、ちゃんと目顔でわかってくれます。
 昔から、きちんとしたサービスのある場所では、目顔だけでコンタクト
するものですよ。 カジュアル、ざっくばらん、おおいに結構。
エムズは大衆的な酒場です。ですが、無神経とかがさつ、というのは
お断りですね。


Stars Fell On Alabama

2007年06月26日 | 生ジャズ

月明かりの中に香るマグノリアの花
君の髪に光る星の輝き
世界はまるで夢が現実になったよう
ほんとうに起こったことなの?
ほんとうにボクはそこにいたのだろうか?
君と一緒に

お話の中にいるようだった
白く光る広い平原でふたりはキスしていた
夕べ アラバマに星が降り注いだそのときに

魅力的な君の姿が目に焼きついている
君の瞳は優しい光をたたえていた
夕べ アラバマには星が降ったんだ

空想の中でさえ 
天国のようなあの情景を思い浮かべたことはなかった
誰も入ることのできない妖精の国の真ん中に
君とボクとふたりきり

ボクの心臓は高鳴り
ボクの腕は君を固く抱きしめていた
夕べ アラバマに星が降り注いだそのときに


 私「それでは今夜の演奏の最後に高浜さんとのデュエットで
"Stars Fell On Alabama"(アラバマに星が降る)を
お送りいたします
お客様「 なぬ?荒川?
・・・もしもし・・・割舌が悪かったのか?



Shanghi・・・・シャンハイ

2007年06月25日 | 生ジャズ

キスして 抱きしめて
今夜私をドキドキさせてくれるのは 誰?

どうして腹立ち紛れに「シャンハイに行くわ!」なんて言ったのかしら
アナタと一緒にいたいのに
どうして大声で宣言しちゃったんだろ?
ここに一緒にいたいのに
ちょっとした誤解なのよ
ほっぺにチュッとキスしたら すぐに解決するくらいの
もう一回初めからやり直したい


まったく どうして「もうシャンハイに行くからお別れよ!
なんて言ったのかしら 
お米を食べるとアレルギーが出るっていうのに
私には絶対ムリ
アナタもアナタよ
恋人なら「そんなこと言わないで 行くなよ」って
止めてくれるものでしょ?

今夜キスして 抱きしめて
ドキドキさせてほしいのに

今私はすぐ側の(シャンハイじゃなくて)
電話ボックスにいて
すぐに帰りたくてやきもきしているの



 ドリス・デイで有名な、可愛らしいナンバー。
日本では、美空ひばりさんもほとんど同じスタイルで
録音しています。高浜・酒井ペアで歌うと(今週は水曜日)
ゴキゲンです。


The Midnight Sun Will Never Set

2007年06月22日 | 生ジャズ

白夜の太陽は沈むことがない
永遠にボクの心に輝き続ける
琥珀色の光の中で君は低く囁いた
「私たち ずっと一緒ね」

あの真夜中の太陽は沈まない
それからボクたちの恋は・・・
あの夏の間中 輝き続けた

世界が燃え上がり 明るく輝いた夜はもう来ない
でも ボクはまだ君の唇に焦がれている

今でも 輝く空と海を背景にした 
あのときのふたりの影を思い浮かべるよ
そして かなわぬことと思いつつも
またいつか 白夜の太陽が
ボクに輝くことを夢見ている・・・


 今日は「夏至」
一年でいちばん、夜の短い日です。
これはクインシー・ジョーンズのナンバーで、
きっと北欧の夏の風景を曲にしたものですね。
 ぜひ一度、五十嵐さんのアルトサックスで
お聴きになることをオススメします。


「エムズ亭」再び?

2007年06月20日 | ステージから

 「江守徹さんに似ていませんか?」「右近のチカラって感じですね~
などいろいろな感想の飛び交う中、マイクを持った右近茂さん(Ts)
「決してアヤシイ者ではございません」そんなMCあり?
コットンクラブの司会者のようでもある。
 彼の演奏スタイルは、スムーズで心地よく、おしゃべりもジャズマンの
伝統にのっとって軽薄洒脱(?)まさに「エムズ亭」にピッタリのキャラと
いえましょう。
根市「彼はこう見えて、ゴルフの腕前もスゴイんですよ
私「右近ちゃんのサイトで、華麗なスウィング姿もごらんになれます!
根市「あっちもスウィング、こっちもスウィングだね~~

右近「では、エリントン・ナンバーで"Don't Get Around Much Anymore"
“もう付き合うのはやめよう”をお送りします」
私「ちがうよ!
右近「あれっ!チガイましたか?ここんちじゃうっかり言えないんです

当然(?)ピアノの小林洋さんとのコンビネーションもバッチリ。
ときどき伝統に則るあまり、言葉をさかさに言うミュージシャン用語が
飛び交っていたりします。カウンターで:洋「やっぱさ~、くーきゃ(お客)に
聞こえると悪いこと(ギャラがどうしたとか、ヤラシイ系とか)話す時って
今でも使うよね」しまった。解説しちゃった。
これじゃ隠語にならないじゃん!
 余談:そういえば、お寿司屋さんでお茶のことを「上がり」ネタが切れた
ことを「ヤマ」というけど、これはもうみんなが知っていて、「上がりください」
とか「今日何がヤマなの?」なんて会話している・・・やっぱり隠語に
なってないじゃん!


 オマケ:お客様「リクエストで“ラ・クンパルシータ”お願いします
ちょっと弾いてみる洋さん「いつもアドリブのときしか使ってないから
全部弾けないや!ムリです!」え~~っ

 そんなこんなで、それぞれが勝手に盛り上がる「エムズ亭」のステージは
健在でございます・・・。



 

You Took Advantage Of Me

2007年06月19日 | 生ジャズ

私はただのおバカさん
冷静でいようとしてもムリ
なんだかアナタのなすがまま
1枚も2枚も上手なのね

枝にくっついているりんごみたい
アナタが木を揺すると落っこちちゃう
しがみついて抵抗してもダメなの
私のほうが参ってるから

熱くなっちゃって右も左もわからない
アナタが行ってしまうと辛くてたまらないクセに
傍にいられるともっとどうしようもなくなるなんて

もう逃げ場はないのね
腕の中の赤ちゃんみたいよ
ドアに鍵をかけて私はアナタのものって言って
だってすっかりアナタにイカレちゃってるんだもの


  あるときイギリスの王様が、アメリカから来た未亡人に
惚れこんで、王位も捨ててふたりで逃避行、これ、有名な
お話ですよね。で、ハネムーンの船旅で楽団に何回も
この曲をリクエストして踊ったという、いわくつきの
(誰が見たんだろう
ラブラブ・ナンバーでございます。


今夜のお当番

2007年06月18日 | Information

 久々にテナーサックス:右近茂さんが登場いたします。 
小林洋(P)根市タカオ(B)両氏との珍しいトリオで。
 もちろん、みんなツーカーな業界なので、他の所では何度も仕事を
していらっしゃる間柄ですが、エムズでは初の組み合わせ。 
きっと楽しいと思いますよ。


 一週間の始まりに「むせび泣くテナー」で懐かしのメロディーを
いかがですか?(こういう形容のできる演奏家は、本来は
彼よりも30年くらい年上の人々のはずですが・・・
ジャズマン得意のオヤジ系ギャグも含めて、いい味出してます)


 このセッティングにピッタリなのはたぶん「ハイボール
=ウィスキー・ソーダ」ですね!五味さんはキンキンに
冷やした「角」を使って最後にレモン・ピールをします。
もちろん、お好みのウィスキーでも。


I Got It Bad

2007年06月17日 | 生ジャズ

彼は私に優しくしてくれない
そうしてほしいとこんなに願っていても・・・
私にとっていちばん辛いこと

心は木でできてはいないの
優しくしてもらえないと すぐに傷ついてしまう
私にとって いちばん辛いこと

また月曜日が来て
新しい一週間が始まる
おんなじように
涙が枯れるまで泣くのでしょう・・・

こんなに愛していても
彼はそんなふうには私を愛してくれない
それが一番つらいことなの


心ある友達は
「もうお止めよ あんな人のことを想うのは」
と言うけれど でも・・・
彼がいないと生きていけない
そのくらい惚れ抜いている

神様 彼に私を愛するようにさせて
愛してもらえないことが
一番つらいことなの


Moonlight Serenade

2007年06月15日 | 生ジャズ

君のいる窓辺を見上げて佇み
6月の美しい夜に 歌う愛の歌
君が降りて来て僕の手を取るのを待っている
庭のバラたちも囁く「月光のセレナーデ」

今宵 星たちのきらめきが夢へと誘う
愛しい人
君の瞳は星のように輝き
僕は君に歌う「月光のセレナーデ」を

夜が明けるまで手を取り合って
夢の谷をそぞろ歩こう
君と僕と夏の夜空だけ
天国の風が木々にキスをする

これ以上待たせないでおくれ
6月のこの美しい夜に
君の窓辺を見上げて
愛の歌を歌うボクのもとへ
優しく降りてきておくれ
  

 これって6月の歌だったんですね~
99%演奏で聴くのであまり意識していなかったんだけれど・・。
そういえば、「6月」は美しい季節として、しばしば歌詞に
登場します。"June Night""How About You"....
昨夜この話をしていて、ピアニストの深澤さん曰く「欧米では
卒業とか結婚のシーズンで、花盛りですし、6月にはいい季節の
イメージが強いんでしょうね
この頃入梅した日本の感覚とはかなり違うかも。

 でも、誰ですか?「君の家の門のところに佇んで・・・」っていう
最初の歌詞だけ見て「ストーカーっぽい」なんて言ってる人は・・
グレン・ミラーもがっかりよ!