
『星に願いを』は、その日のラストやアンコールで演奏することが
多いのですが、たいていの場合「ディズニー映画『ピノキオ』のテーマで、
ディズニーランドのエンディングテーマでもありますね。」というような
アナウンスをします。
初めて見えて演奏を聴き終わったある方(50代かな?)が
「いいなあ、心が洗われますよね。

それに、ボクはゼペット爺さんのような
男になりたいとずっと思っているんです。

」
はあ?

その心は

「だってクジラに呑みこまれても、腹の中で釣りして食いつないでいるし、
無人島でもクジラの油でろうそくなんか作って、立派なサバイバーですよね。

男としてはかくありたい



」
ソウダッタノカ・・・

このお話はもともとイタリアの童話作家のもので、原作はもっと
単純でつまんない(?失礼

)寓話(教訓的なお話)だったらしいのですが、
ディズニー・バージョンでは、人間の心の良いところと悪いところ、
一人前の大人になるための葛藤、みたいな美しいテーマになっています。

ハッピーエンドの子供らしいお話に仕上がっていると思いきや、脇役で
シブイ味を出している爺さん、そこに心惹かれるなんざ、
あーた、粋じゃありませんか?


それにしても、いろんな聴き方や感動の仕方がアルモンダ。感心。
