

『秋満義孝さんオン・ステージ』は、予想通りに素晴らしいものでした。
お客様の中に何人も「ずっと以前にお聴きしたことがあって」とおっしゃって、
秋満さんに挨拶されていた方があったのが印象的でした。
リハーサルも入念に、そしてオープン前の時間もずうっとピアノに座ったままの
秋満さん。

最初は全部の曲目を決めてしまって、スムーズにステージを運んだほうが
いいかな、と思っていたのですが、直前になって
秋「気が変わっちゃったな。

とりあえずメモリーズオブユーから始めて、
しばらく気の向くままに弾きますよ。

」とのことだったので、MCもなにもかも、
結局お任せ(丸投げ!?)状態に。

だって心のままに演奏していただきたかったから。

で、私の出番も
秋「じゃ、そろそろお歌の時間に

」と、呼び出していただくことに。
大先輩に対して人遣いが荒い!というご意見もあるかも。

1stステージの最後は「Gershwin's Medley」
The Man I Love,Liza,Someone To Watch Over Me,I Got Rhythm,
Embraceable You,'Swonderful、それらがすべて'Rhapsody In Blue'の
フレーズで、首飾りのようにちりばめられているのです♪
圧巻は2ndステージ、客席でワインを片手に談笑する五十嵐さんを
呼び出す秋満さん

「今日は助っ人が・・・オヤ、飲んでますね。

彼とは永い永~い友人です。アルトサックスでこんなに甘い
美しい演奏をできる人は、多分彼以外にいないでしょう。

」
'All Of Me' 五十嵐さんが最初のフレーズを吹きだした途端、会場に思わずため息が
もれました。ほんとに最初の1小節で「これぞスウィング!」のノリ、そしてクリアな音!



'I Got It Bad'
'In A Mellow Tone'(「これは五十嵐さんのことだね

」by秋満さん)
私も入って
'The Way You Look Tonight'
'Exactly Like You'(このときいきなり「業務連絡!最初の2コーラスB♭で吹いて!
それから4つ入れてE♭で歌って!

」と秋満さんの指示が飛びます。驚く五十嵐さん

、
大ウケの客席



)
'Last Waltz'、お二人の極めつけ'Stardust'も・・・
最後は少々端折った「Eddy Duchin Story Medley」
Manhattan,Shine On Hervest Moon,You're My Everything,Brazil,To Love Again
そして、'We'll Meet Again'で締めました。
「今日は楽しかったね


」と握手を交わすお二人、そして大満足で家路につく皆様を
見送ってから飲んだ、一杯目のギネスビールの美味しかったこと。

ほんとうにこの企画をして良かったと思いました。『ジャズひな祭り』の取り持ってくれた
ご縁にも感謝です。 冷たい雨のひな祭りから2か月余り、初夏の陽気の和らいだ朧月の宵・・・
柳の青さも増した銀座の街角には、風鈴売りも出ておりました。