彼女の顔にも慣れてしまった
一日の始まりからハイテンションな彼女
一日中さえずりながら 家の中を駆け回ってる
笑ったり怒ったりご機嫌だったりしょんぼりしたり
そんな彼女がいる暮らしに慣れてしまったみたいだ
今じゃもう まるでずっとそこにいたみたいに
呼吸することのように自然に思えて
たぶんなくてはならないものになってしまったのかも
彼女と出会う前の僕は とても孤高で 誰もよせつけなかった
もちろん今でも いつでもそんな自分に戻れる!とは思うけど・・・
彼女のいる生活 その姿 その声 そして彼女の顔にも
なじんでしまったみたいだな
「My Fair Lady」の最後に教授が歌う曲:下町娘で育ちの悪いイライザ
(オードリー・ヘプバーンが演じましたね)を、特訓して上流社会に
デビューさせるのに成功するかどうかの賭けをして、最初のうちは
家庭教師がつきっきりでも、とんでもない訛りが抜けなくて
しかも教養も慎みもない彼女の引き起こすドタバタを「あ~っもう
なんてウザイんだろう」くらいに思っていた彼が、
彼女の素朴な人間性に触れてかたくなな心を溶かし、優しい気持ちを
持つようになり、彼女を女性としても愛するようになる・・・でも、
賭けのことがバレてアタマに来た彼女は憤然と出て行ってしまい、
取り残されて「今の自分には彼女のいない生活(人生)なんて
考えられなくなってしまった」としみじみ歌う歌。
意外とだらしのない教授が、いつもどこに置いたか忘れるスリッパを持って
後ろでイライザがその彼の歌を優しく聴いている、ラスト・シーンです。
「美人は三日で飽きる」とか言いますけど、この場合、どんな美女か
最初は気がつかないほどの別のインパクトがある女性だったわけですね。
うふふ・・・