JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

シンクロ?でも、うまく行くとはかぎらなくて・・・

2007年10月31日 | ステージから
「何かリクエストはございますか?」
客「う~~ん、私はジャズボーカルはナット・キング・コール
の「アンフォゲッタブル」からしか入っていないもので・・
・あんまり専門的な曲は知らないのですが
「かしこまりました
 こういう会話のあと、私の頭の中では、ナット・キング・コールで
有名な曲のレパートリーがいくつか浮かんでいて、それをどういう順序で
やろうかな、となんとなく考えています。
最初に'It's Only A Paper Moon'をやって、
間奏の間に'Unforgettable'の譜面を用意する・・というような手順が
行われているわけですが、弾いている袴塚さんの頭の中でも
「何か、N.コールのレパートリーでまとめたいな」という思いが
浮かんでいて、エンディングにちょっとだけ'Unforgettable'の
メロディーを入れてみたりします。
 で、続けて'Unforgettable'の譜面を出されてコケたりして。
淳「よ、余計なことをしてしまいました!お許しを~~
 いいんですよ。そういうシンクロって、楽しいですね。
演奏者同士が同じようなモードでその曲のイメージを表現している
安心感がありますもん。


'Georgia On My Mind'をドラマチックに演奏する袴塚・根市コンビ。
で、歌になって
私「先ほどは『ジョージア』の素晴らしい演奏でしたが、これは
ホーギー・カーマイケルという人の作品で、この方は『スターダスト』で
もっとも有名です。
(ここで一同、『スターダスト』のモードになる。)
私「今日は『スターダスト』ではなく、もう一曲彼の有名な作品
'The Nearness Of You'をお届けいたします。」
淳「ま、待って~~

 別にわざと外しているわけではないのですが・・・(~_~;)>カキカキ

Twice Up

2007年10月30日 | バーカウンター

 ウィスキーの飲み方として、最近時々ご注文を聞くようになった
言い方です。 ストレートグラスに、好みのウィスキーと
冷やしていない水を1:1で入れたもの。
氷ももちろん入れません。 こうすると、アルコールの刺激も和らぐし、
水を加えることで、香りがぱあっと立って、なかなかいい感じ。
 夜中に行くバーのマスターに
「何かもう一杯大人らしいものを飲みたいけど、強いカクテル
じゃないほうがいいなあ」と言ったら、
「じゃ、お奨めウィスキーをゆっくり飲んで」と言って
出してくれました。

 でもねえ、お寿司屋さんなんかでもそうですが、
「上がりちょうだい」「ガリちょうだい」「おあいそ!」なんて、
職人さんやスタッフの隠語だったものが定着するというのは
いかがなものでしょう?素人が専門用語を使うのは、
あまりいい印象ではありません。 むしろ素直なことばで好みを
伝えようとする方のほうが、人柄も伝わって好感が持てます。
「○○(ウィスキー)を水と1:1で。氷入れないでね
で、よろしいのではないでしょうか?

 余談:「ジャズはアドリブだよね」と、自信たっぷりに言われると、
「ホントにわかってんの?」と突っ込みたくなります。

Undecided・・・まだ決めてない・・・

2007年10月30日 | 生ジャズ

君はさ、ボクをじわじわ苦しめているのかい?
ボクには君がさっぱりわからない
どうしていいのか 途方にくれているんだよ

最初にそうするって言ったのに
やっぱりやめたって言う
それから気が変わったと言い、
さらに予定を変更
結局どうするのか決まっていない
いったいどうしたいの?

遊びたいって言ったのに
やっぱりやめたって言う
ここにいようかな、って言ったかと思うと
もうどこかに行っちゃってる
結局まだ決めていないんでしょ?
ほんとに君はどうしたいの?

いつでもじっと待っているのに
君の気まぐれに振り回されてる
君の約束はドタキャンのためにするみたいだね
おかしくなりそうだよ

君に優しい気持ちがあるなら
もうこんな宙ぶらりんはやめて
ボクをほっとかないでおくれ
まだ決められないの?
ホントに君はどうしたいのさ?


 小悪魔系の恋人に翻弄されてじれている可愛そうな彼氏
・・・でも、これを演奏するときには、たいていの場合
「え~~と、何やろうか?」「まだ決められないから
'Undecided'でもやろう!」などという会話が交わされます。



続:「国産野菜チャリティー頒布会」の顛末

2007年10月29日 | 銀座

 打ち上げでは、5丁目のレストラン「LINTARO」で
オードブルからデザートのアイスクリームまで、
産直野菜のみを使った創作フレンチの数々が振舞われました。
 
 皮ごとじゃがいもや玉ねぎ・にんじんのローストもフライも、
とても甘くてほんとうに美味しいお料理でした。
 
 組合スタッフの「雨にたたられてたくさんの野菜が残って
しまったこと」に対するお詫びや残念だ、というあいさつに対して、
産地の責任者の方々の「雨の日、農家は仕事を休みますが、
雨はその間に、美味しい作物を育ててくれているものですから、
恨むことはできませんね」という陽気な感謝の
スピーチに、なんだか感動しました。


 銀座と産地のつながりが、より親密になり、安心で
おいしいものが、よりリーズナブルに、銀座でたくさん
食べられるようになること。

 これってやっぱりすべての活力源ですよね。


ウグイスというよりも・・・

2007年10月28日 | 銀座

 さながら波に弄ばれる浜千鳥!?って風情だったでしょうか?

 土曜日の午後、台風の影響がまさに最高潮の時間帯、
数寄屋橋公園にて、恒例の「国産農産物100円チャリティー頒布会」が
決行されました。

 銀座料理飲食業組合連合会の提供で、北は北海道北見市から、
男爵芋・玉ねぎ・・岩手の新米「ひとめぼれ」・ジョナゴールド
埼玉県からは新米「彩のかがやき」・深谷ネギ・・・大分のかぼす、
南は沖縄(これは1丁目『わしたショップ』にて)の野菜・果物を
各農協から直送で配布、募金のすべては中央区社会福祉協議会に
寄付される、というもの。
 この組合は、老舗レストランが多く、「銀座のレストランは安全で美味しい
国産野菜を応援する」というテーマで、「プロムナード銀座2007」の
催物のひとつです。


 これまでの6年間(エムズは3度目の参加ですが)、毎年晴天に恵まれて、
30分以内にすべての野菜が売り切れる、という状態だったので、
昨日のような事態は初めてでした。 暴風雨の中
人出は少ないし、いかに美味しくても、重い荷物を持って歩きたくないかも
しれないし、警備や野菜配布に当たったスタッフはもちろん、傘とマイクを
持っていた私の原稿はびしょ濡れで文字が消えかかり、めくることも
ままならない状態。十分な音響設備ではないので、声は通らないし、
感電しそうで怖いし、ノドは枯れてくるし・・・
しゃべっている最中に、私の脇をつつく人あり。
知らないおばあちゃんが「これって並んだら何くれんの?」
いえ、だから、説明しているところです。他にもスタッフがたくさん
立っているでしょ?誰かなんとかして。

 まあ、とにかく最悪の状況でした。 
ご協力いただいた皆様に感謝するしかありません
誰も風邪を引いていないといいな。


江草さんTVCMに登場!

2007年10月27日 | Information
ネピアのCM
 今日からオンエア、NepiaのティシューのCMに
江草さんが浅田真央選手と一緒に登場します。

 色とりどりのポールを縫いながら、ローラーブレードで
滑り回る浅田選手、と、白い帽子をかぶって
ピアノを弾いている江草さんのお姿が・・・
テレビだと、身構えていないと見逃してしまうかも。
ネピアのサイトから、動画をごらんください。



子供の頃の記憶

2007年10月26日 | 季節

 O.ヘンリーといいうアメリカの作家の短編集の中で、お酒を効果的に
使っていて、妙に細部まで覚えているものがあります。

邦題「最後の一葉」
 貧乏な絵描き志望の学生たちが暮らすボロアパートが舞台。
ルームメイトの女の子が重い病気にかかり、彼女は行く末を悲観して
「窓の外のあの壁を這っている蔦の葉がみんな落ちてしまったら、
それが私の死ぬ時」と勝手に思い極めて、ベッドから一日中隣のビルの
壁を眺めている。主人公の女性は、なんとか気分を明るくさせようと
試みるけれど、言うことを聞かず、日に日にやせ衰えていく・・・。
同じアパートに、いつも飲んだくれている年寄りの売れない絵描きがいて、
ふたりのことをいつも気にかけてくれているけれど、この人、いつでも
『ジンの匂いをプンプンさせている』(ねずの実の香りと書いてありました。
ジンの原料、ジュニパ-ベリーのことですね) 彼は夜中に、
木枯らしの外壁にハシゴをかけて、最後の一葉がへばりついて
残っているかのごとく作品を描き上げ、冷たい風にも負けなかったその一葉が、
病床の女の子に生きる気力をくれる。老絵描きは凍えて死んでいるのが
発見される・・・というお話。


さすがにそんなおじいさんがラッパ飲みしているようなお酒を、
飲んでみたいとは思わなかったけれど、ジンの香りがすると、
その情景が不思議に鮮やかに今でも浮かびます。




報告!

2007年10月24日 | ステージから


 昨夜、ハイテーブルで語り合う森丘さんと小井さんに
「おふたりはどこか他でご一緒していらっしゃるんですか?」
ふたり「今日初めて会ったんです
え~~~っ!!
エムズのブッキングの場合、影山から数人の、主にピアニストの
空き日をお聞きしてスケジュールを埋め、それから気の合う相方を
ご自分で探していただく、という手順ですので、お互いが知り合いでない、
というケースは大変稀です。今回は、たまたま都合が悪くなった
相方からの紹介だったので、こういう事態になったワケです。
 で、その初コンビネーションはというと・・・
 まずはほとんど譜面を使わず「こんなのやってます?」
的なまなざしで森丘さんが弾き始めると、小井さんが
大きくうなずきながら「ううん。昔やったなあ」なんてノリで、
ゆるやかに入っていくのですが。後半にはもう、
お互い熱中しちゃってます!というバリバリのグルーブ。
オーディエンスも固唾を呑んで聴き入って、なんだか入り込んでは
いけないような、熱い男っぽい世界が展開しました。
1曲終わるごとに汗を拭きながら、「素晴らしい!」と
称えあうふたり。

 イヤ~~、ジャズですねえ。
初めて見えた方も多かったので「ボーカルも聴きたいですう。」
「Misty聴きたい~~!」というリクエストもあり、
超ポピュラーな枯葉・テネシーワルツなんかも歌ったのですが。
まあ、あんなコアなテネシーワルツもなかなかないでしょう。
影山的にも、大変気分のよい、スリルのあるテンポとハーモニーに
ほろ酔い気味でした。



Old Pal(オールド パル・・・昔仲間)

2007年10月24日 | バーカウンター

 時々お邪魔する秘密のバーで「シメに」と頼んだら出てきました。
ウィスキー(もともとは、アメリカの一部地域で作られている
ライ麦のウィスキー)&カンパリ&ドライベルモットを1:1:1で
作るもの。とっても苦くて香草系なので、好みは分かれる
ところでしょう。私はかなり好きかも。

 禁酒法以前から飲まれていて、ネーミングでファンが多くなったと
いう説もあるそうです。ホントはひとりでこっそり、じゃなくて
仲間と肩を組んで飲むカクテルだったのかな?

 ベースのウィスキーは、いろいろ替えてみてもいいのじゃ
ないでしょうか?ちなみにそのときは、「軽めにC.C.
(カナディアン・クラブ)でお作りしてみました
」とのことで、とても飲みやすい出来上がりでした。
ナイトキャップの「お気に入りに追加」です。


報告

2007年10月23日 | ステージから
昨夜のステージ

 北島さんと加藤さんのステージは
北「2回でいいですか?」
私「もちろんです。でも、あまり早く終わってしまっても
遅く見えた方が聴けないかもしれないので・・
北「いえいえ、曲目はいっぱいやります。歌もいっぱい
歌ってください」というわけで、
 1st:19:45~21:05
 2nd:22:00~23:20
という、ほぼ予想通り、時間的にはやや予想を上回る構成に
なりました。演奏家もオーディエンスも力尽きるまで、って感じで・・
 クラシックから、日本の叙情歌から、北島ワールドを堪能した
一夜でした

 変則のステージ時間のこともたまにありますので、
どうぞ直前にお問い合わせくださいませ


 今夜はエムズ初の組み合わせ:
森丘裕希(P)小井政都志(B)
どんな曲をどんな風に演奏してくださるのでしょう?
興味津々です