その1: ステージの途中で元気よく入って来られた団体。
コートを預かろうとする私に、仕切り役らしい男性が名刺を出され、
「今日はよろしくお願いします!」私「ご、ご丁寧にどうも」
(腕にコートを一杯抱えているので、自分の名刺を持ってきて
あいさつができない状態。)
男性(高らかに)「今日は○○社がまとめて面倒見ますから!」
あの~それは回りに対して差しさわりがあるのではないでしょうか?
それに演奏中ですし。
その2:「ママ、今度オレの友達でピアノのウマイの連れてきていい?
玄人はだしでいろんなとこで弾いて喜ばれてんだよ。弾かせてくれない?」
私「営業時間中はダメです。
」客「終わってからならいいだろ?」
私「ひとりでも他のお客様か、ミュージシャンが残っていたらダメ
」
客「なんでよ~誰も弾いてないんだからいいじゃん
」・・・ダメ。
その3:それぞれに好みのカクテルを頼む団体。
客「ヨシ!じゃあオレもカンタリーのドライマティーニだ!
」
私「??
」(どうもタンカレーのことらしい)
客「冷たく冷やしたカンタリーのマティーニ、これが“カサブランカ”で
ハンフリー・ボガートが注文するヤツだ。君たちは知らないだろう。
(若い部下たちに)
」
カウンターの中で五味さんがウロウロ
私「突っ込みたいよね?」
五味「ボギーが飲んだのはこれではありませんし
」
笑いをこらえるのもなかなか・・・
その4:リクエストをたくさん出され、譜面の準備もしていたのですが、
演奏の真っ最中、いい機嫌になった仕切り役
「ヨシ!出よう!次行くぞ!
」
急いで耳打ちに行く五味さん。
「すみません。この曲が終わるまでお待ちください」客「あ、そう?」
結局リクエストは1曲も聴かずにお帰りに。
ん~、でもみなさん、それなりに楽しんで行かれたのかな~?
営業後、ワインを舐めつつ、ホッと一息。