JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

暦の上では・・・・

2014年01月14日 | つれづれ
まずは12日(日)『パクリン1001合奏団』の最終回
一番寒い時期のこととて、満員のご予約をいただいても直前のキャンセルも
あったものの、多くは通い続けてくださった方々に囲まれて
無事にやり残した曲を網羅して終了
4年近くを支え続けてくださったファンの皆様に心からお礼申し上げます。

 いつも通り寝不足で声もしゃがれている洋さん、いつになく真剣に、曲満載の
ステージをこなすメンバー・・ 全員がフリーランサーのプロ・ミュージシャン
にとっては、アマチュアの方の発表会のような達成感を共有する、という感慨は
希薄ですが(達成感はむしろ、一曲一曲の中にある)、それでもやはり、4年近くも
チームを組んだということは、他の仕事にはない連帯感も生まれるものです。

 洋さん自身はいろいろと不満な点もあるのかもしれませんが、せっかく20に及ぶ
「9曲(足りないのもある)メドレー」など、この楽団独自の
レパートリーも蓄積されたことですから、いつかまた近いうちに、
『パクリン・スペシャル』のステージも企画されるといいな、と思います
まあ、しばらくはアレンジャー・パクリン氏に頭と体を休めていただいて・・・

さて、旧暦によると、1月15日は「小正月」したがって前日の14日は「大晦日」
と同じことになるわけで、一連の正月行事はここで一区切りです。でもね、ここで
「旧暦によると」というのがクセモノで、旧暦では今日は「12月14日」に
なっています。つまり、赤穂義士の討ち入りは、実は元禄年間のある年のこの日
だったわけで・・・。ほら、やっぱり一番寒い日あたりでしょ?
しんしんと雪が降り積もる背景もこれなら納得。
江戸(東京)の街に年内12月14日に大雪が降ることはないって。

 そんなこんな考えたり検索したりしてしまうと、年中行事のすべてが
「実は今日じゃなくて・・・」という但し書き付きになり、メンドクサイこと
おびただしいのです 明治の元勲たちが、もう少しそこで伝統を
スムーズに残せるよう、考える時間があれば良かったんですけど、なにしろ
暦の新暦への転換は、いきなり大急ぎで行われているので、後世に禍を残しております。

 ま、ここは「そういうこともある」くらいを了解の上、厄除けの小豆粥でも
召しあがって、正月飾りを「とんど」で焼いてくださいませ。
この「とんど」というのは、ですね・・・
 あ~~もーキリがないっ 本日これまで

臨機応変・・・「間」がいいか悪いか?

2013年12月23日 | つれづれ


 昨日の河辺トリオの「Twilight Xmas Special」今年最後のご出演ということで
ファンの方々に囲まれた大きなホームパーティーのようになり、
ネット経由で初めていらした方々も「いや~~楽し雰囲気ですねえ」と
感心しきり。 良いイベントの締めになりました
で、いつものように「3000円で1ドリンク付きです。お代わりは\500のキャッシュオンで
お願いいたします、」と触れまわりつつ、飲み物をサーブしていたのですが、
ある方が「え?今日は4000円飲み放題ってスケジュールに書いてあったような気が」
なにしろ一人で考えて書いたり言ったりしていて、イベントによっては「特別サービス」
というのをふと思いついたりするので、もしかしてそう書いたのかも??と
私も疑心暗鬼になり、「えっと、3杯以上飲まれる方はそのほうがお得ですよね。
自己申告制で、どちらでも構いません!!」とアナウンス。 実際に飲み放題で
お喜びになった方は、20数名中5名様でした。
 20名を超えると、ステージを務めながらのひとりでのサービスには限界があり、
伝票を書いているヒマもありません。そこで自己申告制のキャッシュオン。
「飲み放題にしちゃいますか?」というのも、現場の状況しだいで、お互いにその方が
よければ、ということにさせていただいています。 
もちろん、初めてサイトを読まれる方には、基本的にこういうやり方です、というのを
明示しなければなりませんが、それはあくまでも基本です。 ご了承くださいますよう。

「カードOKですか?現金のみですか?」と機械的に聞かれることがありますが、
基本は書いてある通りです。ただ、お勘定受付が立て込んでいる場合に
カード決済をしていると、店主である私が一番大事な出入りのご挨拶がおざなりに
なってしまう場合があり、これだけはどうしても避けたいことなので
「申し訳ありません。少しお待ちいただくか、もし可能でしたら現金で
お願いしたいのですが・・・」ということはあり得ます。
 これもすべてはタイミングです。 周りの状況を見計らって、スムーズに全体が
流れていればほとんどのことはうまく運びます。ですが、実情はなかなか
そうもいかないようで・・・。  改札を出たところやエスカレーターを降りたところで
いきなり立ち止まって次の行動を思案している人いますよね 
あれだけはなんとか現場では避けたいところです。

 ちなみにサイトのスケジュールを確認したところ、いつもどおりに
「\3,000(1drink)」となっていました。

 河辺さんの次のご出演はたぶん3月初旬くらいでしょうか・・・
春めいてくるころがいいな、ということで調整中でございます

銀座夜話

2013年11月27日 | つれづれ
深夜、とあるバーにて
どこぞの会長さんらしい風格のあるご老体は、渋い和服の年配のママさん連れ。
聞こえてくる会話から想像できるのは、きっと数十年もそのクラブに
通っていらして、この頃ではもうめったに銀座にも来ないけれど、
今日はたまたま何かの流れで懐かしい場所で飲んで遅くなった。
(このときすでに午前二時近く。)で、興が乗ったついでにママさんを誘って、
やはり懐かしいマスターのいるこのバーにやって来た。ところがオヤジは病気療養中で、
息子が店を守っている。会長さん興味津津となり、ジュニアにインタビュー
「なに?31歳で独身か?そうかそうか選んでるとこだな(一人で納得)
この人と思ったら連れてきてオレに見せろよ。いい子かどうか確かめてやる。
(「どうやって確かめるんですか?」と恐る恐るジュニア)
手が柔らかいかどうかとか。手ぐらい触ってもいいだろ?
だいたい若いヤツは柔らかいのを選んじゃうんだね。でもさ、硬くなってるような
子のほうが、アンタは幸せになれるんだよ。」と言いつつ、さりげなく隣のママさんの
手を膝の上で探っている様子。ジュニアは直立不動で会長さんを見ています。
その視線に気づいて
「~てな話しながら相方に触ろうとしてんのに、そこで全部見て聞いてちゃ
ダメなんだよまだまだオヤジの仕込みが足りねえな
恐縮するジュニア。 ママさんと私はそれぞれ笑いをかみ殺しています。

 イジる方もイジられる方も、別に本気で怒ったり困ったりしているわけではありません。
でも、そういう軽口の底にはいつも「ナルホド」がちょっとずつちりばめられていて
それをサカナに気分良くほろ酔いで帰るお酒がやっぱり好きです

本日の

2013年11月21日 | つれづれ
『P.S.クリニック』は都合により中止になりました。
悪しからずご了承ください。
1stステージがアマチュア参加セッションになるかどうかは場合に応じて、
ということで、こちらもご了解いただければ幸いです。

次回の予定は12月11日(水)16:30~ 
(前日までのご予約で6名様とさせていただきます。)

姿勢を正して

2013年11月17日 | つれづれ

 「飲め!」とは申しませんが・・・・
カウンターで飲むということは、他からも、ステージ側からも、一挙一動が
見えているということですよね。 そこで、ひとりでみえて背筋を伸ばして
静かに飲んでいる人を見るとこちらもなんだかシャッキリします

 ライブを聴いているときにカウンターに肘だけでなく肘枕()をついて
斜めになっていられるとホントに興ざめな感じがします。 ロマンティックな曲を
演奏するテンションも下がります。
 
 オーセンティック・バーでは、男性に対して「恐れ入りますが室内では帽子を
預からせていただきます。」と丁重に言います。 最近ではそういうマナーを
言う場所は減っているのかもしれませんが、それにしても、帽子は取らないのに
店主に断りもなく上着はおろかネクタイもカウンターで外して「はあ~~疲れた」
というのはいかがなものでしょうか? そして肘枕で音楽を聴く、おまけに片手には
片時も離さないスマホ、ということになりますと、「それはお帰りになって、ご自分の
お部屋でなさってはいかがでしょう?」と言いたくなります
 
 もちろんエムズはオーセンティック・バーではないので、音楽の話などでみんなで
盛り上がるのもアリですが、そういう場合を除いて、基本的に二つ以上離れた席の方と
会話をするというのもバーのマナーに馴染みません。
 個人的な趣味もありますが、私は自分が一人でバーで飲んでいるときに、むやみに
話しかけられたり紹介されたりするのは好みません。 空間と時間を共有している人々が
どういう人なのかなど、知りたくないし、知る必要もないと思います。日常を離れに
来ているところで、自分の日常について聞かれたり話されたりする、というのは
非常に無粋なことです。
 飲む時にはあくまでもスッキリと。
楽しく粋な時間を穏やかに過ごすのが銀座の流儀です

何を歌うか

2013年10月31日 | つれづれ

 先日あるシャンソン歌手のリサイタルにお邪魔しました。
シャンソンについて、私は詳しくはないのですが、ジャズと同じで
スタンダードと呼ばれるものもたくさんあり、メロディーは知っているなあ、と
思う曲もいろいろあって、興味深く聴けました。 何よりも、その歌手の方が
ポップスやイタリア歌曲からも選曲をして、その題名や曲想からのインスピレーションで
自分で詞をつけて歌っていること。これが興味を引きました。
全編日本語だったので、日本語と曲がピッタリ合うと、そこにはまた違った快感があり、
素直に感心したしだいです。
 オリジナルで曲も詞も書いて演奏するミュージシャン(J-ポップなど)も業界も
いろいろありますが、私自身はそちらの才能や興味はあまりありません。
それよりも、アメリカンスタンダードの中で、自分の持っている声や雰囲気や気分に
ピッタリ来るものを選んでそれを自分なりに表現する、ということが一番のテーマです。

 何を(どの曲を)歌いたいか、ということは、自分の持っているものや
感じていることを、どう表現して聴いてもらいたいか、そして聴いた人が
心地良くなったりしんみりしたり、ときにははっとしたりを共有して、
それによって癒されてほしい、ということに尽きるのです。
その題材をどこに求めるか、ということはとても大切なことなので、
動機がないのに行動はできないのと同じように、「これを表現したい」という
欲求がない曲は歌えません。歌ってもあまり面白くないし、聴いてくださる方も
イマイチなんじゃないかな?と思っています。

ツアーの風景3

2013年10月23日 | つれづれ
福山ケーブルさんでスタッフが撮ってくれた映像。
客席と同じくらいステージが広く奥行きも深いので、トリオが展開していると
全体像を撮るのは客席からは難しいのです。
これは高いところにある音響ブースからのショット。
ミラーボウルもあって、照明もスモークも変化に富んでいました。
ディスコもイケそう。

福山Cable