JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

じゃ~~ん!『ジャズひな祭り』のお知らせ

2011年01月28日 | Information

 今年でなんと「6回目」を迎えます
数寄屋通り~並木通り界隈の店舗(今年は6店)で、総勢30名強のミュージシャンが
入れ替わり立ち替わりステージを務め、共通パスを持ったお客様方が、それぞれ好みのステージ
目指してクルージングする、というもの。
 「ひな祭り」と名付けただけに、この日だけは、すべてのステージ(バンド)のリーダーは女性です。
なんでも言うこと聞いてください。(ウソです)

3月6日(日)14:00~17:15   チケット(共通パス)3,000円

 詳細はこちらのサイトから→『ジャズひな祭り』オフィシャルサイト

 ちなみに、パンフレットとチケットは、主催者:深澤芳美さん手作りで、挿絵も彼女の
手によるものです。「これ、深澤さんですか?」というスゴいお問い合わせをいただきましたが、
今回のテーマのひとつ;エラ・フィッツジェラルド(またはそんな感じの黒人歌手)のつもり。
主催者はもっと色白です。

 本部情報によると、今年はなかなかチケットの売れ行きも好調の模様。
エムズでもお求めいただけます。
 早春の休日の午後、銀ブラのテーマに加えていただけると、『夜の銀座』以外のレパートリーが
広がりますよ 出演者一同も、白昼堂々?皆様にお会いでき、なおかつ明るいうちから
飲んだくれる(ヤツもいる)のを楽しみに張り切っております。

 どうぞガンガンご予約くださいませ。
03-3574-5508(エムズ:平日18:30以降)
または、エムズサイト内[Contact] より。        
 お待ちしております。     


スリリングなシンガポール・・・ん?

2011年01月25日 | バーカウンター
 初めていらした方に「シンガポール・スリングありますか?」と聞かれて、
「申し訳ありません。今日はできません」・・・・私の頭の中では、
「有名なラッフルズのスタイル?それだとたぶん、ここにはない材料が一杯あるよね?」と
とっさに考えたのですが。
 悔しいので、8丁目のマスターに一般的な作り方を聞いて来ました。
これは『銀座8丁目風シンガポール・スリング』
いわゆるジンフィズに、チェリー・リキュールを沈めて夕陽を表現しています。
デコレーションはレモンとチェリーで即席に作ってみました。
大きめのフルートグラスだとキレイなバランスになって、「いいじゃん!」と自画自賛
でも、飲んでみると・・・・「アレ?こんなに強いんだっけ?」
つまり、この配合(ジン45ml)でいくと、コリンズグラスくらいのサイズにたっぷりソーダも
入らなければならないのですが、そこを容量の小さいオシャレなグラスでむりやり作ったので、
アルコール度が高めになってしまったわけです。

 もうひとつ、「サシで」じっくり作れる場合ならいいのですが、バタバタしているときに
これをオーダーされて、すっきりスマートに仕事ができるか?となると、大いに疑問
まだまだ改良と訓練の余地アリです。

 今のところは『シンガポール・スリング』ではなく、『シンガポール・スリリング』と
申せましょう・・・。


 今夜の出演者:砂田知宏(P)河原秀夫(B)
エムでは二度目のDUOです


良く演るなあ

2011年01月23日 | ステージから
 前出:小谷さんの'Rhapsody in "Blues"'
 例によって、打ち合わせもリハもなしで、ピアノの前に座ってから、相方の磯部さんに
譜面を手渡します。
「ここんところから4beatでさ・・・」と、二言三言。自分のアレンジを加えている場合でも、
エムズご出演のミュージシャンはほとんどこのスタイル。
 最初の小谷さんのソロ部分をうなずきながら聴いていた磯部さん、おもむろに慎重にベース音を
加えて行って、途中の変化から衝撃的な?ポーズ(休止)のあるエンディングまで、
オリジナルのオーケストラ演奏とは全くイメージの違うアレンジに、過不足なく参加&フォロー・・・・
いつも聴いているいろいろな方の演奏が、だいたいそうなので、特に緊張もせずウケていたのですが・・・
終わって立ち上がった小谷さん、少々失笑気味に
「イヤ、さっき彼に渡した譜面はね、普通のCメロ譜(つまり、1コーラス分のメロディーとコードが
書いてあるだけのもの)だったんですよ。それを、練習もしないできっちりこちらに付いてきて、
見てきたようなウソ、じゃないけど、まるで何度も合わせているかのように弾いてくれるって・・・
まあ、それが僕らのやっているスタイルなんですけど、あらためて良くヤルなあっていうか、
スゴイと思いますよね
 う~~ん,自分たちでも感心してる。恐るべし!

 良く「ライブを聴くのは初めてで、ジャズってよくわからないんですけど、全部アドリブ(即興)
なんですか?」と、漠然としたご質問があります。そう、確かに、曲の中でソロの部分を、
小節数とリズムとテンポとコードという約束の枠の中で自由に演奏することがアドリブの基本なのですが、
そもそもお互いに知っている曲でも「今日はどんなふうにやろうか?」と、会話したり、
しなくてもイントロを出した人の雰囲気(その日の気分とか体調とか)を察知して
「おっ!今日はこんな感じかな」と共演者が呼応する・・・この流れのすべてが、即興と言えば
即興、ライブで演奏することそのものが、アドリブと言えるのではないか、と日々思うわけです。




ちょっとお色直し

2011年01月18日 | バーカウンター

 さっきの写真のほうが色はキレイ(実物に近い)だったけれど、
「ハートが串刺し」なのが気になる場合のために

 レモンピールに切り込みを入れて、グラスの縁に刺してみました。
甘いのお好きな方は、チェリーをおつまみとして召しあがってください。
命名「Cherry Heart」


合ってないけど・・・女将のカクテル:そのいくつ目か

2011年01月18日 | バーカウンター
 小谷教夫&磯部ヒデキDUOの演奏・・・小谷さんは一曲ずつ丁寧に解説を
 "Rhapsody in‘Blues’"個人的に大ウケ
どこがどうオリジナルか、は、聴いて見てのお楽しみ。次回のご出演は2月3日(木)です

 だったらブルーのカクテルを作ればいいと思うのですが、なぜか閃いてしまったのが、
チェリーのリキュールを使った濃いピンクのカクテル
とっても美味しいチェリーを漬け込んだ「グリオッティン」(アルコール度15%)と
ゴードンドライジン、そしてレモンジュースを同量でシェイクしました。
仕上げにチェリーとハート型のレモンピールを
 なんかいい感じ?
アルコール度はたぶん20%程度、味は少々酸っぱめでした。
チョコレートとも合うでしょうね。バレンタイン用にいかが?

補足

2011年01月16日 | バーカウンター

 前出のカクテル:ハーベイ・ウォールバンガーの由来:

①カリフォルニアのサーファーであったハーベイが、大会で勝ったか負けたかしてこれを飲み、
酔っぱらって壁を叩きながら帰ったから。

②ガリアーノのセールスマンであったハーベイが、バーでこれを作らせてお客様に振る舞い、
自分も酔っぱらって壁に頭をぶつけながらセールスして回ったから。

③女将の解釈・・・何者にしろハーベイ氏はこれが大いに気に入り、
「もうおよしになったほうが」と言われても「もっとくれ~~!」と
壁を叩いて駄々をこねたから。


 どれもヘンだな~~。

 ちなみにガリアーノというリキュールについて:
「イタリア原産。・・・名前は、19世紀後半のイタリア・エチオピア戦争で活躍した
ガリアーノ将軍の名前からとられている。・・・
アニスやミントなど40種類以上の薬草を使っており、バニラの香りが特徴的。
アルコール度は30%で、鮮やかな黄色をしている。また、大変背の高いボトルに入れられているのが
特徴。個性的なリキュールなので、他のものとあわせるのは難しい。」

 ちょっと舐めてみたいですか? 甘党ならね。



良く飲むなあ

2011年01月13日 | バーカウンター

 演奏が主体か、飲むのがメインか・・・
どっちが欠けても楽しくないワケですが・・・。

 昨日、リクエストに応じて作った「女将のカクテル」
芳美さんはとても褒めてくれましたが、
(参照:深澤芳美の「ときどき日記」
基本的な修行をしていないので、「これこれを混ぜて、こんな感じで作って」と言ってもらって
似たようなものを作ってみる・・・
これは楽しい作業なんですけど、時として、本物とはかけ離れたモノができあがる場合も。

 昨夜の一品「ハーベイ・ウォールバンガー」
これのお好きな(想い出がおありなのでしょう)お客様が芳美さんに飲んでほしいからと
リクエストなさったのです。バックバーの一番端に、ひときわ背が高くて目立つ、けれど
ほとんど使われないリキュール「ガリアーノ」これを使うところがミソ。
「要するに、スクリュードライバーにガリアーノを入れりゃいいんだよ」
「シェイクですか?」ショートグラスを取りだすと
「いや、そんなシャレたもんで飲まなかったな」
「ということはロング?」
あやふやな記憶をまぜこぜにして、結局味見をしながらウォッカ・オレンジジュース・ガリアーノを
良く混ぜて普通に氷を満たしたグラスに注いでみました。芳美さん一口飲んで
「うん!甘いけどこれ、おいしいです!」グラスを持ってピアノの前へ。
一曲終わるたびに「飲みたくなっちゃう」と呑んべピアニストの面目躍如

 実際のこのカクテルを後で検索してみると、ウォッカとオレンジジュースでスクリュー・ドライバーを作り、
そこにガリアーノを1~2ティースプーン、フロートさせるロングカクテルです。
(配合は間違っていなかった!
最初に口に当たるガリアーノで、もっと甘口になってしまうので、これを好きになる方が
どのくらいいらっしゃるかはわかりませんが・・・。女将的にはソーダでアップしてもいいかな、と。
 こうなるともはやまったく違うカクテルになってしまいますね
でもそれも、創作の楽しみ。


松は明けましたが・・・

2011年01月12日 | バーカウンター
 もひとつエムズのお正月
美しい細工物の白磁のうさぎ・・・中身はお酒です。
偶然にも、広島のお酒「福美人」入り
瀬戸内らしく、多分やや甘口、だろうと思われます。
カウンターに飲みたい人が何人かそろったら、封を切って新年の乾杯をしようかなあと
密かにたくらんでいるのですが、なかなかタイミングが難しく・・・

 この写真だと、微笑ましい親子のうさぎに見えますが、実際にカウンターで眺めると
子供を守って険しい目をしている母ウサギで「ちょっと怖い。目ぇ合わさんとこという意見も・・・。

 さてさて今夜は飲みたがる人々がそろうでしょうか・・・?

季節の隙間

2011年01月10日 | 季節

 『寒の入り』(今年は1月7日)寒さはまだまだこれからですが・・・。
ビルの谷間にひっそりと、もう紅白の梅が咲いています。
毎年一本ずつ早咲きの木があって、白梅のほうはすでに3分咲きなのですが、
日陰で暗いので、いつも良い写真が取れません。


 この紅梅を見るといつも、"The Rose"の一節を思い出します。

「今のあなたは深い雪の下に埋もれている種だけれど
春になれば きっと美しいバラが咲く」

 この歌詞は、「春を(信じて)待つ」という意ですが、
早咲きの梅を見て一番寒い季節に春を感じる・・・こちらは極めて日本的かな?